さくら学院 The Road to Graduation 2016 Final
 ~さくら学院 2016年度 卒業~ Report

文/モノ・マガジン編集部   写真提供/アミューズ  
 
さくら学院 2016年度 卒業 写真前列左から_岡崎百々子_山出愛子_倉島颯良_黒澤美澪奈_岡田愛_後列左から_藤平華乃_森萌々穂_新谷ゆづみ_麻生真彩_日髙麻鈴_有友緒心_吉田爽葉香

写真前列左から岡崎百々子、山出愛子、倉島颯良、黒澤美澪奈、岡田愛
後列左から藤平華乃、森萌々穂、新谷ゆづみ、麻生真彩、日髙麻鈴、有友緒心、吉田爽葉香


2017年3/25に中野サンプラザホールで成長期限定ユニット・さくら学院「The Road to Graduation 2016 Final ~さくら学院 2016年度 卒業~」が開催され、中3メンバーである倉島颯良、黒澤美澪奈がこの公演を持って卒業を迎えた。

この日、中野には2016年度を締め括るラストライブを見届けるため、そして同日をもってさくら学院から卒業するメンバーの門出を祝うべく、全国から“父兄”と呼ばれるファンたちが結集した。スーツや着物というセレモニーファッションを身に纏った父兄たちが数多く“参列”するのもさくら学院の卒業イベントならではの光景であり、同ホールは1Fから2Fまで超満員状態となっていた。 開演前に卒業メンバーからの影アナを経て、同グループではお馴染みとなった開演前のBGM『kiss me again』が流れ出すと、大歓声を上げる父兄たち。一呼吸間を置いてメンバー12人が静かに登場し、静寂の中で倉島が指揮を執ると『School days』のピアノの旋律が流れ出す。ついにラストライブの幕が上がったのだ。

学び舎での成長物語を描く同ソングをメンバー12人が歌い上げると、担任の森ハヤシが「よっしゃー出席とるぞー!」とステージ上に勢い良く登場。メンバー紹介ソングで もある『目指せ!スーパーレディー -2016年度-』がテンポよくスタートする。それぞれのメンバーが固有台詞や得意技も交えながら個性全開な自己紹介。手拍子や歓声で答える父兄たちのボルテージは2曲目からトップギアに。

その後のMCでは挨拶と共に『これまで実感がなかったが、今朝になって卒業への実感が湧いた』(倉島)、『実は全く卒業する実感がない』(黒澤)と正反対な心境を披露しつつ、卒業生・在校生ともに笑顔で頑張りたいと語った。

MC後には2016年度に新たに誕生したクラシック音楽をテーマとした賢くなれるシリーズの『メロディック・ソルフェージュ』、ミツバチをモチーフとした愛らしいダンスが印象的な『Hana*Hana』、ピンクのポンポンを使ったチアフォーメションが見所の『ハートの地球』を披露。

写真前列左から藤平華乃、森萌々穂、後列左から麻生真彩、倉島颯良、岡崎百々子

写真前列左から藤平華乃、森萌々穂、後列左から麻生真彩、倉島颯良、岡崎百々子



 曲終わりに暗転すると『School days(INSTRUMENTAL)』と共に2016年度の活動を振り返る「歩みの映像」が流れる。春の転入生3名との初顔合わせや、夏の音楽イベント、さくら学院としても初挑戦となる秋に行われた演劇舞台……正面大型スクリーンに次々と投影される2016年度の活動記録を父兄たちは静かに見入っていた。

映像終了後には、部活動ユニットコーナーへと突入。コックコート&ハット姿のクッキング部 ミニパティ(山出愛子、岡崎百々子、日髙麻鈴)はタワーレコードカフェとのコラボ曲『ダバダ♪サラダ de セボン☆アベニュー 』をリズミカルなダンスを交えて披露、パジャマ姿の帰宅部 sleepiece(黒澤美澪奈、麻生真彩、藤平華乃)は『走れ正直者』を愛らしく歌い上げ、白衣を身に纏った科学部 科学究明機構ロヂカ? :ver. 2.0(倉島颯良、岡田愛、岡崎百々子)は『デルタ』で独特の宇宙旅行の世界観を表現した。

写真左から日髙麻鈴、山出愛子、岡崎百々子

写真左から日髙麻鈴、山出愛子、岡崎百々子


写真左から藤平華乃、黒澤美澪奈、麻生真彩

写真左から藤平華乃、黒澤美澪奈、麻生真彩


写真左から倉島颯良、岡田愛、岡崎百々子

写真左から倉島颯良、岡田愛、岡崎百々子



その後、ソロバン片手に元気よく登場した購買部(吉田爽葉香、有友緒心)は父兄の笑いを誘いながらグッズ紹介を展開しつつ、テーマ曲である『ピース de Check! 』に突入。曲中では卒業スペシャルとしてメンバーの直筆メッセージ入りの紅白の大きなバルーンがステージから投入され、メンバーの“ワッショイ”の掛け声とともに客席上空を巨大バルーンが駆け巡る賑やかな景色となっていた。

