[#067]25周年を迎えたフランク ミュラー・ブランド

文/香山知子/『世界の腕時計』編集長


/「フランク ミュラーブランド創設25周年アニバーサリーティーセット」。6人揃(コーヒー紅茶兼用カップ&ソーサー6客、デザートプレート6枚、ポット、シュガーポット、クリーマーミルクジャー各1個)。価格(税込)324万円。限定25セット。問フランク ミュラー ウォッチランド東京 TEL03-3549-1949/


時計師のフランク ミュラー氏が共同経営者のヴァルタン シルマケス氏と共に自身の名前を冠したブランドを創業して今年は25周年を迎えた。

今日、日本ではフランク ミュラーは長い歴史を誇るスイスの時計ブランドと肩を並べるほど知名度は高く、若い女性の間でも人気を誇る。しかし“フランク ミュラー”という名前が実在する時計師であることを知る人は、今日では多くはないかもしれない。それだけ短期間にブランドとして成功を納めた。

そのコレクションは実に幅広い。クォーツや汎用ムーブメントを搭載したベーシックなモデルから、“エテルニタス”コレクションに見られる超複雑時計までがラインアップされる。トノウ型の“トノウカーベックス”はブランドのアイコンだが、同じくトノウ型の“カサブランカ”や“ヴァンガード”、レクタンギュラーの“ロングアイランド”、スクエアの“マスター スクエア”など、ケースのフォルムも多彩だ。

しかしなにより文字盤のカラフルさや、“ビザン数字”と呼ばれる、デフォルメしたアラビア数字のインデックスは、フランク ミュラー・ウォッチの個性に他ならない。

一見するとインデックスが不規則に並んでいるように見え、毎時、時針が150度ジャンプして時を示す“クレージーアワーズ”のような、遊び心があるアイデアも、フランク ミュラーらしさだろう。 誰もが見てわかる動きの楽しさは複雑さを競うよりも、はるかに親しみやすい。

多くの人に受け入れられ、人気を得たのは、デザインや機構の楽しさや明るさが大きな理由のひとつにちがいない。今日では時計のインデックスをアレンジしたリングやネックレス、カフリンクスなどのジュエリー・コレクションも展開する。

さて25周年を記念して日本の洋食器メーカーの老舗、大倉陶園の協力を得て、ティーセットが作られた。「豊かな時間の創造」がテーマだという。上質な食器でゆったりと楽しむティータイムは、心に豊かさをもたらす贅沢な時間に違いない。大倉陶園が得意とする磁器の白をベースに、エンボス技法とサンドブラスト技法でビザン数字が浮き上がる。またカップの内側には手描きのブルーローズが施された、気品あるセットだ。

フランク ミュラーは時計ブランドというよりも、“時をテーマに人々に楽しさと豊かさを提供する創作者”と表現する方がふさわしいかもしれない。


左から「カラードリーム リング」。価格54万円。「カラードリーム ペンダントハート」。価格54万円。「カラードリーム イヤリング」。価格37万8000円。「カラードリーム リング」。価格62万6400円。


ビザン数字をアレンジしたカフリンクス。左から18KPG、価格64万8000円。18KPG X ダイヤモンド、価格108万円。18KPG X ダイヤモンド、価格108万円。


「フランク ミュラー メモリアルナンバー クロスペンダント」。左から18KWGあるいは18KPG、価格42万1200円。18KWGあるいは18KPGでセンターにダイヤモンド、価格77万2200円~(ダイヤモンドのグレードによって価格が異なります)。18KWGあるいは18KPGでセンターにオニキス。価格48万600円。すべてチェーンは別売り、価格12万9600円。数字の組み合わせは好みに合わせてオーダーができ、製作期間は約2か月。

[#066]H.モーザーがスイス・メイドの規定を批判し、100%スイス製の時計を発表。 「スイス マッド ウォッチ」

文/香山知子/『世界の腕時計』編集長


「スイス マッド ウォッチ」。直径41.0㎜、厚さ9.4㎜のケースに手巻きのCal.HMC327(29石、毎時1万8000振動、パワーリザーブ約72時間)を搭載する。サファイアクリスタル・バック。ケース素材の50%はチーズだが、チーズ臭さはない。


1月16日からスイス・ジュネーブで開催された第27回国際高級時計サロン(SIHH)には今までで最多の30ブランドが新作を発表した。リシュモン グループを中心とする17ブランドに加えて、昨年からは独立系の小規模ブランドが出展し、個性あふれる製品を披露している。その独立系のひとつ、H.モーザーがウィットに富んだユニークピースを発表した。名付けて“スイス マッド ウォッチ”。

