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Cockpit Historia
第4回:都市への急降下 機械VS人間の消滅


第4回:都市への急降下 機械VS人間の消滅

「Cockpit Historia」は『モノ・マガジン』で好評連載中「モノ進化論」の著者、早稲田大学の原克教授が、飛行機のコックピットについてだけを12回に分けて語る、なんともマニアックな企画です。第4回はコックピット内におけるパイロットの飛行感覚(飛行機を操縦するときにパイロットが感じる身体感覚総体)にスポットを当てます。内容は「19世紀、産業革命の時代、人々は機械に対して懐疑的だった」「機械が人間生活のごく穏やかなリズムを損なう恐ろしいモノではないのか?」「機械恐怖症(メカノフォビア)という感情」「ドイツの人気の風刺雑誌に掲載されたカリカチュア(風刺画)『ムチ打ちマシン』」「フランツ・カフカの短編『流刑地にて』に登場する処刑機械」「ロシア未来派の機械は楽観主義に満ちている」「機械と人間の融合を謳ったウラジミール・タトリン」「機械と人が一体化したコラージュ、ラウル・ハウスマンの『自宅のタトリン』」「機械恐怖症の時代から、20世紀初頭、機械と人間の理念的合体の時代へ」「パイロットと機体の一体化を見事なまでに表現したトゥリオ・クラーリの『都市への急降下』」「飛行機という機械仕掛けとパイロットという人間が一体化する」です。

原克(Katsumi Hara)

早稲田大学教授。専門は表象文化論、ドイツ文学、都市論。1954年生まれ長野県出身。『流線形の考古学』(講談社学術文庫)、『騒音の文明史』(東洋書林)、『サラリーマン誕生物語』『OL誕生物語』(講談社)、『身体補完計画』(青土社)、『気分はサイボーグ』(角川学芸出版)、『ポピュラーサイエンスの時代』(柏書房)他著書多数。

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