客席上空に舞う巨大バルーン

客席上空に舞う巨大バルーン



「買って下さ~い」と締めのポーズを決めた購買部が舞台から降りると、卒業生のふたりが舞台に登場。MCでは「私が好きなジャズと美澪奈が好きな80年代のJ-POPが盛り込まれている」(倉島)、「初めて聴いた時から、父兄さんの前で披露したかった」と(黒澤)が語った、卒業生だけのナンバー『ユビキリ』をマイクスタンドを使って情感豊かに歌い上げた。

卒業生だけのナンバー『ユビキリ』を披露

写真左から黒澤美澪奈、倉島颯良


その後、他のメンバーも交えて同ソングの感想やポイントなどを披露。黒澤は「無事に父兄さんの前で披露できて良かった」とほっとした様子を見せ、倉島も「最初で最後だから」と笑顔で振り返った。更に倉島は「まだ披露したい曲があるんですよ」と続け、彼女からの呼びかけで岡田が紹介したのは2016年度メンバーでは初披露となる『さよなら、涙。』、続けて倉島が転入以来のお気に入り曲だと語る『I・J・I』を披露、ダイナミックなダンスと歌で父兄たちを魅了した。その後のMCでは“成長したメンバー”をテーマに他己紹介を行った。転入生たちの努力ぶりやセンスなどが上級生から絶賛されていた。

ラストスパートに向けてメンバーから父兄への気合い入れがなされた後、2012年度の卒業ナンバーでもある『My Graduation Toss』がスタート。倉島の手招きと共にメンバーが勢い良くオンステージ。爽やかなバンドサウンドと共にクライマックスへ向けてボルテージを高めていった。

続けて『未完成シルエット』と「2016年度らしさが詰まっている」(山出)という2016年度アルバムの収録曲『アイデンティティ』を披露。「最後に皆さんと一緒に桜の木を満開にしたいです」(黒澤)というコメントとともにラストとなる『message』のイントロが流れ出す。

写真左から_麻生真彩_黒澤美澪奈_森萌々穂

写真左から麻生真彩、黒澤美澪奈、森萌々穂



ピンクのフラッグを左右に振りながら合唱するメンバーたちと、同じくピンクのフラッグを振って応援する父兄たち。名残り惜しそうなピアノの伴奏とともに、ラストソングに終止符が打たれた。

暫しの時を経て、荘厳なパッヘルベルのカノンが会場に響き渡る。さくら学院にとって最重要セレモニーである“卒業証書授与式”が始まる。在校生たちが待機するステージに、粛々と登壇する卒業生たち。まず、小等部6年の有友、藤平、森、吉田の4人、続けて中等部の倉島、黒澤が倉本美津留校長から卒業証書を授かった。校則に従い小等部は中等部へ進学、中等部はさくら学院から卒業することとなる。

卒業証書授与式 倉島颯良

卒業証書授与式 倉島颯良


卒業証書授与式 黒澤美澪奈

卒業証書授与式 黒澤美澪奈



中3メンバーへの送辞として、在校生代表として登壇したのは副会長である山出。「ふたりが繋いだ伝統や絆をしっかり受け止めて、2017年度も繋げたい」と宣言した。それに対して倉島が答辞を読み上げ、3年間の活動を振り返りながら中等部2年で転入してきた黒澤との出会いなどを述べた。また、さくら学院史上初となるオリジナルメンバーと活動したことがない生徒で構成される2016年度の苦悩を振り返りながら、それを12人のメンバーで乗り越えられた喜びを表した。続けて在校生のひとりひとりへエピソードを交えながらメッセージを読み上げ、卒業生やスタッフ、職員室、父兄へ謝意を表した上で「今まで成長を見守ってくれてありがとうございました。そして、2017年度も見守って頂ければ」と愛情溢れる言葉で締めくくった。

答辞を読み上げたのは倉島

写真左から黒澤美澪奈、倉島颯良



式辞で2016年度を総括した倉本校長はメンバーを陰からバックアップしてきた倉島の気遣いや、唯一中2から転入してきた黒澤の奮闘などを労いながら、卒業生ふたりの活躍によって「メンバーそれぞれのアイデンティティがぐっと出た。ふたりのお陰で2017年度が楽しみになった」と語り、「さくら学院は教育期間として素晴らしいということを証明して下さい!大丈夫!」と新たな世界へ巣立っていくふたりに力強いメッセージを贈った。