日本語に訳すと「スイスの怒れる時計」といったところだろうか。スイスでは2017年1月1日からスイス時計の「スイス・メイド」の規定が改定され、部品の60%がスイス製の時計には「スイス・メイド」と表示できることになった。従来は50%と規定されていたため、実際には厳しくなったのだが、H.モーザーは「60%なんて甘い、うちは95%だ」、とこの規定を批判し、まさに100%スイス製のパーツを使ったスイス マッド ウォッチを発表したのだった。

ところで95%がスイス製なら残りの5%は何か。これはストラップに使われるアリゲーターと、ケース素材のゴールドやステンレススチールで、これらは原産地がスイスではないためだ。しかしスイス・メイドの規定では原産地までは問われず、スイスで製造されていればスイス製となる。

さてスイス マッド ウォッチではケースはスイスのチーズ“ヴァシュラン モンドール”と、カーボンナノチューブを使った複合素材の製造にも使われるitr2をそれぞれ約半々の割合で混ぜたものを採用。またストラップはヴァシュランモンドールの原材料である牛乳を生産する農家の牛の革が使われた。

文字盤はスイス国旗をイメーシし、H.モーザーの時計の特徴となっているグラデーションのフュメ文字盤の赤を背景に白で12、3,6,9時にダブルのバーインデックスが描かれる。

1点製作で価格は108万1291スイス・フラン。この数字はスイス建国の日の1291年8月1日にちなんでいる。販売収入は部品製造がアジア諸国に移行し、経済的に苦境に立たされている独立系の時計部品製造サプライヤーを支援する基金創設のために全額、使われる予定だ。

またスイス マッドウォッチと同じコンセプトで限定50個の“ベンチャー スイス マッド ウォッチ”も登場した。これはケースが18Kホワイトゴールド製で、「スイスには金鉱がないので、ケース素材はスイス産ではありません。しかしケースそのものはスイスで製造されています」とH.モーザーは語っている。

スイス マッドウォッチとベンチャー スイス マッドはH.モーザー製の手巻きムーブメント、Cal.HMC327を搭載する。

なおH.モーザーでは今後、文字盤に「スイス・メイド」の文字を入れないことを決定した。これは「95%以上の部品がスイス製なのに、60%を満たしただけで“スイス・メイド”と表示する他社と一緒にされたくない」という自負の表れでもある。

HモーザーのホームページではCEOのエドゥアルド・メイラン氏をはじめ社員たちが出演しているスイス マッドウォッチの動画を公開中。
www.h-moser.com/jp/


「ベンチャー スイス マッド」。直径39.0㎜、厚さ11.9㎜の18KホワイトゴールドのケースにCal.HMC327(29石、毎時1万8000振動、パワーリザーブ約72時間)を搭載する。サファイアクリスタル・バック。手縫いのスイス製牛革ストラップ。価格243万円。限定50個。3月発売予定。

[#065]時計・宝飾ヒラノ(名古屋)で9月20日までフェア開催中。大衆派のグラスヒュッテ製時計、“ブルーノ・ゾンレー”

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文/香山知子/『世界の腕時計』編集長

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右●「メカニック エディション 5」。直径43㎜のSSケースに自社製の手巻き、Cal.2000(17石、毎時1万8000振動、パワーリザーブ約40時間)を搭載。10気圧防水。37万2600円。中●「ステリナ」。直径33.8㎜のユニセックス・モデル。自動巻きのCal.B200(25石、毎時2万8800振動、パワーリザーブ約40時間)を搭載。SS。10気圧防水。価格21万1680円。左●「ロンドグラフ」。ムーブメントに美しく仕上げを施したクォーツ・クロノグラフ。直径41㎜のSSケース。5気圧防水。価格10万4760円。3モデル共にサファイアクリスタル・バック。


1991年の東西ドイツの壁の崩壊がドイツに高級時計製造を復活させた、という事実がもうすでに昔話のようにも思える。その高級時計製造の中心が旧東ドイツに属するグラスヒュッテだが、「昔話」と表現したくなるほど、今日、この地の時計産業は活況を呈している。そして時計愛好家たちは、グラスヒュッテ製と聞けば、ドイツの高級時計をすぐに想像することだろう。もちろん機能性が高く、質実剛健、高品質というドイツ製品らしさを備えているのはいうまでもない。

グラスヒュッテはドイツ・ザクセン州の中心、ドレスデンから車で1時間半ほどの山間にあり、人口は4500人ほどにすぎない。18世紀には鉱山資源で潤っていたグラスヒュッテだが、それが枯渇し、貧困にあえぐ村と化した19世紀半ば、いわば「村おこし」として時計産業がスタートした。

