笑いあり涙ありの感動の2015年度 卒業公演!
 The Road to Graduation Final
 ~ さくら学院 2015年度 卒業 ~ ライブリポート

文/モノ・マガジン編集部  写真提供/アミューズ  
 

桜の開花がちらほらと始まった先月27日、 さくら学院の卒業公演『The Raod to Graduation 2015 Final ~ さくら学院2015年度 卒業 ~』が行われた。メンバーとして所属できるのは中学3年生までと“成長期限定”を謳うさくら学院ならではのライブでもあり、磯野莉音さん、大賀咲希さん、白井沙樹さんの中学3年生のメンバーはこの公演をもって卒業するラストライブとなった。その様子をレポートしたい。




『The Road to Graduation 2015Final ~ さくら学院 2015年度 卒業 ~』の舞台となった神奈川県民ホール大ホールには約2500人の“父兄”と呼ばれるファンたちが12人のメンバーの勇姿を、そして中3メンバーの卒業を見送らんと結集、また全国各地でもライブビューイングでもその様子は放映された。

 さくら学院のライブではもはや定番となった開演前のBGMがかかると既に父兄たちのボルテージは上がりっぱなし。大音響の手拍子とともに開演を迎えた。開幕と同時に舞台中央にひとりのシルエットが浮かび上がると会場から大声援が沸き起こる。担任の森ハヤシ先生の登場だ。

 森氏が「それでは出席をとります!」と高らかに宣言すると『目指せ!スーパーレディー - 2015年度 - 』のイントロが流れ、大歓声の中、メンバー4人が壇上に勢い良く飛び出してくる。残りのメンバーは……と目で追う父兄たちを驚かせるかのように、同時に1F左右客席後方からから残りのメンバーが登場し、通路を駆け抜け壇上へと登っていく。最初から大盛り上がりを見せる会場。12人は自己紹介ソングでもある『目指せ!スーパーレディー – 2015年度 -』にあわせて個性あふれる自己紹介を披露。岡田愛さんは紹介コメントを特別にアレンジして中3生を盛り上げ、この日限りのライブに花を添えた。

そのまま2曲目の『負けるな!青春ヒザコゾウ』を歌い切ると、今日は中3生にとって最後のライブとなることや、スーツ姿で集まった父兄たちの格好にも触れながらトークを展開。そして、生徒会長の磯野さんが“完全燃焼”を誓うと大歓声が沸き起こった。MC後には2015年度の第1弾楽曲となった『マセマティカ!』、2015年度のアルバムのタイトルチューンでもある『キラメキの雫(かけら)』を熱唱した。

 そのまま舞台からメンバーがはけると、大型スクリーンには2015年度歩みの映像が『School days(Instruments Version)』と共に流れだす。2015年度転入生との顔合せ、マセマティカ収録、TOKYO IDOL FESTIVAL出演、5周年記念公演、キラメキの雫のMusic Video撮影など……2015年度の軌跡となるダイジェスト映像に既に感極まっていた父兄もいたことだろう。

 そして照明が落とされた静寂なる舞台のスクリーンに登場したのは回転する科学究明機構ロヂカ?:ver.1.2のロゴ。ここから部活動ユニットのソングが4曲連続で展開することに。ロヂカ?のSEとともに舞台に登場したRiNon(磯野莉音さん)率いるロヂカ?の3人は独特のダンスとともに『サイエンスガール▽サイレンスボーイ』を披露。2015年度に再結成されたロヂカは:ver.1.2となり衣装もアップデートされ、3人それぞれのキャラクターもアップデートされたという。SaRA(倉島颯良さん)、Mg3(岡田愛さん)を加え、新たなメンバー3人で話し合ったというキャラクター設定は舞台での表現を細かく変えていたのがポイントとなったという。

 続けて部活動ソングとして、大賀さんを中心とした帰宅部が登場。黒澤美澪奈さん、麻生真彩とともにパジャマとパンダのスリッパという愛らしい姿で、この日の特別ヴァージョンでのミニコントも交えながら『すいみん不足』を歌い上げた。そして、独特のチャイム音と共に登場したのは購買部の白井沙樹さん、吉田爽葉香さんの二人。恒例のグッズ紹介とともに写真が完売した事を告げ、後日、通信販売での再発売を働きかけることを約束した購買部には大きな拍手が送られた。

 続けてテーマソングである『ピース de Check! – 2015 -』を歌い、間奏では、昨年同様にハンディーキャノン砲で遠く離れた3F客席へ、サイン入りT-シャツのプレゼントを撃ち込むというダイナミックな演出も行われた。部活動ソングの締めとして登場したのは山出愛子さん、岡崎百々子さん、日髙麻鈴さんの三代目クッキング部の3人。コミカルな動きとともに『ジャカパラ Goo Goo ♡ オムライス』を歌い、大いに会場を沸かせてくれた。

 MC後には2層の舞台を大きく使って魅せる2012年度の人気ナンバー『スリープワンダー』や、ポンポンを使ってハートの絵柄を創りながら歌う2014年度のキュートなナンバー『ハートの地球(ほし)』が披露された。




元気いっぱいで賑やかな2曲が終わった後に、壇上に残ったのは中3生の3人。これまでの3人の関係を振り返りながら“本当に仲良くなったのは2015年度に入ってから……”本音を晒しながらも、2015年度を3人で牽引できた喜びを語った。そして今年度の中3生ソングである『未知標 ~ミチシルベ~』を歌い上げた彼女たちに父兄たちからの大きな歓声が送れていた。続けて、凛としたピアノのアルペジオと共に切ないオルゴールのイントロが流れるとさくら学院の中でもかなりエモーショナルなナンバーである『未完成シルエット』を披露。壇上に戻った下級生たちも含めた12人全員で熱唱した。

