monoという名のタイムマシン 昭和61年1月のモノ・マガジン(43号)

2026年8月23日現在、最新号は987号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと13号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。

※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが43号の表紙です。「特集 RIDING WEAR CATALOG」にあわせて2着のジャケットの写真を重ねたデザインになってます。下の写真が透けて見えるようにしてあって、不思議な効果を狙ってます。こういうのをノセとか、乗算とかいいます。透けない感じで重ねるのはヌキアワセ。どうでもいいんですけど。

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表紙をめくって最初の広告は、東芝パーソナルワープロ「ルポ」です。キャッチコピーは「ルポを打つ、そこがデスク。」。モバイルし始めた時代ですね。モデルはショートカットの早見優さんです。

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ふたつ目の広告は、ソニーの音楽録音専用のノーマルポジション(Type I)カセットテープ「HF-X」。キャッチコピーは「キレのいい音、聴いてくれ。」。左のカセットテープの写真の下に小さい文字で斜めに「オーバーナイトサクセス」とあります。これは1984年にソニーのカセットテープのCMソングとして、日本で大ヒットしたシンガーソングライター、テリー・デサリオの楽曲名。

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目次です。右ページは前号同様、DENONのコンパクトディスク・プレーヤー「DCD-1100」なんでスルーします。

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で、最初の記事は「LINE*UP」。10ページで9アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、

●N.Y.ダピィーのネオン管ラジオ トランジスターラジオの中で怪しく光るネオンン管。世にもロマンチックな物語
●マックロードムービー “M3” あのマックロードムービーに、オートフォーカスがついて新登場
●ウィスキーホルダー “ピラースタンド” 気分はすっかり無口なバーテン!
●ミリタリーボックス 弾薬箱をモデルにした男心を刺激するボックス
●足踏みアクション目覚し時計 「起きろー!」といわんばかりの足踏み音でたたき起こしてくれるユニーク時計
●セーフティ・シートベルト・カッター 万が一の緊急な時、シートベルトを切る
●クリスマス・ライト キャンディボックスの中のクリスマス
●メッセンジャーロボット「Mr.でんごん」 声で伝えるユニークロボット新登場
●NECの最新型ビデオ 世界一の多機能を誇る、ビデオのニューフェイス。今一番の注目株がこのビデオだ。

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カラー4ページの「SUPER SHOPPING」は「天動説の時代から時を刻み続けてきたユリス・ナルダン」です。ユリス・ナルダン(Ulysse Nardin)は1846年、スイスで創業。創業当初より、「驚異的な高精度」と「芸術的な複雑機構(コンプリケーション)」を評価されてたそうです。近年もシリコン製パーツなどの最先端技術をいち早く導入するなど、革新的なマニュファクチュールとして知られてます。

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モノ・マガ ロサンゼルス支部発の「LA情報」はカラー4ページ。「“ロサンゼルスタイム” に最近よく霊園の広告が出る。その中でも特に注目を集めているのが “ローズヒル公園” にある霊園だ。7000本のバラ園に囲まれた美しい墓地だという。『墓を売るというより、我々は愛する人の回想の場所を提供したい』というキャッチフレーズで売出している。お葬式からお墓まで、をモットーに、ビジネスの最前線で頑張るアメリカの霊園を今回は訪ねてみた。 私が入るキャスケットはいくら位するんだろうかと・・・。」ってことだそうです。

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ミリタリー・デザイン学」はカラー6ページ。その3回目は「ミリタリーウォッチ」つまり兵隊さんが使う腕時計について言及してます。それぞれの見開きのキャッチがふるってるんで、以下に抜き出しときます。

「戦争が時計工業を発展させ “ミリタリーウォッチ” の進歩に関与した事実は、歴史上からいっても真実だ。」

「宇宙空間で静かに時を刻んだ “オメガスピードマスター” は、最新ウォッチではなく機械式の時計だった。」

「戦いの場にも “時計” はつきものだ。作戦と時間、兵士の規律と時間は重要な相関関係にある。だから兵士は時計を持つ。」

「未来の戦場では、軍用時計は姿を消し、すべてコンバット・コミュニケーターになる。これは腕時計タイプの画期的な小型通信装置になるはずだ。」

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モノクロ7ページの「Super Column」。「今月は宇宙に行く卵の話、現代版吸血鬼カーミラのビデオのニュース、男のための美容室の紹介、アフリカもののコレクター、阪神タイガースのパソコンソフト、陶芸作家の話題、電子によるツボ発見機の効能、などなど」ってことです。

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OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」では「プールもプライベート・ビーチもない人には無縁のモノかもしれないけれども、自分の未来に自信をお持ちの方には、このアイディアに富ん ・だフローティング・チェアが欲しくなるに違いない」という記事ををピックアップ。

「実際にこのフローティング・チェア(水上安楽椅子)を使う前に、まずなくてはならない浮かばせる水をご用意ください。重量10キロで、ポリエチレンを吸込み成型して作っただけあって、ぶかりと浮いてくれる。バランスよく浮いていて、本当に力学的によくてきている。(改行)その名もロータス(はす)と言うように、水上に堂々と浮いている姿は花のよう。波の動きは体に心地よく伝わるので、ストレスがほどけていくそうだ。(改行)全長185センチ、幅55センチと、体を横たえるのにはちょうどいい大きさ。パラソルさして本を読んで、のんびりすごす特等席に。」

