文具メーカーがPCを作ったら、こうなった! キングジム「ポータブック」
写真/青木健格(WPP)文/和田史子(モノ・マガジン編集部)  
 


キングジムの大胆不敵な挑戦状

 ラベルライター「テプラ」で知られる文具メーカー、キングジムが全く新しい試みとして「ポメラ」を送り出し、注目を集めたのは2008年のこと。そこから7年余り。同社が2016年、新たにチャレンジすると決めた分野は、なんとパソコンだった。

 PCが売れない! そんな悲鳴が上がっている。国内主要メーカーが合弁会社の設立を検討するほどだ。でも、学生はともかくビジネスマンがスマホしか使わなくなった、なんて話は聞かないし、PCは未だ必須ツール。では、なぜ売れないのか?

 ユーザーが本当に欲しいPCがないからなんじゃないか? と立ち上がったのは電機メーカーではなく、なんと文具メーカーのキングジム。同社のヒット商品「ポメラ」は、キーボードを搭載しPCのような風体をしながらも文字入力に特化したデジタルメモツールだったが、今度はとうとうPCを作るというのだ。

「出張へ手軽に持って行けるサイズながら、キーボードは打ちやすい。そんなPCがどうしても欲しくて作りました。ポータブルなノートブック、名付けて『ポータブック』です!」と、開発者の冨田正浩さん。ボディは手帳サイズだが、真ん中で真っ二つに割れたキーボードをガシャンガシャン! と変形させれば、フルキーボードが出現。さらにモバイルバッテリーで充電できるなど、小技も利いている。この挑戦状、受けて立つ価値ありだ。


キーボードがトランスフォーム!
キーボードは中央部で左右に分割され、回転させながら翼のように折り畳める仕組み。本体はコンパクトながら、キーピッチは幅18×奥行15.5mmと十分なサイズを確保した。キーストロークは1.5mmで心地よく打鍵でき、静音性にも優れている。

手帳サイズで楽々携行できる
キーボードを折り畳み、ディスプレイを閉じると、約8インチのタブレットと同等のコンパクトサイズとなり携行しやすい。また使用時も接地面が狭いので、飛行機や新幹線の狭いテーブルにも無理なく置ける。



文具メーカーらしいアナログ的デザイン
マット加工を施したトップパネルは、ロゴなどを一切排したシンプルさ。また同製品のシンボルともいえるキーボードを白色&アルミフレームで目立たせたことで、本の小口を想起させる。総じて、本やノートが重なる机上でも馴染む外観となった。

モバイルバッテリーからも充電できる
microUSB充電ポートを搭載。付属のケーブル(A-micr oB)をチャージャーに接続し充電できる。タブレット用モバイルバッテリーからも充電できるので、外出先でも安心してたっぷり使えるのだ。



プレゼンやウェブ会議にも大活躍
外部端子も充実。外部ディスプレイやプロジェクターに出力できるHDMI端子・VGA端子、USB2.0ポート、ヘッドホン端子、SDカードスロットを搭載しており汎用性も抜群だ。

大手EMSの技術力がサポート
電子機器の受託生産を行い急成長する“EMS”。「ポータブック」は、年間売上高4兆円超を誇るEMSの世界大手、台湾のペガトロン社との共同設計・製造で実現した。iPhoneなど大手メーカーのスマホやタブレット端末を製造・品質管理してきた同社のノウハウが、いかんなく発揮されている。



キングジム モバイルPC「ポータブック」XMC10
価格オープン(予想実勢9万円前後)/2016年2月12日発売予定
問合せ:キングジム 0120-79-8107(フリーダイヤル)
URL : http://www.kingjim.co.jp/

Spec
●サイズ(折り畳み時):幅204×奥行153×厚み34mm
●重量:約830g
●ディスプレイ:8インチ/TFTカラー液晶
●OS:Windows 10 Home 64ビット
●CPU:Intel Atom x7-Z8700
●メモリ:2GB
●記憶容量:eMMC 32GB
●バッテリー駆動時間:最大約5時間
●主なソフトウェア:Office Mobile プラス Office 365サービス






カテゴリー: mo.WEB | 投稿日: 2015年12月08日 | 投稿者: moweb