それは1853年にA.ランゲ&ゾーネを創業したアドルフ・ランゲや、モリッツ・グロスマンなど4人の時計技術者がザクセン公から資金協力を得て、グラスヒュッテに時計産業を興す団体を結成することで始まった。彼らはベンチャー・ビジネスを立ち上げたアントレプレナーだ。

このとき、ザクセン公は「ムーブメント、時計本体の製造工程の55%をグラスヒュッテで行い、また一定の品質基準を満たしたものだけをグラスヒュッテ製と認める」という法律を制定した。この原産地と品質の証明が時計製造では新興の地であるグラスヒュッテに特別な意味を与えた。今日でもグラスヒュッテで製造される時計は、この法律に従っている。

第2次世界大戦後の共産圏時代には国営工場で安価な時計を大量に生産していたグラスヒュッテだが、ドイツ統合で再び手作業に重点が置かれる高級時計作りが始まった。

ところでグラスヒュッテの時計というとA.ランゲ&ゾーネのような一般には手が届きにくい100万円以上の高価な時計を思い浮かべがちだが、グラスヒュッテ独自の時計製法の伝統を守りながらも、買いやすい価格帯の機械式時計を作っているメーカーも存在する。2000年にブルーノ・ゾンレー氏が創業したブルーノ・ゾンレーもそのひとつだ。

ブルーノ・ゾンレーの工房では、グラスヒュッテの伝統に則り3/4プレートやスワンネック緩急針、シャトンなどを採用した、安定性が高い手巻きムーブメント、Cal.2000を製造。このムーブメントではヒゲゼンマイや主ゼンマイ、ルビーなどを除くほとんどの部品を自社工房で製造している。また自動巻きムーブメントのCal.B200はスイスのセリタ製をベースに、地板やブリッジなどを自社で製造し、仕上げを施し、調整を行っている。今日では部品の75%は自社製だ。このほかクォーツ・ムーブメントを製造している点もブルーノ・ゾンレーの特色のひとつだ。

男性用、女性用ともにデイリーユースにふさわしいベーシックなデザインで、複数のシリーズを揃えている。男性用の直径40~44㎜のモデルではCal.2000を搭載した手巻きの“メカニック”シリーズと、自動巻きのCal.B200を積んだ“ラゴマット”や“アクアリウム”などのコレクションが揃う。また直径34~36㎜で自動巻き(Cal.B200)を搭載する“ステリナ”と”フェリナ”のシリーズには男性用と女性用がラインアップされる。どのモデルも5気圧あるいは10気圧防水を保証する。

ケースはステンレススチール製で、価格は機械式で20万円から30万円台だ。また今秋に発売となる“シュトゥットガルト”シリーズは自動巻きモデルが16万1320円(税込)という非常に良心的な価格が魅力だ。

昨年10月にはドイツ連邦のヨアヒム・ガウク大統領からアメリカのバラク・オバマ大統領にドイツ東西統合25周年を記念して、ドイツ連邦政府公認時計メーカーとして認められたブルーノ・ゾンレーの“メカニック エディション4”が贈られた。これはブルーノ・ゾンレーがドイツを代表するメーカーであると認められた証でもある。

さて8月20日(土)から9月20日(火)まで名古屋の“時計・宝飾ヒラノ”(名古屋市東区徳川2-3-11 TEL052-935-5278 10:00~19:00 定休日:日祝日)でブルーノ・ゾンレー・フェアが開催されている。この機会にオバマ大統領に贈られた“メカニック エディション 4”をはじめ、ブルーノ・ゾンレーが作る、庶民に身近なグラスヒュッテの時計に触れてみよう。

ブルーノ・ゾンレーについての詳細はwww.brunosohnlejapan.com/を参照されたい。

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「シュトゥットガルト」。グラスヒュッテにある部品製造工房を買収することで、製造コストを大幅に抑え、今まで以上に買いやすい価格を実現した。上は直径36 ㎜のSSケースに自動巻きのCal.B200を搭載した『シュトゥットガルト スモール」。サファイアクリスタル・バック。5気圧防水。価格15万9840円。ほかに直径42㎜のモデル(価格17万640円)もある。

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「シュトゥットガルトⅡ」。直径42㎜のSSケースに大型日付表示とスモールセコンドを備えたクォーツ・ムーブメントを搭載。メタルメッシュベルト付き。サファイアクリスタル・バック。10気圧防水。価格11万3400円。

