さくら学院 2015年度インタビュー[EXTRA EPISODE]
写真 / 魚住誠一 文 / モノ・マガジン編集部  
 

今月に2015年度アルバム『キラメキの雫(カケラ)』をリリースしたさくら学院。収録曲を中三メンバーの白井さん、磯野さん、大賀さんに振り返っていただきつつ、聴き所や関連エピソードを伺ってみた。 (モノ・マガジン3-16号のインタビューから追加エピソードを公開)

さくら学院の磯野さん、大賀さん、白井さんにインタビュー

磯野さん:
振り返ると昨年の4月頃にレコーディングした曲もあったりと、この1年間の私たちが詰まっている。そんな内容になっているかなと思います。初代のメンバーはいないのですけど、だからこそ新しいアルバムができたなかと。部活動も違うメンバーがやっていたりと全てが新しいけどその中に懐かしさもあって。今年度が新たなスタートの年になったのですけど、このアルバムを聴いていると2015年度をやってきてよかったと思いますね。

大賀さん:
今年はさくら学院の5周年ということもあって、新曲だけじゃなく今年度のメンバーでセルフ・カバーした楽曲などが入っている所も今年度のアルバムの意義がある部分だと思ってます。2010年度のメンバーはひとりとしていないけど、違うメンバーの歌声だったり、雰囲気だとか。2015年度ならではの魅力を楽しんでもらえると嬉しいですね。歌詞は同じなのですが、メンバーによってそれぞれの歌詞の解釈も2010年度は違っていると思いますし。

mono:
冒頭の『School Days -2015-』はそんなカバー曲のひとつですが、会長の歌声が際立ってましたね。

白井さん:
個人的には莉音ちゃんの声ってさくら学院らしい天使みたいな声だと思うんですよ。初代の頃の『School Days』も透明感があって好きなのですが、それに可愛らしさが追加された感じで。とても良いなと思いますね(笑)

(横で含み笑いしている磯野さん)

mono:
気になる事がありましたか。

磯野さん:
うーん……何か(笑)。正直言うと元々、自分の声が嫌だったというかコンプレックスだったのですよ。本当は咲希や愛子みたいに力強く歌う事に憧れていたので。でも、今年度になって色々な所のソロをもらえるようになってから、父兄さんに莉音ちゃんの声好きだよって言ってもらえるようになって。段々と自分で良いんだなと思うようになって。もっと上手く歌えるようになりたいけど、自分らしさが声に出ているならそのままで良いかなと(笑)……だから……最近は……結構、嬉しいです!(笑)

大賀さん:
個性的ということで(笑)

mono:
個性的といえば、2曲目の『目指せ!スーパーレディー -2015年度-』もメンバーカラーが出てて面白いですよね。白井さんは掛け声で「アサイー」とか言ってて。最初は何だろうと思いましたが、あれはスーパーフードのアサイーの事ですよね。

白井さん:
そうです。メンバーでもスーパーフードが流行っていて、自分はアサイーが凄く好きなんですよ。アサイーボールとか。そんな理由で入れてみました(笑)。

mono:
という事はあの掛け声は自分たちで言いたい事を入れているのですか。じゃあ、最後の相棒である吉田さんのメガネー!も彼女自信が考えて入れたと。

白井さん:
実はそうなんです(笑)

mono:
先生たちが考えたと思ってましたが。

磯野さん:
これまでは先生がある程度は考えてくれましたが、今年度は掛け声や自己紹介後のセリフは「言いたいセリフがあれば入れるよ」と言ってもらえて。

白井さん:
実は色々なパターンを録ってもらっているんですよ。その中から選ぶという感じですね。

mono:
続いてアルバムについてお伺いしますと、2015年度の第1弾楽曲『マセマティカ!』。数学をテーマとした斬新な曲ですよね。

磯野さん:
科学部の作品と同じくEHAMICさんが担当してくださったのですが、科学部とはまた違う、さくら学院の世界観にあったカッコイイ曲にしていただきました。

大賀さん:
今までの歌詞にはないAメロのリズムとか、音程の無機質さとかEHAMICさんらしい部分が入っていて、科学部っぽくもありさくら学院ぽさもあって、聴いていて面白かったです。

mono:
後は部活動曲についてもお伺いしたいのですが。曲順でお伺いするとクッキン部からになりますが(この場にはいないので)先輩として見ていてどうでしたか。

大賀さん:
3人とも自分たちのミニパティの新曲が出来てすごく喜んでいるし、常に楽屋でも口ずさんでいる感じでしたね(笑)。ジャカパラっていう位、多彩な楽器の音色もあって賑やかな感じが良いと思いますね。あと、ライブでも盛り上がる曲なので好きですね。

mono:
続いて、大賀先輩率いる帰宅部の『すいみん不足』ですが。楽しい曲に仕上がってましたね。

大賀さん:
アハハ(笑)。ありがとうございます。どう楽しんでもらえるか、色々と3人で考えたんですよ。レコーディングブースに入ってからは自分たちで工夫して、それを先生にも聴いてもらいながら作る感じで。アドバイスなどももらうのですが、基本は自分たちで考えて。これは気付く人は少ないと思いますが、最初のセリフ部分はマイクから遠ざかったりするなど、臨場感を出す為に、実際に前後左右に動きながらやってましたね(笑)他も自分たちで色々と試行錯誤してますよ。

