あの情熱よ再び……
80’sのク•ル•マ その2

あの情熱よ再び…… 80’sのク•ル•マ

 40代以上の方は懐かしい、若人は意外に新鮮に感じる80年代のクルマ。デートカーって言葉をご記憶だろうか。今のご時世、カッコイイクルマだから異性にモテることはほぼないが、80年代はデート向けなクルマも結構あった。例えば日産シルビア、S13型。

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今では信じられないかもしれないが当時は2ドアクーペも各メーカーがリリースする激戦区でもあった。そんなカテゴリーで存在感を示していたのがこのクルマ。S13と聞くと走り屋御用達のイメージが強いが、それだけ日常ユースからイケイケ走りまで万能選手だったのだ。余談だがこのモデルは当時のグッドデザイン賞に輝いている。少数派を気取るならぜひコンバーチブルをオススメしたい。
 王道のスカイラインも忘れてはならない。6代目となるR30型だ。

「史上最強のスカイライン」のキャッチコピー通り205PSを発揮する直4ターボ搭載のモデルをラインナップに。ドラマ「西部警察」ではスーパーパトカーとして改造されたクルマが登場するなど逸話を含めてファンが多い。

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日産の80年代を締めくくるのはやはりこのクルマ。そう、初代シーマだ。

 3ナンバー専用のボディを持つそれは日本の高級車ブームの火付け役である。注目はなんと言ってもVG30DETの3リッターV6ターボだろう。当時国産最強の255PSを誇り、モーターボートの滑走のごとくフロントを高くあげて超絶な加速をしていく。流麗なボディは今も新鮮に感じられる。
 話が飛んで大変恐縮だが、デートカーカテゴリーの双璧をになっていたのがホンダの3代目プレリュード。

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デザインは先代のキープコンセプト。4輪ダブルウィッシュボーンサス、量産車初の4WS、2リッターと2.1リッターのエンジンなどメカニズム面では今考えても豪華。この時代のスペシャルなクルマはやはりリトラクタブルライトなのだ。

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 もう一台、ホンダ車を。ホンダ、ホンダ♪と英国のバンド、マッドネスのメンバーがムカデダンスで登場するCMが忘れられない初代シティ。

あの情熱よ再び…… 80’sのク•ル•マ

今で言うハイトワゴンに近いコンセプトで、折りたたみ式の50ccバイク、モトコンポを収納できる荷室など遊び心はいっぱいだった。特にインタークーラーターボ搭載車は110PSながらも3000rpm以下ならばアクセル全開で10秒間だけ過給圧が10%アップするスクランブルブーストを搭載。モデル末期に追加されたカブリオレはイタリアの名門ピンファリーナが設計し、Bピラーにはそのエンブレムも入る。ちなみにこのカブリオレ、岐阜のパジェロ製造で生産されていた。
 三菱の話が出たので、80年代の三菱からはパジェロを出したい。

やはりこのクルマなくして80年代の三菱は語れない。発売翌年の1983年からラリーのパリダカへ挑戦、デビューウィンを飾るクルマの性能と折からのスキーブームが追い風となり、このカテゴリーとしては異例の大ヒットを飛ばした。
 もう一台三菱から。スタリオンを覚えておられるだろうか。

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 三菱のフラッグシップスポーツカーで最後のFRモデルでもある。デビュー当初の2リッター直4ターボは145PSだったが、モデル末期には200PSヘ。また最強モデルには同ブランドのフラッグシップサルーン、デボネアと共通の2.6リッターターボを搭載するなど進化を遂げる。個人的にはブリスターフェンダーを採用したGSR-VRがカッコイイかと。余談だがこのクルマ、石原プロの刑事ドラマ「ゴリラ」の劇中車にも使われ、ドラマ同様ガルウィングドアを採用したモデルが限定車として数台発売された。

その3へつづく

海野大介(daisuke unno)
  • 自動車ライター。専門誌を経て明日をも知れぬフリーランスに転身。華麗な転身のはずが気がつけば加齢な転身で絶えず背水の陣な日々を送る。国内A級ライセンスや1級小型船舶操縦士と遊び以外にほぼ使わない資格保持者。