[#064]カール F.ブヘラのレディース・コレクション“パトス”が日本でデビュー

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文/香山知子/『世界の腕時計』編集長

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(写真・右)1950年代にブヘラ・ブランドで製作されたレディース・ウォッチのアンティーク・ピース。当時からゴールドや宝飾の細工はブヘラの工房で行われている。(写真・中)カール F.ブヘラの販売担当副社長兼ブヘラジャパンCEOのローラン・レカン氏(中央)から神田さおりさん(右)と新倉瞳さん(左)に“パトス・ウーマン・アワード”の賞品としてパトスが贈られた。(写真・左)新倉さんの演奏に合わせて神田さんがパフォーマンスを披露。


スイスの主要都市では必ずその名前を見かける時計専門店がある。「BUCHERER」、ブヘラと発音するこのショップは1888年にカール・フリードリッヒ・ブヘラによってスイス・ルツェルンで創業された。1930年代頃、当時はまだ無名の小さなブランドだったロレックスと深い関係を築き、今日でもロレックスとの絆は強い。

ところでブヘラでは有名ブランドの時計を扱うとともに、自社で1919年から“BUCHERER”の名前で時計を製造していたが、2001年には新たに創業者の名前を冠した時計ブランド“カール F.ブヘラ”を創設。さらに2007年には時計開発・製造工房のTHAを吸収合併し、その翌年には初の自社製自動巻きムーブメントを発表した。
また2007年にブヘラジャパンも設立され、日本市場での本格的な展開がスタートした。

さて5月終わり、ブヘラジャパンはレディース・コレクション“パトス”の日本デビューを記念して、“パトス・ウーマン・アワード”を設けた。そして「パトスに表現された上品で優美な雰囲気と深い個性と多面性というイメージに相応しく、かつ今後の可能性を秘めた女性」として、アーティストの神田さおりさんとチェリストの新倉瞳さんが選ばれた。

神田さおりさんは音楽に合わせて身体全体を動かしながら絵を描く、“ライフ・ペインティング”で知られるアーティストだ。一方、新倉瞳さんはスイスのバーゼル音楽院に留学し、カメラータ・チューリヒのソロ首席チェリストを務めるという、スイスとも関わりが深い若手チェリストだ。

発表会では新倉瞳さんの演奏に合わせて神田さおりさんがパフォーマンスを披露した。

“パトス”はフランジやケースのサイドに施したカットワークが個性的なラウンド・ウォッチだ。またケース・サイドからブレスレットにかけてのアーチや、針をモチーフにした模様で飾った文字盤も特徴となっている。これらがアワードを獲得した彼女たちの「優美な雰囲気と深い個性」に通じる点だろう。

日本では直径25㎜のクォーツと26.5㎜の自動巻きモデルを展開し、ケースの素材はステンレススチール、ステンレススチールと18Kローズゴールドのコンビネーション、18Kローズゴールドが揃う。ベゼルにダイアモンドをセットしたモデルもある。

商品についてのお問い合わせはブヘラジャパン 03-6226-4650

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「パトス クイーン」。直径26.50㎜、厚さ9.41㎜の18Kローズゴールドのケース&ブレスレットに自動巻きのCal.CFB1969(25石、毎時2万8800振動、パワーリザーブ約38時間)を搭載する。ベゼルに38個のダイアモンドをセット。3気圧防水。価格345万6000円。

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「パトス プリンセス」。直径25.00㎜、厚さ6.96㎜のステンレススチールと18Kローズゴールドのケース&ブレスエットにクォーツ・ムーブメントを搭載する。
3気圧防水。価格81万円。

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「パトス プリンセス」。直径25.00㎜、厚さ6.96㎜のステンレススチールのケース&ブレスエットにクォーツ・ムーブメントを搭載する。ベゼルに38個のダイアモンドをセット。
3気圧防水。価格91万8000円。

[#063]モントレソルマーレが 世界でたったひとつのテッラ・チエロ・マーレの購入者、募集中

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文/香山知子/『世界の腕時計』編集長

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「アルティグリオ・アビッソ」。アビッソはイタリア語で深海を意味するが、それを思わせる深いブルーの文字盤がレギュラー・コレクションとは異なる、世界でたったひとつの“アルティグリオ”。裏蓋には1点製作を意味する「1/1」と刻まれる(写真・右)。ケース素材はグレード2のチタニウムとステンレススチールのコンビネーションで、直径は52㎜。ムーブメントは自動巻きのCal.ETA2824(25石、毎時2万8800振動、パワーリザーブ約38時間)を搭載する。ラバー・ストラップ。価格32万1840円(税込)。


