Amazfit(アマズフィット)が完全ワイヤレスイヤホンを新発売!
健康計測は超便利だった


心拍センサーやストレスチェックなど、大手メーカーに引けを取らない機能を搭載するスマートウォッチメーカー・Amazfit(アマズフィット)。手頃な価格帯であることから若者を中心に利用者が増え、2021年時点でスマートウォッチの世界出荷台数が第3位だったことも以前の記事で紹介した。

そんな同社が、今回はスマートウォッチとスマホと連動できるワイヤレスイヤホンを発売。実機を借りることができたので、試してみた。

音楽だけでなく健康状態もチェックできる高性能ワイヤレスイヤホン

Amazfit「PowerBuds Pro」23,800円

今回発売したのは、充電ケースに入れて持ち運ぶ完全ワイヤレスタイプのイヤホン。オールホワイトに身をまとったシンプルなデザインで、ケース中央のランプでバッテリー状況をひと目でわかるようになっている。

底には独自設計のマイクテクノロジーを搭載し、クリアな通話が可能。
IP55の防水防塵性能を搭載。

同商品の特徴は4つ。1つ目はノイズキャンセリング機能。最大40dBのアクティブ ノイズ キャンセリング(以下、ANC)を備え、周囲の音をしっかりと消してくれる。これは他のメーカーも同等の性能なのだが、ポイントは室内、移動中、運動中、適応の4つのモードがあり、場面に合わせて自動的に調整されるところ。

室内では人の声や空調、移動中は地下鉄や飛行機といった交通機関、運動中では風の音など、それぞれ微妙に音の性質が異なる。PowerBuds Proは、そんな細かい音の性質に適合し、最適なノイズキャンセリングを可能にしているのだ。

スピーカー下にはハートレイトセンサーを搭載。

2つ目は、このハートレイトセンサーという光学センサー。身につけているだけで運動中の心拍数をモニタリングし、異常に高い心拍数を検知するとアラームを発して知らせてくれるのだ。

また、計測した心拍数データはAmazfitの独自アプリ「Zepp」だけでなく他のスポーツアプリにも同期でき、パフォーマンスを分析することもできる。

アプリでは聴覚の健康状態を把握。

3つ目は、音量の分析。WHO(世界保健機関)が設ける聴覚保護基準に基づき、再生する音量をデシベルレベルで分析。異常に大きい音量で耳に負担をかけていないかチェックできる。

WHOによると、騒音によって聴覚を失うリスクがある人は、世界中で11億人もいると言われている。この音量分析で聴覚状態を管理できるのは魅力である。

頸部の角度をチェックすることも。

最後に4つ目は、頸部(けいぶ≒首)の角度分析。頭が下がると脊椎(せきつい:頭からおしりにかけて伸びる骨)が圧迫され、首の健康に悪影響を与えるとされている。

同商品は、耳に付けることで定期的に頸部の角度を計測し、首の角度が正常かどうかチェックできる。角度は0〜60度まで表示され、30℃以上傾いていると異常と表示。このような視覚的に健康状態を見られるものはそう多くはないので、貴重な機能だろう。

PowerBuds Proを実際につけてみた

ケースに入れた状態でスマホと接続。Bluetoothで簡単に設定できる。

イヤホンは、事前にスマホと接続する必要がある。しかし、Bluetoothで行うため方法は簡単。イヤホンをケースに入れた状態でフタを開き、Zeppアプリを開いて同期するだけ。筆者はiPhoneで行ったが、Androidももちろん対応している。

本体から伸びるセンサーは斜め前に下ろすと収まりがいい。

実際に同商品を耳につけてみた。シリコン製のイヤプラグはS〜XLの4点が同封されており、筆者はMサイズを装着してちょうど良かった。

操作はセンサーの両サイドを使う。

操作は2種類あり、1つはセンサー(本体から下に伸びた部分)の前にあるボタンを押す方法と、2つは本体をタップする方法。後者は運動時の速度は平常時の心拍数を測るのがメインで、音楽の再生や音声アシストの接続、ノイズ キャンセリングなどは前者で行う。

ボタンはやや小さめで最初は場所がわかりにくいが、慣れれば簡単に押せる。なお、Zeppアプリで操作のカスタマイズができるので、自信の使いたいように設定できる。

実際に使ってみると、音楽は中音域がしっかりと聴こえ、ベースがメインの曲よりもポップスやロックがちょうどよく感じた。

使用時間はANCオンで最大5時間45分、オフで最大9時間。充電ケースで電気を供給しながら使うとANCオンで約19時間、オフで約30時間使える。筆者は原稿を書くときと電車内で使い、2日で80%前後使った。

使って気になったこと

ANCは想像以上に利いており、場所を変えてもしっかりと周りの雑音を消してくれた。ただし、あまりに高機能につき、自転車の走行時や歩行時に周囲の状況を把握しにくくなるため、使う場所は選ぶほうがいいだろう。

また、センサーのボタンが非常に小さく、指の先端を器用に使う必要がある。慣れれば問題ないが、人によっては使いにくいと思う人もいるかもしれないので、気になる人は実機を見たほうがいいだろう。

健康管理を細かくチェックしたい人におすすめのイヤホン

Zeppアプリ内でバッテリー状況を把握できる。

筆者は有線・無線両方のイヤホンを数多く使ってきたが、健康に特化したものは初めて使用し、運動時の心拍数や首の角度を計測できるのは非常におもしろいと感じた。ANCもしっかりと利き、周りの雑音を消して何かに没頭したい人にもおすすめ。

現在は公式オンラインストアで発売しているので、ぜひチェックしてみよう。


Amazfit「PowerBuds Pro」

価格23,800円
サイズイヤホン(片耳)/16.7×23.4×35.2mm、
ケース/60.4×47.3×25mm
重量イヤホン(片耳)/6.7g、ケース/42g
耐水等級IP55

商品ページ https://www.amazfit.jp/products/amazfit-powerbuds-pro

  • フリーランスで活動する編集者・ライター。キャンプ、ファッション、ガジェット、旅分野を中心に執筆活動を行い、キャンプにおいてはテレビや企業広告、地域創生イベントの監修・スタイリングも手がける。車の上で寝泊まりするルーフトップテントを主なキャンプスタイルとし、ペットのジャックラッセルテリアとキャンプ旅をする計画を目論む。
  • http://www.michihiro-ogawa.com

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