写真を見ると、1960年代後半から1970年代(スペースエイジ・ミッドセンチュリー期)のテイストが色濃く反映されたデザインのようです。関係ないですけど、こないだたまたま蓮のつぼみがいい感じで撮れたんで、ついでにアップしときます。

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WAKU WAKU WORLD」では「イギリスのパブにいったらお目にかかる透明ガラス底のマグのいわれをあなたはご存知で すか? この話、知っておけばイギリス風パブで得意顔できることになる」という記事が目につきました。

「イギリスのパブの壁面には錫製のマグがずらりと掛かっているが、中に透明ガラス底のマグもある。この透明底のいわれには、飲んでいる最中、不意に攻撃されても対抗できるという備えあれば憂いなし説。いまひとつは19世紀初頭、英海軍強募隊がパブで飲んべえがよそ見をしている間にマグに一シリング貨を放り込み、中身を飲みほした男が硬貨に気づいてぽっぽしたところを公金横領の現行犯として捕え、海軍に引っぱるので、底が見えるようにしたという説もある。」

要するに “強制徴募” というやつです。昔の話とはいえ、ひどい話です。で、このマグはグラス・ボトム・タンカード(Glass-bottom tankard)って呼ばれてます。

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カラー4ページの「去りゆくモノたちは・・・」。表紙をめくって最初の広告、東芝パーソナルワープロ「ルポ」を紹介してます。「机の上は、文房具の宝庫。オーッ、みっともない!ハレー彗星だって、21世紀だって、もう、すぐそこの、タバコ屋さんの角まできてるっつーに、その怠惰ぶりは、なんぞ! MONOマガは、そーんな情報知らずの子を産んだ覚えは、ありんせんよ。東芝のパーソナルワープロ “ルポ”にしなさい。さすれば、机の上は、きれいサッパリ整理できちまうんですから・・・・・・。」ということです。それにしても現在の視点で見ると、ワープロ自体が「去っちゃったモノ」になってて、なんとも切ないです。

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そして今回のメインの特集となるのが「特集 RIDING WEAR CATALOG 日本全国のライダー諸君に捧ぐ」。カラー18ページ、モノクロ7ページ構成です。「誰がなんといってもバイクは見栄だ。ならばいっそのこと、思いきり大胆になろうじゃないか。」というテーマで、ライディング・ウェアをじゃかすか紹介してます。

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特集 苦しいときの神だのみグッズ」はモノクロ11ページ。「ある調査によると、日本人の約半数は宗教にまったく興味ナシ、だと。これが 10~30代の男女に限ると、過半数を圧倒的にオーバー。なのに、年始の参拝者は日本全国でン千万人、だと。信じてもいないのに、苦しい時のみ神だのみ、テカー。 神さま、仏さま、バースさま・・・・。ま、とりあえず、拝み倒して “六甲おろし”。で、苦しい時のお助けグッズ大特集なんである」という内容です。以下のテーマ別で紹介してます。

その1。ナンジ、馬鹿バカしいグッズも心底信心
その2。グッズの存在を忘れず、毎日、祈願
その3。人に話さず、闇夜にこっそり祈祷せよ
その4。達成せずとも、グッズに八当たりするな
その5。大願成就したらビールかけあい馬鹿騒ぎ

以上、テーマじゃないかもしれません・・・。

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カラー3ページの「CASA MONO」は「“白” を愛する男の部屋」。「氾濫する際限のない色彩の洪水には、いい加減うんざり。そんな男たちのシンプルなライフ・スタイルの基本は、“ホワイト”。最も単純で、最も刺激的な色。そして、すべての色彩の基本となり、すべてを統合する色である。」という感じで、オシャレなインテリアを紹介してます。

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OTOKONO KNIT」はカラー4ページ。それにしてもなんで、ニットなのに頭に “K” がつくんでしょうか・・・、と思って調べたら、大昔のイギリス人は「クニット」と発音してて、17世紀末から18世紀あたりに「発音しにくいから省略」となったんだそうです。ちょうどそのころ印刷技術も普及して、「スペルはそのままね」という動きがあり、現状に至る次第。

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カラー4ページの「グッドデザイングッズ」は、グッドデザイン賞受賞商品を紹介してます。グッドデザイン商品(Gマーク)選定制度って、昭和32(1957)年から実施されてるんだって。案外歴史があるんですね。

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世界の傑作品」はカラー7ページ。今回のラインナップは「レザーマン」「ライカ」「クラークス」「レイバン」「ホイヤー」「ナカミチ」「ホンダ・シビック」です。

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表4の広告は、シチズンの「EXCEED(エクシード)」です。抱き合う男女の写真の脇に「このまま、千年。」というキャッチコピー。なんともロマンチック!

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では、次回の昭和61年2月(44号)をお楽しみに!

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