[#006]腕時計をつけない人生は、 心のパートナーを欠いた人生です

#006タイトル

文/香山知子/『世界の腕時計』編集長

第21回SIHH(国際高級時計サロン)が開催された
Phote/©BAUME & MERCIER


1月17日から21日までジュネーブで第21回SIHH(国際高級時計サロン)が開催された。出展メーカーはオーデマ・ピゲ、カルティエ、ジャガー・ルクルト、IWC、ピアジェ、ラルフ ローレン、ヴァン クリーフ&アーペル、など19社。招待された世界各国の時計販売店やプレス関係者だけが入場できる、高級感あふれる時計の新作発表会だ。

“今年は多くのメーカーが「薄型」を謳っていたことがひとつの特徴。ひところ時計の世界では「デカアツ」と言われる分厚く大型で派手な時計がもてはやされていたが、そんな時計は姿を潜め、ベーシックで上品な時計が流れを作っていた。

こうしたなかで「時計と私たちの関わり」を訴えかけていたのが、ジュネーブのメーカー、ボーム&メルシエだった。気品とあたたかみがあるデザイン、そして高い品質で定評がある、創業180周年を迎える老舗だ。

ボーム&メルシエのモデル名でもある「ハンプトン」はアメリカ・ロングアイランドの海辺の町。そこで暮らす家族をテーマにした広告ビジュアルは家族の絆を表現し、大切な人と過ごす大切な時間を刻む時計は人生のパートナーであり、支えであることを語っている。

腕の時計は常にあなたと共にあり、あなたの人生の一瞬一瞬を見つめている。うれしいとき、悲しいとき、苦しいとき、生涯に一度しかないその一瞬を知る時計、それはあなたの人生の記憶装置でもある。時刻は携帯電話でも知ることができるが、携帯電話が生涯を通じての心のパートナーとはなり得ないだろう。

腕時計とは不思議な存在。この存在を知っていることで、あなたの人生はどれほど豊かになることか。そう思って、腕時計をもう一度、見てみませんか?

Phote/©BAUME & MERCIER
Phote/©BAUME & MERCIER
Phote/©BAUME & MERCIER
Phote/©BAUME & MERCIER

アメリカ東海岸の海辺の町「ハンプトン」。おだやかな空気と海の風が都会のストレスから解放し、ゆったりとした時間の意味を教えてくれる。ここに写るのは実在の家族。笑い声が聞こえてきそうな、自然で楽しい雰囲気がなんともほほえましい。時計はこうした家族の一瞬一瞬を見つめ、子どもたちは成長したとき、時計を見てその楽しかった一瞬を思い出すことだろう。
ケープランド・フライバック・クロノグラフ
「ケープランド・フライバック・クロノグラフ」。スポーティ・エレガンスという表現がふさわしい、レトロな雰囲気の自動巻きクロノグラフ。タキメーターとテレメーター表示を備えた文字盤のデザインは1950年代のデザインから発想を得ている。ケースはあたたかみのある18Kレッドゴールド。ケース径44mm。5気圧防水。価格162万7500円。6月発売予定。
ケープランド・クロノグラフ
「ケープランド・クロノグラフ」。日常的に使いやすいステンレススチール・ケースの自動巻きクロノグラフ。全体に丸みを帯びたデザインは主張しすぎず、時刻を見るたびにほっとさせてくれる。ケース径42mm。5気圧防水。価格36万7500円。6月発売予定。