[#096]H.モーザーを象徴する“コンセプト フュメダイアル”3部作が4月に発売

文/香山知子/『世界の腕時計』編集長


「エンデバー・センターセコンド コンセプト」。サンバースト仕上げを施したファンキーブルーのフュメ文字盤を備えた自動巻き3針モデル。直径40.0㎜×厚さ10.7㎜のケースに自動巻きのHMC200(27石、毎時2万1600振動、パワーリザーブ約72時間)を搭載する。写真は18KWGケースで価格は291万5000円。限定100個。ほかに同じ仕様の18KRGケース(291万5000円)もある。

アウトバーン
「エンデバー・センターセコンド ダイヤモンド コンセプト」。新色のバーガンディー フュメ文字盤を備える自動巻き3針モデル。直径38.0㎜×厚さ10.3㎜のSSケースのベゼルに60個のブリリアントカットダイアモンドをセットする。ムーブメントは自動巻きのHMC200(27石、毎時2万1600振動、パワーリザーブ約72時間)を搭載する。価格214万5000円。限定100個。

アウトバーン
「エンデバー・トゥールビヨン コンセプト」。サンバースト仕上げを施したファンキーブルーのフュメ文字盤を備えた自動巻きのトゥールビヨン・モデル。直径40.0㎜×厚さ10.7㎜のケースにHMC804(28石、毎時2万1600振動、パワーリザーブ約72時間)を搭載する。写真は18KRGケースで価格は869万円。限定50個。18KWGケースもあり、同仕様、同価格で限定50個。


H.モーザーが文字盤にインデックスもブランドロゴもない“コンセプト”を発表してから今年は5年目を迎えた。コンセプトは次第にバリエーションを増やし、今日では主要なコレクションで展開する。またこのモデルはH.モーザーの特徴でもあるフュメ文字盤を際立たせるものでもあり、ロゴがなくとも文字盤そのものがH.モーザーであることを語るというユニークさがある。

フュメはフランス語で「煙」を意味し、文字盤の中心部分が白煙に包まれているようなニュアンスが特徴で、今日ではブルー、グリーン、グレーなど鮮やかなカラーを10色以上揃え、“エンデバー”、”ベンチャー”、“パイオニア”、そして“スイス アルプ ウォッチ”の各コレクションでこの文字盤を見ることができる。すでに全製品の90%以上がフュメ文字盤を備えているという。

さてコンセプト誕生から5周年を記念して、“エンデバー”から3つの限定モデルが発表された。“エンデバー・センターセコンド コンセプト”と“エンデバー・トゥールビヨン コンセプト”にはファンキーブルーと名づけられたブルーのフュメ文字盤が採用される。またベゼルにダイアモンドをセットした、女性に向けた“エンデバー・センターセコンド ダイヤモンド コンセプト”には新色のバーガンディのフュメ文字盤が登場した。

「ブランドロゴがないことでむしろブランドを主張し、ひと目でH.モーザーとわかるモデル」というコンセプトの試みはすでに“ブランドの顔”として定着した。厳密に時刻を知ることは難しい時計だが、これもH.モーザーらしいウィットだろう。