 そしてMCを挟んで舞台にただ一人登場したのは磯野さん。彼女が一呼吸の後、大きく手招きするとメンバー全員が壇上に飛び出し2012年度の卒業ソングでもある『My Graduation Toss』を披露、さらに『君に届け』『約束の未来』と続き、メンバーたちは一端、舞台裏へと消えた。




 ここからはさくら学院ならではのセレモニーでもある“卒業式”へと進む。今年は中等部3年の3人と、小等部の2人(小等部の2人は来年度から中等部へ配属となる)が対象となる。5人には校長である倉本美津留氏より卒業証書の授与が行われ、中等部2年の倉島さんが在校生を代表して送辞を読み上げた。所々にユーモアを交えて笑いを誘いながらも、最後に中3生が卒業し、さくら学院から離れる現実をまだ受け入れられないとの倉島さんのコメントは多くの父兄の涙を誘っていた。それに対して卒業生を代表して磯野さんが答辞を読み上げ、さくら学院での経験や支えてくれたスタッフ、そして父兄への感謝を表し、これからもさくら学院への応援を呼びかけた。それを見届けた倉本氏は、コメントを自ら考えて発表できるようになった中3生たちの成長を讃え、彼女たちの未来への展望を語った。




 さらに続けて担任の森氏からは“スーパーレディーになるためには挫折や失敗も悪くはない、ただ唯一幸せになることが望み”だと自身の体験も交えながら卒業生たちにエールを送った。卒業式典後には『旅立ちの日に』を披露。卒業生3人がハイタッチを交わし、最後の時間を惜しむかのように互いに顔を見合わせながら交差していく。

 そして最後を飾ったのがさくら学院デビューシングルの『夢に向かって』。2010年度に開校したさくら学院にとって当時の唯一の持ち曲でもあり、はじまりの曲で、これまでのたくさんの想いが詰まった楽曲である。さくら学院のフラッグを持ちながら熱唱する12人のメンバーと、それに呼応するかのように会場を埋め尽くすピンクの旗。まるで満開の桜のようにピンク色一面に染めた父兄たちは夢に向かって羽ばたき出そうとする卒業生たちの門出を祝った。

 最後にライブを振り返った在校生たちは中3生との最後の瞬間を惜しむかのように思い思いにコメントを語り、最下級生は個人的なリクエストをおねだりしたりして笑いを誘い、会場を和やかな雰囲気に包んでいた。

 そして卒業生たちの最後の挨拶では、中3生たちは恒例の自己紹介コメントや、未来への展望と決意をコメント。終演後には3人揃って自身の声で父兄たちに挨拶を述べ、父兄たちからの大喝采を受けてステージを離れた。こうして中3生メンバーにとって最後の、2015年度の集大成となるライブは無事、幕を下ろしたのである。





 ■ 編集後記 ■
 これから2015年度の卒業生たちは職員室や父兄の慈に満ちた、さくら学院という学び舎を出て、それぞれの道へと進むこととなる。森氏の言葉にあるようにスーパーレディーとは概念であり、目標はメンバーによって異なり、そこに至るルートも唯一ではなくともいだろう。道の数の経験すべてがスーパーレディーへの糧となるはずだ。卒業し、新たなる舞台でいキャンバスをるように、々を送る卒業生たち。そしてさくら学院で新たな歴史を綴ることになる在校生たち。今、く満開の桜は刹那の時に桜となり、また1年後にはらかなを咲かせてくれる。同じくさくら学院の卒業生や在校生たちは次にどんなしい桜を見せてくれるのだろうか。そんな事を考えながら卒業式の追憶を終えたい。


The Raod to Graduation 2015 Final ~ さくら学院2015年度 卒業 ~』

 1/目指せ! スーパーレディー -2015年度-
 2/負けるな! 青春ヒザコゾウ
 -MC-
 4/マセマティカ!
 5/キラメキの雫
 -さくら学院 2015年度 あゆみの映像-
 6/サイエンスガール▽サイレンスボーイ
 7/すいみん不足
 8/ピース de Check! -2015-
 9/ジャカパラ Goo Goo ♡ オムライス
 10/スリープワンダー
 11/ハートの地球
 -MC-
 12/未知標 ~ミチシルベ~
 13/未完成シルエット
 -MC-
 14/My Graduation Toss
 15/君に届け
 16/約束の未来
 -卒業式-
 Encore1/旅立ちの日に
 Encore2/夢に向かって

尚、『The Road to Graduation Final ~さくら学院 2015年度 卒業~』の模様を納めた6作品目となるLIVE 映像作品が『The Road to Graduation 2015 ~キラメキの雫~』と題して7月7日にリリースされる。


本誌モノ・マガジン3月16日号掲載のさくら学院のニューアルバムのインタビュー。本誌では載せきれなかったEXTRA EPISODEもモノ・エンタメで記事にしました。合わせて是非お読みください。

 さくら学院 2015年度インタビュー[EXTRA EPISODE]


◇ Profile ◇

さくら学院
所属するのは中三生までという成長期限定のアイドルユニットで大手芸能事務所・アミューズが2010年に創設。校長には放送作家として有名な倉本美津留氏が就任している。
学校生活をテーマに「部活動ユニット」「公開授業ライブ」などをおこなっているのが特長。これまでに13名が卒業し、若手女優と活躍する三吉彩花や松井愛莉、BABYMETALなどを輩出している。
2015年度4月には6名のメンバーが転入。

◇公式ページ◇
http://www.sakuragakuin.jp/
◇オフィシャルブログ◇
http://ameblo.jp/sakuragakuin/







カテゴリー: モノ・エンタメ | 投稿日: 2016年04月06日 | 投稿者: moweb

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