【モノ・マガジンTV】
Cockpit Historia
第8回:サーカスからターミネーターへ 空中給油機KC-135


「コックピット・ヒストリア」は『モノ・マガジン』で好評連載中「モノ進化論」の著者、早稲田大学の原克教授が、当時の飛行機に関するテクノロジーとその時代背景を俯瞰して語る、なんともマニアックな企画です。第8回は「空中給油機」にスポットを当てます。内容は「1927年、チャールズ・リンドバーグが大西洋ノンストップ単独横断飛行に初めて成功」「このとき、スピリット・オブ・セントルイス号が離陸する際、総重量の50%以上がガソリンの重量だった」「その2年後、1929年に発刊された『科学知識3月号』の巻頭グラビアは『米機クエスチョンマーク号のお土産』では、空中ガソリン補給装置についてが詳しく書かれていた」「クエスチョンマーク号は150時間40分余という長時間飛行の新記録を達成。このときの空中給油回数は42回だった」「当時は機上でのラジオ通信がまだできなかったので、給油機と給油を受ける機体との間のコミュニケーションは厄介。手信号、フラッシュライト信号、チョークで黒板に書くなど、かなりプリミティブな方法をとっていた」。この技術発達は、いつしか悪夢へと向かっていった・・・。

原克(Katsumi Hara)

早稲田大学教授。専門は表象文化論、ドイツ文学、都市論。1954年生まれ長野県出身。『流線形の考古学』(講談社学術文庫)、『騒音の文明史』(東洋書林)、『サラリーマン誕生物語』『OL誕生物語』(講談社)、『身体補完計画』(青土社)、『気分はサイボーグ』(角川学芸出版)、『ポピュラーサイエンスの時代』(柏書房)他著書多数。

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