白井さん:
へー。そんな事してたんだ(笑)

mono:
3人のノリノリ感はとても伝ってきましたよ。

大賀さん:
帰宅部の3人たちは普段から本当にあんな感じなので、それが伝わっているのは嬉しいですね(笑) 間奏部分の3人のやりとりも実は何パターンか録っていて。基本は自由にやらせてもらいましたので、レコーディングは本当に楽しかったですね(笑)

mono:
白井さんの購買部は新相棒とともにでしたが。どうですか。

白井さん:
最初の頃は全然たどたどしてくて、セリフを復唱しているだけだったそよが、最近になってしっかりしてくれてきて。歌もそうですがMCも結構、喋れるようになったし。ライブでのグッズ推薦コメントも考えるようになりました。

mono:
今回の楽曲でもそうですが、確かに先代の友那乃さんのコンビと違う味が確実にでてますよね。

大賀さん:
去年はしーちゃんが友那乃の弟子みたいな感じで友那乃が仕切ってましたが、今年度はしーちゃんがそよをリードしているみたい。お姉さん感がでてるし、そよが伸び伸びやっている感もありますよね。しーちゃんとの相性も良いのかなと(笑)

mono:
後、部活動といえば磯野さんの科学部もヴァージョンアップされて。

磯野さん:
『サイエンスガール▽サイレンスボーイ』を歌うのは2年ぶり位なんです。名前がver.1.2になってますが、実は衣装もヴァージョンアップされていたり、担当が変わったりと初代とは違う世界観が生まれているかなと思いますね。最初の科学部ではMaRi7ちゃんと、Hi7TAちゃんに付いて行くって感じだった私が、今度はMaRi7ちゃんのパートを担当することになって。最初は本当に不安でしたが、新しいメンバーふたりと大好きな科学部を一緒にできるのは嬉しかったですね。大好きな科学部だからこそ、、もっとこの世界観を色々な人に知ってもらいたいなと思ってます。正直、私が卒業してしまうとこの曲はどうなるのかなと思うこともあるのですが、もし出来ることなら他のメンバーにも引き継いでもらいたいなとも思うし。本当にEHAMICさんが作ってくれる独特の世界観が好きなので、もっともっと多くの人に知ってもらいたいです。

mono:
新メンバーたちにもその思いは伝わると思いますよ。

磯野さん:
科学部は再始動したのが他の部活動より遅かったので、一緒に活動できている時間は少ないのですが、この少ない時間で2人にはもっともっと教えていきたいなと思います。

mono:
おふたりとの具体的なエピソードはありますか。

磯野さん:
オリジナルメンバーの時は役柄が決まってきたのですが、ver.1.2はメンバーの設定が最初はなかったんです。だから3人で話合って、自分たちでキャラ付けしてますね。無機質な要素はありつつも、キャラ毎の微妙な表情の変化とかを付け加えてみたりしました。

mono:
細かいですね。ちなみに誰がどんなキャラなんでしょうか。

磯野さん:
RiNonは色んな事が謎~なキャラ、SaRAは好奇心旺盛でなんでもやってみたいキャラ、Mg3は知的キャラって感じです。

大賀さん:
おー合ってる(笑)

白井さん:
3人とも普段からそんな感じですね(笑)

mono:
では、アルバム後半についてもお伺いしたいのですが、まずは『未知標 ~ミチシルベ~ 』の聴き所などをお教え下さい。

大賀さん:
今回の曲のお気入りポイントは3人の名前の頭文字が入っている所が本当にお気に入りなんです。しかも、それが歌詞として成り立っていているのが何よりも嬉しい所ですね。サビのルーズリーフや枝葉というキーワードなどは、過去に私がさくらについての日誌を書いたのですが、そこと重なる感じもあって。可憐Girl’sを作られている六ツ見 さんに作詞してもらったのですが、この中三にしかない歌にして下さったことに感謝しています。