最後に「スイマセン……良いですか……」と声を上げた森ハヤシは、彼女たちの一途なまでの真面目さをエピソードも交えながら語った。「君たちは結果を出そうと頑張ってるけど、ここにいる大人たちは沢山の負けを経験して、ここにいる。何度も負けて良くて、失敗しても良い。ただ、これだけは譲れないという信念を大切にして欲しい」とエールを送った。また、自分自身はさくら学院の担任として、メンバーの個性を引き出す一番手は自分との信念を明かし「卒業しても、女優と脚本家という関係になっても、ふたりの個性を最高に引き出す脚本を書くことを“ゆびきり”したい』と卒業ソングに掛けて約束し、父兄たちから万雷の拍手を受けた。

式典後には山出のピアノ伴奏から始まる『旅立ちの日に ~J-MIX 2016~』を披露、倉島と黒澤はハイタッチで在校生メンバーたちとエール交換を果たした。そして2016年度にとって最後の曲目となったのは『See you…』。輝かしい未来を予感させる爽やかな卒業ソングとともに全演目を終了した。

写真左から_倉島颯良_黒澤美澪奈_山出愛子

写真左から倉島颯良、黒澤美澪奈、山出愛子



ラストは卒業生と在校生が思い出トークを交えながらのカーテンコール。黒澤は転入当初の不安を吐露しながら「さくら学院に入れて幸せでした」と涙ながらに語り、倉島は様々な出来事も全ては良き思い出や糧になると振り返りつつ、支えてくれた人たちに謝辞を送り「そんな方々に恩返しをしていきたいです」と笑顔で締め括った。在校生たちが退場した後に、ふたりだけがステージに残り、マイクを下して生声で「ありがとうございました!」とこれまで応援してきた父兄たちへ挨拶、父兄たちの大きな拍手と歓声を受けながら笑顔でステージから去った。こうして約2時間半に渡る2016年度最長の、そして最後となる卒業ライブは幕を下ろしたのである。

写真前列左から_森ハヤシ、森萌々穂、有友緒心、黒澤美澪奈、倉島颯良、藤平華乃、吉田爽葉香、倉本美津留。写真後列左から新谷ゆづみ、日髙麻鈴、山出愛子、岡崎百々子、麻生真彩、岡田愛。

写真前列左から
森ハヤシ、森萌々穂、有友緒心、黒澤美澪奈、倉島颯良、藤平華乃、吉田爽葉香、倉本美津留。
写真後列左から新谷ゆづみ、日髙麻鈴、山出愛子、岡崎百々子、麻生真彩、岡田愛。




さくら学院 The Road to Graduation 2016 Final ~さくら学院 2016年度 卒業~

【CONTENTS】
1. School days
2. 目指せ!スーパーレディー -2016年度-
3. メロディック・ソルフェージュ
4. Hana*Hana
5. ハートの地球
6. ダバダ♪サラダ de セボン☆アベニュー
 (クッキング部 ミニパティ)
7. 走れ正直者 (帰宅部 sleepiece)
8. デルタ
 (科学部 科学究明機構ロヂカ? :ver 2.0)
9. ピース de Check! (購買部)
10. ユビキリ ( 倉島颯良、黒澤美澪奈)
11. さよなら、涙。
12. I・J・I
13. My Graduation Toss
14. 未完成シルエット
15. アイデンティティ
16. message
17. 旅立ちの日に ~J-MIX 2016~
18. See you...


◇ Profile ◇

さくら学院
2010年に教室エンターテイメントをテーマに創設され、メンバーは中三生まで所属する成長期限定ユニット。2016年度は12名で活動。派生ユニットしてクッキング部「ミニパティ」、科学部「科学究明機構ロヂカ?」などがある。これまでに若手女優・モデルとして注目される三吉彩花や松井愛莉、BABYMETAL(中元すず香、菊地最愛、水野由結)を輩出。

◇公式ページ◇
http://www.sakuragakuin.jp/

◇オフィシャルブログ◇
http://ameblo.jp/sakuragakuin/


◇ 編集後記 ◇

卒業式当日、東京地方は咲きかけた桜の蕾が凍えるかのような寒の戻りを迎えた。だが、中野サンプラザでは、もうひとつの”さくら”が逸速く満開の時を迎えていた。それは一陣の風が吹き抜けた後に、桜吹雪が舞い上がるかのような光景。2016年度の開花を見届けた後に、改めて”さくら”を見ると、かつての若木がいつの間にかに毎年、毎年、見事な花を咲かせてくれる立派な大樹へと成長していたことに気付かされた。さて、来年はどんな”さくら”の花が咲くのか。ゆっくりと見守りたいと思う。

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カテゴリー: モノ・エンタメ | 投稿日: 2017年03月31日 | 投稿者: moweb

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