【宙翔ける広報】エースのファンを増やしたい! ACE・ジョニー物語 其の4

日本を代表するカバンメーカーのひとつ、ACE(エース)の名物広報”ジョニーさん”こと、難波敏史さん。ニューノーマル時代の新しい広報戦略とは?

ACE・ジョニー物語 其の4

mono:2000初頭に広報部が本格始動してから現在に至るまで何が一番変わりましたか?

ジョニー:まずはオフィスが原宿に移転したことで大きく変わりましたね。昔は「世界のカバン博物館」があるココ、駒形にいたのですが、やはりファッション業界にいるのだから、そのメッカに行かなきゃダメだろうと、引っ越ししたわけなんですよ。そしたらもの凄く変わりましたよ。スタイリストさんたちってアノ界隈しか行かないんですから。原宿に移ってから商品の貸し出しがムチャクチャ増えましたね。もちろん、露出も。

mono:露出のクオリティにもこだわっているそうで。

ジョニー:僕らの仕事は商品の露出をすることだけではありません。マーケティングPRとコーポレートPRでは少し異なるじゃないですか。もちろん商品PRもしますけど、企業広報も担当しているわけなので、その点ではこの「世界のカバン博物館」はACEの資産として凄く重要。こんなモノを持っているところはほかにありませんから。最大限活用して露出していきますよ。博物館に来ていろいろ見ていただいて、あ、なるほど、ACEさんってこんな会社なんだと、ウチのファンになっていただけたら嬉しいですね。

ACE・ジョニー物語 其の4

mono:ジョニーさん、YouTubeもやっているとか?

ジョニー:これまで8回ぐらい動画をアップしていますけど、どんな感じだとみなさんに興味を持っていただけるのか、まだ探りを入れている段階ですね。ただ、少しずつ分かってきたこともあるんです。会社のことを言っているのはあまり再生回数が上がらないけど、例えば「ジョニーがオススメする北九州発グルメ」とか、「誰も知らない北九州弁」とか好評なんですよね。

mono:北九州市の観光大使もやっているんですよね!?

ジョニー:年を重ねると地元愛が強くなるんですよ。それで、市役所がやっているイベントをボランティアでお手伝いしていたら、市長さんから委任状が来て観光大使やってください、と。で、市役所から「北九州市ひまわり大使」の名刺をいただいているの。その活動の中で地元出身のアーティストと知り合いになって、僕のYouTubeに友情出演してもらったら、そのアーティストのライブ会場で僕のYouTubeを観てライブ情報を知ったという人がいて、なんか、みんなウィンウィンじゃないですか。で、そのアーティストから小さいラジオ番組に出てと頼まれて、ACEの宣伝していいの? って言ったらOKというから、またウィンウィン。こういうこともあるから、顔を売っておかないとね(笑)。

ACE・ジョニー物語 其の4

mono:せっかくなので、この辺りで商品PRもしていただきましょうか。

ジョニー:いや、今回は僕の取材なんでしょ。だったら商品のことを話す必要はないよ(笑)

mono:じゃあ、商品PRは無しでいいですかね!?

ジョニー:いやいや、せっかくだからPRしますよ、広報担当だからね(笑)。ガジェタブルはホント、売れていますよ。ace.GENE(エース・ジーン)のビジネスリュックね。今後、他カテゴリのブランドとのコラボアイテムも予定しています。それで、今度出す新作が今、ace.GENEのYouTubeでチョロっと出ていますが、リュクの背中だけ外せて洗濯できるの。夏に汗かいて背中が触れる部分がどうしても汚れるじゃない。洗濯できたらどうなの? ってことで。ネットに入れて洗濯機に入れている動画が出るから、モノマガさんウケのいいネタはたくさんあるんですよね。

mono:他社さんとのコラボも積極的なんですか?

ジョニー:もちろん! 販促のコラボなのか共同開発なのか、方法はいろいろあるけど、探ってみてできそうならぜひ実現したいですよね。ウチがOEM供給することもできるし、完全に他のカテゴリとコラボしてそれぞれの良さを融合させたらこんなモノができましたでも面白いし。まずは紹介してよ! いやいや、そういうことなのよ。最終的にビジネスに繋がるか繋がらないかは別にして、まずは知り合いたいわけ。もちろん、フェイスtoフェイスでね。                    其の5へ続く

ACE・ジョニー物語 其の4
  • 80’sをこよなく愛するグラサン男。モノづくりやライフスタイルに強いこだわりを持つ人々の熱血応援サポーター。みなさんの熱いハートと想いを写真と文でほどよくゆるくお届けします!

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