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#012

「空圧分離」とは何ぞや?        


文・上岡篤/モノ・マガジン編集部

 6月4日の開始以来、ほぼ毎週更新の編集部員WEB限定ネタ「mo-WEB」。さまざまなジャンルの記事が掲載されていますが、お楽しみいただけていますか?

 一巡し、また担当週がやってきました。今回は、誰もが面倒な家事の筆頭格に挙げる「掃除」。しかも今年は記録的な猛暑! 掃除なんかやっている場合じゃないだろ、という声もわかりますが、最新の掃除機は結構スゴイんです。

 いま、9月25日に発売される、パナソニックのサイクロン式クリーナー「MC-SS300GX」をモニターとして使わせてもらっている。撮影時にチョコッと掃除することはあるのだが、自宅で実際に掃除してみると、その特徴がとてもわかりやすい。        

 サイクロン式は、ダストボックス内に強い気流の回転を発生させ、遠心力によってゴミと空気を分離する「遠心分離方式」。ゴミはダストボックスの底部に溜まり、空気は排気として放出される。多くのゴミは底に溜まるが、舞い上がった細かいゴミは取りきれずに残ってしまうことが課題だ。

各メーカーはフィルターを搭載し、取りきれなかったゴミをフィルターで捕集しているが、新たにフィルターの目詰まりが問題になってしまった。そこで、掃除が終わるたびに自動的にフィルターを掃除する機構をつけたりと、なんとも涙ぐましい努力をしているのだが、従来からの遠心分離に追加して新たに採用された「空圧分離方式」は、その原理が合点の行くもので、なかなか面白い。

秘密はダストボックス内部の「くびれ」。くびれより上の部分が細くなっている構造だ。このことで、上部分の内部空圧が高くなり、下に行こうとする空気の量、というか強さが高まる。ふくらませた風船を放したときに、風船内部の空気圧が高まっているために勢い良く飛んでいく原理と同じで、風船の行く手を阻めば、勢い良く出てくる空気によってモノが押されることになる。つまり、ゴミは圧力によってダストボックス底部に強く押されることになる。これが空圧分離。細かいゴミの舞い上がりも防止している。

それでも取りきれずにフィルターに付着した微細なゴミをふるい落とすのに使われている「リニア振動フィルター自動クリーニング」機構などの採用で、強力パワーを99%以上持続させることが可能という。ダストボックス内に溜まった自宅のゴミの多さ(というか種類)、そしてその吸引力に驚く毎日、なのである。        

しかし、この暑さ。エアコンつけないと掃除は地獄の作業です、今年は。



(2010年9月1日発行)


  スイッチをONにしてダストボックスにゴミが溜まる様子、そしてスイッチをOFFにしたとき、リニア振動フィルター自動クリーニングが働く様子までを撮影。低騒音設計なのでかなり運転音は静かだが、フィルター清掃時の「ブ~ン、ブ~ン」という音にはちょっと驚き。(クリックして拡大してご覧ください。)



最近の住宅は、ほぼフローリング。まるで拭き掃除をしたかのようにツルツルになるのも特徴のひとつ。名づけて「フローリングの菌までふき掃除」。上は従来の掃除機、下が「MC-SS300GX」で掃除した床面。上では残っている粉が、下では消えているのがわかる。
 


パナソニック サイクロン式クリーナー「MC-SS300GX」。本体カラーはシャイニーシルバーとシャイニーレッドの2色。オープン価格(予想実勢価格8万円前後)。

【問】パナソニックお客様ご相談センター
℡0120-878-365
http://panasonic.jp/soji
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