磯野さん:
最初に歌詞を受け取った時、何でここまで自分たちの事を知っているのか不思議に思ったのです。でも、後で聞いたら日誌を全部読んで下さったみたいで。歌詞に等身大の私たちが描かれている、そして何よりも全て真実である。それが嬉しかったですね。

mono:
父兄さんにはより聴きこんで欲しいという感じですよね。『約束の未来』については如何でしょうか。

白井さん:
『夢に向かって』と同じく森さんとRYOさんが創ってくれたのですが、私は『夢に向かって』の第二章となる曲だと思っております。夢(ドリーム)という歌詞は歴史が繋がっている感じがするので、大好きですね。真っ直ぐ前向きな曲になっていて、それがさくら学院らしくて個人的に好きな曲です。

mono:
アルバム・タイトルにもなってきる『キラメキの雫』ですが如何でしょうか。

磯野さん:
個人的にこの曲は『マシュマロ色の君と』に雰囲気が似ているなと思ってます。
『マシュマロ色の君と』は、初めて卒業生を送り出した時に不安な気持ちを歌詞にした曲なのですが、昨年度に初代からのメンバー全員がいなくなって、私が生徒会長に任命されて不安だった時期にこの曲ができて、歌詞のメッセージに凄い背中を押されたんです。 “自分も頑張ろっ!”て思えた曲でしたし。今年度のエピソードも反映されていて2015年度らしさが詰まっているかなと。

大賀さん:
うんうん。転入生も一緒に前向きで行こう!とアドリブかましすぎて、職員室に呼び出されたリアルな話とか(笑)ドジというか、ちょっと面白い部分も入っていてこの曲に今年らしさが出ているかなと。

磯野さん:
(作詞担当の)cAnON.さんは本当にさくら学院を細かく描いてくれて、言葉だけじゃ伝わらない事を音楽に乗せて伝えられるのが嬉しくて。cAnON.さんの曲は大好きです。

mono:
そして、夢に向かってに繋がると。

白井さん:
セルフ・カバー曲でもあるのですが実は12人揃う前、つまり転入生が入る前にレコーディングしたんです。6人で“やんなきゃいけないね!”と話合っていた頃で、そんな強い気持ちがこの歌には込めていると思いますね。

mono:
ちなみに、『夢に向かって』はさくら学院の歴史にとっては始まりの曲でもありますね。間もなく卒業されますが、このアルバムの後半のストーリーに秘められている、「未知の目標を胸に秘めて、約束の未来に繋がるキラメキの雫を握りしめ、夢に向かって進む」という流れは、まさしく今年度のさくら学院を象徴していますね!!

白井さん:
えっ

大賀さん:
そんな物語が……

磯野さん:
あったんですか?

(笑顔で頷いている先生)

mono:
知らずとも3人の熱いコメントにはしっかり反映されているじゃないですか。言葉にせずともメンバーも先生も、おそらく父兄さんも同じような思いを共有している。そんな所がさくら学院らしいというか、素晴らしいと思いますよ。

磯野さん大賀さん白井さん
はい(笑)

mono:
それぞれの道に向かわれる皆さんのご活躍を楽しみにしております。本日はありがとうございました。

磯野さん大賀さん白井さん
ありがとうございました!



『さくら学院2015年度~キラメキの雫~』

新曲やセルフ・カバー曲を含む全12曲を収録(CD:通常盤価格3000円 写真左)。
DVDの学院盤はメンバーの個性満載の中間&学期末テストの映像も収録(写真中央)。
Blu-rayのさくら盤はMV、5周年記念ライブの映像も収録(写真右)。
全国のタワーレコード、アスマートにて販売。
https://www.asmart.jp/


◇ Profile ◇

さくら学院
所属するのは中三生までという成長期限定のアイドルユニットで大手芸能事務所・アミューズが2010年に創設。校長には放送作家として有名な倉本美津留氏が就任している。
学校生活をテーマに「部活動ユニット」「公開授業ライブ」などをおこなっているのが特長。これまでに13名が卒業し、若手女優と活躍する三吉彩花や松井愛莉、BABYMETALなどを輩出している。
2015年度4月には6名のメンバーが転入。

◇公式ページ◇
http://www.sakuragakuin.jp/
◇オフィシャルブログ◇
http://ameblo.jp/sakuragakuin/


Rinon Isono
磯野莉音(いそのりのん)
2000年生まれ。
神奈川県出身。

生徒会長としてメンバーを牽引しつつ、初代メンバーからの伝統と実績を受け継ぐ。

Saki Ooga
大賀咲希(おおがさき)
2000年生まれ。
東京都出身。

教育委員長として後輩の指導にあたりつつ、持ち前の明るさでメンバーを勇気づける。

Saki Shirai
白井沙樹(しらいさき)
2000年生まれ。
新潟県出身。

トーク委員長としてステージMCや購買部トークなどで活躍するメンバーのお姉さん的存在。



 ■ 関連記事 ■

  ~始りの場所で受け継がれる伝統~さくら学院 2015年度のTIFレポート
  ~ さくら学院 2015年度 卒業 ~ ライブリポート



カテゴリー: モノ・エンタメ | 投稿日: 2016年04月06日 | 投稿者: moweb

バックナンバー 一覧