発売50周年目に知った『黒ひげ危機一発』の “黒ひげ” のヒミツとは!?

タルに剣を差し込むたびハラハラ、ドキドキ。子供から大人まで楽しめるゲーム『黒ひげ危機一発』が50周年を迎える。昔からなじみのあるゲームだが、公式ホームページに公開中の『50周年記念ブックレット』を読んでみたら、意外と知らなかったことがたくさんあったことに気がついた。知られざる『黒ひげ危機一発』のヒミツに迫ってみた。

ヒミツ① 誕生秘話で明かされた「黒ひげ、実は湘南ボーイ説」

さっそく『黒ひげ危機一発 50周年特設サイト』から『50周年記念ブックレット』を見ていると、知らないことばかり書かれているではないか。

2025年7月に発売になる最新版で、通常版としては今回で7代目となる黒ひげ。なんと彼の出身地は鎌倉らしい。実はゲーム開発にあたりおもちゃの開発担当者らが合宿をしたのが鎌倉で、目の前に広がる海を見ながら、ユーモラスでかわいい海賊・黒ひげの構想が浮かんだそうだ。もしかして、黒ひげは湘南ボーイだったのかもしれない。

この発想とコンセプトが50年愛され続けている。
1975年7月1日に発売された初代『黒ひげ危機一発』。黒ひげの顔や剣の形が現在と違う。

ヒミツ② 黒ひげには赤ひげというライバルがいた!

赤ひげとは黒ひげのライバル。「大食い選手権荒らしが趣味で、見かけによらず優しくて男気にあふれている」というキャラ。丸顔の黒ひげに対して、✖️をイメージした顔のデザインが印象的だ。2003年11月に発売された『赤ひげ危機一発』は、剣をヒットポイントに差し込むと、赤ひげが持っているホースから水が噴き出すという画期的なゲーム。今でも楽しめそう!

ヒットポイントはノブを回すと変えることができ、ノズルの角度も変更可の『赤ひげ危機一発』。

ヒミツ③ 47の国と地域で発売!世界中で愛されている

誰もがすぐに遊べる単純明快なルールと、ハラハラ・ドキドキのゲーム性は、世界中の人々に愛されている。

子供からお年寄りまでみんなで遊べる。だから世界中でも楽しまれているのだ。
アメリカやイギリスで販売している『POP UP Pirate!』。

ヒミツ④  2025年「黒ひげを飛ばした人が勝ち」にルール改正

発売当初は、タルに捉えられた海賊の親分を助け出すというコンセプトだったため「飛ばした人が勝ち」というルールが採用されていた。しかし、クイズ番組でのゲームコーナーに登場したのをきっかけに「飛び出したら負け」が浸透。1995年には「飛ばしたら負け」を公式ルールとして制定。そして2025年、50周年を機に、再び「飛ばした人が勝ち」というルールに変更された。

2025年からは飛ばした人が勝ち! 新ルールをみんなで共有しよう。

ヒミツ⑤ スーパーマリオやダースベイダー、ドラえもんの黒ひげ危機一発も!

50年もの歴史のなかで、人気キャラクターの「黒ひげ危機一発」もバリエーション豊かだ。『ピーターパンのフック船長 危機一発ゲーム』(1984年)を皮切りに、『スーパーマリオ 危機一発』(1993年)、『ダース・ベイダー 危機一発』(2002年)、『マツコ 危機一発DX』(2011年)など、時代を彩る人気者が続々登場。最新版は、『スティッチ! 危機一発』(2025年)が発売されている。

2025年4月に発売された『スティッチ! 危機一発』 価格2970円

『50周年記念ブックレット』には、『黒ひげ危機一発』の誕生秘話や50年の歴史、コラボ商品の一覧などの情報がぎっしり詰まっている。ファンはもちろん、かつてよく遊んでいた人もチェックしてみよう!

■ 製品情報
『黒ひげ危機一発』
価格2750円
2025年7月5日(土)発売

ⒸTOMY

タカラトミー

  • 編集プロダクションに入社後独立してフリーライターとなる。グルメ、エンタメ、旅行あたりが主戦場ですが、知識も経験も広く浅く気が付けば四半世紀フリーの浮き草暮らし。ノンジャンル&フリースタイルで『面白いコト』に反応していきます。

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