[#026] 時と時計の歴史を学習するセイコーミュージアムがリニューアルオープン

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文・小野正章/『世界の腕時計』副編集長

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リニューアルにあたって、新しく設けられた和時計室。犬山城天守閣に据えられていたと伝えられる大型一挺天符台時計(正面左)や江戸城の大型一挺天符櫓時計(正面右)などが展示されている。


時と時計を研究する施設として知られるセイコー時計資料館が、この4月から「セイコーミュージアム」として営業を再開した。

「セイコーミュージアム」の前身は、1981に開館した「セイコー時計資料館」。その名称の通り、時計の歴史や構造を学ぶことを目的とした施設だった。それが今回のリニューアルによって、一部の時計愛好家や研究者のみならず、大人から子供まで幅広く楽しめる施設へと生まれ変わっているのだ。

館内に入ると、まず1階は清の時代のコマ型日時計を初めとして、世界の時計の歴史を追った展示物によって構成されている。その一画にはオリンピックの水泳競技で使われるスポーツ計時コーナーが設けられていて、来場者は実際に測定システムを体験することも可能だ。

2階はセイコーウオッチの歴史と歴代モデルを中心としたフロアで、セイコーの創業者、服部金太郎氏の生涯もパネルや映像で紹介されている。

また、このリニューアルで大きな目玉となっているのが和時計室。今まで一般公開していなかった日本有数の大名時計や櫓時計、尺時計などを、温度・湿度を一定に保った専用の室内に展示している。このほかにもミュージアムショップやメガネ、情報端末機などグループ企業の製品コーナーを併設した。

最寄り駅の東向島は墨田区の新名所となった東京スカイツリーのお膝元。スカイツリーを訪ねた後には、「セイコーミュージアム」にも立ち寄ってみてはいかがだろうか。

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sabu020261階(上)は清の時代に作られた日時計のレプリカ、天智天皇が671年に定めた漏刻、水運儀象台の縮小モデルなど自然の力を利用した初期の時計から、16世紀の鉄枠塔時計、19世紀のミステリークロックなど、世界中のユニークな時計を展示する。別室にはスポーツ計時を実際に体験できるコーナー(下)も設けられた。
sabu03026セイコーミュージアム/東京都墨田区東向島3-9-7 ℡03-3610-6248 開館時間/10:00~16:00(月・祝・年末年始は休館)入館無料。※要電話予約