[#031]グッチ ウォッチのクラフトマンシップを披露した 「ウォッチアルチザン コーナー」

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文/香山知子/『世界の腕時計』編集長

グッチ ウォッチの職人の世界を再現した「ウォッチアルチザン コーナー」

去る10月26日から28日にかけて、東京・銀座のグッチ銀座ではグッチ ウォッチの職人の世界を再現した「ウォッチアルチザン コーナー」が設けられた。スイスのラ・ショー・ド・フォンにあるグッチ ウォッチファクトリーの職人が「グッチ 1921」や「バンブー」の最終組み立て作業を実演し、グッチ ウォッチにとってどれほど手作業が重要かを多くの人に披露し、グッチのあらゆる製品の背景にある伝統的な職人の技が時計の世界でも生きていることを伝える機会となった。

グッチは1921年にフィレンツェでグッチオ・グッチがラゲージ専門店を創設したことに始まる。そしてウォッチマーケットに参入したのは1972年で今年で40年を迎える。今日、多くのラグジュアリファッションブランドがウォッチを市場に送り出しているが、その先鞭を切ったのがグッチだった。

レザーグッズであれ、ウォッチやジュエリーであれ、その根底にあるものは変わらない。気品、グラマー、ゴージャス、独創性、そして高品質。現在ではクリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャンニーニがグッチの伝統的なモチーフ、たとえばバンブーやホースビット、フローラ プリントなどを現代的なデザインに巧みに採り入れ、21世紀のグッチを生み出している。

ウォッチにも伝統的なアイコンが生きている。今年の新作「バンブーウォッチ」はベゼルにバンブーを使っているが、これは1940年代、物資不足のためにハンドバッグのハンドルにバンブーを採用したことに端を発している。厳選した竹をイタリアの工房で職人が火であぶりながらゆっくりと曲げて、形をつくる。もちろん熟練した職人の技と勘が不可欠だ。

加工過程
(上の写真の左)「バンブーウォッチ」では、まず色付けのためにバンブーパーツをバーナーで炙る。バンブーパーツはイタリアで成形される。(上の写真の右)焼けたあとの屑を払って、表面をきれいにし、その後、素材を保護し、光沢と栄養を与えるために専用のワックスをブラシで塗る。(下の写真の左)ラッカーを塗る。(下の写真の右)バンブーをセットし、裏側からネジで留める。その後、それぞれのパーツを組み上げて完成させる。

加工過程
(上の写真の左)「グッチ 1921」では時計の形にカットされた革の断面を磨く。(上の写真の右)手作業で断面にニスを塗る。(中の写真の左と右)時計ケースの形に合わせて革のパーツを貼り付ける。(下の写真の左と右)手縫いでケースに革をしっかりと定着させ、その後、それぞれのパーツを組み上げて完成させる。

グッチ銀座
「グッチ銀座」。レザー グッズ、ファッション、ウォッチ、ジュエリー、チルドレンズなどすべての商品を扱うフラッグシップショップ。4階には日本で唯一の“グッチ カフェ”も併設される。東京都中央区銀座4-4-10

バンブーウォッチ
「バンブーウォッチ」。直径35mmのステンレススチール・ケースとブレスレット。RONDA製クォーツ ムーブメント。文字盤はブラック サンブラッシュ、シルバー サンブラッシュ、ブラウン サンブラッシュの3種類。3気圧防水(バンブーは非防水)。価格11万4450円

グッチ 1921
「グッチ 1921」。25x25mmのステンレススチール ケースにキャメル、ホワイト、ブラウン、ブラックのレザーを張ったグッチ創設90周年記念モデル。RONDA製クォーツ。3気圧防水(レザー部分は非防水)。価格12万6000円

※商品についてのお問い合わせはラグジュアリー・タイムピーシズ ジャパンTEL03-5766-2030

※グッチ ウォッチの詳細は『世界の腕時計』No.113の別冊付録でご紹介しています。