【プジョーSUVフルラインナップ試乗会 4/4回】このサイズ感が使いやすい【プジョー 2008 GTライン】


 フランス車って万人受けしがたいイメージか、個性を楽しめるオトナ向きの印象が強い。あるいは逆に万人受けするフランス車はツマラナイとか言われてしまうカワイソーな存在ともいえる。しかし、この2008は違う。フランス車のエッセンス(若干薄まってはいるが)をキチンと持ちながらも万人受けできるだけの要素を兼ね備えたモデルなのだ。プジョーのSUVの販売好調ぶりがそれを裏付けているではないか。
 プジョー2008。初代は2012年に登場し、208をベースにしていた。ベースの208同様のホイールベースで居住性は見た目通りのモノだった。しかし、2019年にデビューした現行モデルは新開発のプラットフォームを使い、ホイールベースでいえば208に比べて7cmも長い! この7cmはクルマにとっては大きく、後席足元のスペースなどは見た目から受ける印象よりもかなり広い。
 エクステリアのデザインは先代の車高の高いステーションワゴンっぽかったデザインから一転、SUVらしい力強さと洗練された都会的な雰囲気を持つモノに。

もちろんフロントまわりのデザインは現プジョーのデザインアイデンティティでもあるライオンの牙状のデイライトやボンネットフード先端の車名などを備えている。リアまわりも爪あとをモチーフにしたコンビランプなども同様だ。

ひとたび運転席に腰を降ろせばステアリングよりも高い位置にメーターが鎮座するi-Cockpitが迎えてくれる。

メーター表示はフランス車らしくユニークで、3D表示を採用する。このあたりがフラ車流の遊び心で、思わず頬が緩む瞬間でもある。荷室の広さもさすがバカンスの国のモデルらしく、開口部が広く使いやすい。

頻繁に荷室を使うユーザーには街中でも苦にならないボディサイズながらもこの広さは魅力的。

走り出せばしっとり感とまではいかないけれどキビキビしたハンドリングが楽しめる。小径ハンドルは回しやすい、とか小さくて慣れが必要とか賛否両論あるので興味を持ったらぜひ試乗して自分で試したいところ。運転して感じるのは軽快感だ。試乗車は1.2リッターの直3ターボエンジンに8ATを組み合わせたモデル。この1.2リッターエンジン、SUVながらも軽い車重(GTで1270kg)の2008には十分以上で130PSでも非力さは皆無。230Nmのトルクがわずか1750rpmで得られるのも効いている。

 歩行者、二輪車、夜間にも対応するアクティブセーフティブレーキといった先進安全装備は全モデルに標準装備。完全EVもラインナップに加える2008、しかも国産車と勝負できる価格帯が多数となれば余計魅力に感じられるはず。

プジョー 2008

価格:302万円〜
全長×全幅×全高:4305×1770×1550(mm)
エンジン:1199cc直列3気筒ターボ
最高出力:130PS/5500rpm
最大トルク:230Nm/1750rpm
WLTC-Lモード燃費:17.1km/L(スペックはガソリンエンジンモデル)

プジョー https://www.peugeot.co.jp/
問 プジョーコール 0120-840-240

プジョーSUVフルラインナップ試乗会【全4回】の記事はこちら

  • 自動車ライター。専門誌を経て明日をも知れぬフリーランスに転身。華麗な転身のはずが気がつけば加齢な転身で絶えず背水の陣な日々を送る。国内A級ライセンスや1級小型船舶操縦士と遊び以外にほぼ使わない資格保持者。

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