[#016]アクロバット飛行チームを所有する唯一の時計メーカー

#016タイトル

文・小野正章/『世界の腕時計』副編集長

ブライトリング・ジェットチーム
腕時計を計器として捉え、つねに飛行機やパイロットと密接にかかわり続けているのがブライトリング。

それだけに通常の時計メーカーとは違ったプロジェクトにも力を入れている。今回は航空界とのつながりを示す事例として、同社が所有する航空機の数々をご覧いだこう。

まずは民間初のエアロバティックス・チームが「ブライトリング・ジェットチーム」だ。

これはフランス空軍のアクロバット飛行チーム「パトレイユ・ド・フランス」の12名の元パイロットたちとチェコ製ジェット機「L-39Cアルバトロス」によって編成される。

同機は機能や性能のみならず、外観の美しさからも高く評価され、おもに東欧圏で幅広く活躍した訓練機だ。このジェット・チームが大空を舞台にスピーディーで迫力のあるパフォーマンスを繰り広げてくれる。

一方、レッドブル・エアレースに参戦するナイジェル・ラム率いるエアロバティックス・チームが「ブライトリング・エンジェルス」。

こちらは小型の複葉機で構成され、ジェット機では不可能な小回りの利く演技を得意としている。

また、複葉機の翼上に身体を固定し、時速150マイルの中で、女性スタッフがさまざまな演技を披露するのが「ブライトリング・ウイングウォーカー」である。

ブライトリングではこうした小型飛行機だけでなく、双発ヘリコプター「MDエクスプローラー」や1943年に初飛行したという世界初の民間旅客機「スーパーコンステレーション」も所有し、各国でさまざまな航空ショーを開催する。

ともかく私企業がこれだけの規模のアクロバット・チームやクラシックな旅客機を所有するのは、その維持費だけを考えてみても大変なこと。つまり、それだけ大空や航空機に対するブライトリングの情熱は強いのである。

L-39Cアルバトロス
合計9機の「L-39Cアルバトロス」によって構成される「ブライトリング・ジェットチーム」。そのテクニックは世界のナショナル・チームにもまったく引けをとらないレベルといわれる。
ブライトリング・エンジェルス
ブライトリング・エンジェルス
クラシックな小型複葉機で編成される「ブライトリング・エンジェルス」。きびきびとした動作が見もの。
スーパーコンステレーション
MDエクスプローラー
上は世界初の旅客機として知られる「スーパーコンステレーション」。長期間のメンテナンスによって実際に飛行可能な状態に戻っている。下は多目的双発ヘリ「MDエクスプローラー」。