[#007]2011年スイスの旅 【セイネレジェ~サントクロア~シャフハウゼン編】

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文・小野正章/『世界の腕時計』副編集長

ヨーロッパ最大の水量をもつという名曝“ラインの滝”
【写真3】ヨーロッパ最大の水量をもつという名曝“ラインの滝”。滝中央の岩場に据え付けられた階段や展望台を見れば、その規模がおわかりいただける。


先月、ジュネーブ、チューリヒを拠点として、モーリス・ラクロア、カール F.ブヘラ、H.モーザー(訪問順)を取材したので、今回は少し毛色を変えて、それぞれの町を簡単に紹介します。

まず、モーリス・ラクロアの本社工場があるのは、フランス国境に近いジュラ山中のセイネレジェ。時計産業の聖地ラ・ショー・ド・フォンからクルマで北東に1時間という山奥の町でした。

今までも不便な場所にある時計メーカーをいくつか取材した経験はあるものの、ここまでというのははまさに初体験。もちろんラクロア本社以外に時計メーカーなどあるはずもなく、ほかの産業といえば酪農くらい。そんなところゆえ本社工場は町の中でもっとも近代的な建物(写真1)でした。

それとは対照的だったのがサントクロアにあるカール F.ブヘラのムーブメント工場。看板からして控えめなので、実際に社屋の前に立ってもそれがブヘラの工場とはまったく気づかないほど(写真2)。

ただ、サントクロアは古くからオルゴールやオートマタ(自動人形)などの産業で栄えてきた町で、CIMA博物館(オルゴール&自動人形)といった見所の存在するところがセイネレジェとは大きく違います。

一方、見所が一番豊富だったのはH.モーザー本社のあるシャフハウゼン。なんと言ってもヨーロッパ最大の規模を誇るラインの滝(写真3)は見ごたえ十分。5月の雪解けの時期に見れば、水量がこの2倍以上にもなるというから大迫力この上ないことでしょう。

また、旧市街を歩けば出窓の家(写真4)や見事な壁画がある騎士の家(写真5)といった独自の町並み見ることができます。ところで肝心のH.モーザーは、ラインの滝にほど近い工業地区の一画(写真6)に居を構えていました。

今回の旅の取材記事は本誌№107(3月8日発売)に掲載しますので、ご期待ください。

【写真1】モーリス・ラクロア本社工場
【写真1】モーリス・ラクロア本社工場
【写真2】カール F.ブヘラのムーブメント工場
【写真2】カール F.ブヘラのムーブメント工場
【写真2】カール F.ブヘラのムーブメント工場
【写真4・5】旧市街の風景
【写真4・5】旧市街の風景
 【写真6】H.モーザー
【写真6】H.モーザー