ベビーSクラスが7年ぶりのリニューアル
メルセデス・ベンツ Cクラス


 ベビーSクラスとかコンパクトSクラスの異名を持っていたメルセデス・ベンツCクラスがフルモデルチェンジ。今回も旗艦のようなデザインや装備を誇るモノになっている。先代のW205型Cクラスもデビュー当時最先端の装備などで話題になったが、今回のW206型もご他聞にもれず、である。

例えば、エクステリア。

ヘッドライト周りのデザインはやはりSクラスの意匠。同時に発表されたステーションワゴンも同様のデザインだ。

Sクラス並みの装備も特長。ヘッドライト一つあたり100万画素の解像度を持ち、細やかな調光を可能にしているDIGITALライトは全車標準装備だし、オプションながらもリアアクスルステアリング(後輪操舵システム)も用意される。またインテリアでひときわ目をひくセンターに鎮座する縦型の11.9インチディスプレイも同様だが、ディスプレイの角度はSクラスと違いドライバーに向け6度の傾きがつけられていてドライバーズカーとしての性格が現れている。

さて、新型Cクラスのもうひとつのトピックはパワーユニット。ガソリンとディーゼルが用意されるのだが、いずれも全てのモデルにISGを採用する。ちなみにISGは三菱電気が開発したスターターと発電機の機能を併せ持つ優れモノ。一般的にはエンジンとモーターをベルトで結ぶが、メルセデスのソレはエンジン出力直結型でベルトを使わないのが特長。

 スペックは前者が1.5リッター直4ターボで204PS、300Nmを誇り、後者のディーゼルは2リッター直4ターボで200PS、440Nmを発揮する。近い将来に導入されるであろう1.5リッター直4ターボにモーターを組み合わせたPHEVも気になるところだ。

 またCクラスステーションワゴンの車高を上げた初のクロスオーバーモデル、

オールテレインも本国では発表され話題になった。こちらは導入されるか未定だが気になるクルマだ。

C200アバンギャルド


価格:651万円〜
全長×全幅×全高:4751×1820×1438(mm)
エンジン:1496cc直列4気筒ターボ
最高出力:204PS/5800-6100rpm
最大トルク:199Nm/4000rpm

メルセデス・ベンツ
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars.html
問 メルセデスコール 0120-190-610

  • 自動車ライター。専門誌を経て明日をも知れぬフリーランスに転身。華麗な転身のはずが気がつけば加齢な転身で絶えず背水の陣な日々を送る。国内A級ライセンスや1級小型船舶操縦士と遊び以外にほぼ使わない資格保持者。

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