イタリア語で「大地・空・海」を意味する“テッラ・チエロ・マーレ”と名づけられたこのブランドは、ミラノで長く時計ビジネスに携わってきたジョルジオ・ラトゥアーダ氏とエミリオ・フォンタナ氏のふたりが1999年にイタリアで創業し、2001年に最初の時計を発表した。彼らのコンセプトは「イタリアの明確な個性をもつデザインとスイス製ムーブメントの時計を作ること」にあり、具体的にはイタリアの歴史に刻まれる人物や出来事へのオマージュがデザインのテーマとなっている。

2011年には4代続くイタリアの時計ケース・メーカー、GTF社がブランドを買収したが、創業当初のコンセプトは変わらない。

さてマーレ(海)のコレクションに含まれる“アルティグリオ”は1920年代から1930年代に沈没船回収で活躍した船の名を冠したダイバーズ・ウォッチだ。2時位置にはヘリウムガスエスケープバルブを備え、1000m防水を保証する飽和潜水用で、“ブルズアイ・グラス”と呼ばれるドーム型のサファイアクリスタルが付く。

ここに掲載した深いブルーの文字盤の“アルティグリオ・アビッソ”はテッラ・チエロ・マーレが企画した“カスタム”の第一弾として発表されたもので、1点のみが製作されたユニークピースだ。

このモデルが同ブランドの日本の正規輸入代理店であるモントレソルマーレから発売されることになり、現在、購入者を募集している。

購入希望者はモントレソルマーレにWEBまたは電話で応募を!

http://www.montre-solmare.jp/ (特設ページのリンクを参照のこと)。

電話での応募は03-3833-4211(モントレソルマーレ 企画部・営業部)まで。

なお購入者の名前は本国サイトに掲載されることになっている。

応募締め切りは2016年6月26日(日)で、30日(木)に抽選で購入者が決定され、7月初めには納品される予定だ。

[#062]東京・銀座に独立時計師の時計を集めた “ステラ・タイムピースギャラリー”オープン

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文/香山知子/『世界の腕時計』編集長

ステラ・タイムピースギャラリー
“ステラ・タイムピースギャラリー”。営業時間は11:00~18:00。完全予約制で、予約は03-6264-5808へ。またwww.stella-polare.co.jpからも予約が可能。


今年1月半ば、東京・銀座に独立時計師たちの作品を集めたギャラリー“ステラ・タイムピースギャラリー”がオープンした。

時計師たちの顔ぶれはスイスの独立時計師協会(通称アカデミー)の大御所、アントワーヌ・プレジウソとスヴェン・アンデルセン、同じくアカデミーの正会員で、天文時計で知られるクリスチャン・ヴァン・ダー・クラウと、センタートゥールビヨンのベアト・ハルディマン、そしてキネティック・アートともいえるユニークなクロックを製作するミキ・エレタ。さらに現在、アカデミーの準会員(キャンディデート)で、ハリー・ウィンストンの“オーパス13”を開発したルドヴィック・バルアーという、総勢6名だ。彼らはメーカーの大きな波にのみ込まれることなく、独自の考えを貫いた独創的な機構を備えた複雑時計を、年間にごく限られた数だけ世に送り出している。

独立時計師たちの名前や時計は時計専門誌などで紹介されることはあっても、日本で実際にその時計に触れることができる機会は極めて稀で、時計愛好家たちにとっては幻の時計でもあった。しかしステラ・タイムピースギャラリーのオーナー自らが彼らの工房を訪れて、選んだ時計が並び、バーゼルワールドの独立時計師協会のブースを思わせる。

現在、6人の作品、約20点が展示され、購入することも可能だ。

壁には印象派等の絵画が飾られた落ち着いた雰囲気の隠れ家的なギャラリーで、ゆっくりと希少な時計に触れる時間は時計愛好家にとっては至福の時となることだろう。

[#061]広島にブライトリング・コンセプトショップ誕生 “SPIRIT OF BREITLING HIROSHIMA by TOMIYA

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文/香山知子/『世界の腕時計』編集長

ブライトリング
“スピリット・オブ・ブライトリング 広島 by TOMIYA” /住所=広島市中区袋町1番15-1 TEL=082-236-6690/営業時間=11:00~20:00/定休日=水曜日
http://www.breitling.co.jp/hiroshima/


11月27日、広島市の中心地に“スピリット・オブ・ブライトリング 広島 by TOMIYA”がオープンした。ブライトリングは銀座と大阪にブライトリング・ブティック2店舗、そして東京・新宿、金沢、和歌山などにショップ・イン・ショップ形式の“スピリット・オブ・ブライトリング”を8店舗展開している。そして11店舗目として広島にオープンしたのが、このショップだ。

1932年に岡山で創業した老舗時計店のトミヤとブライトリングのパートナーシップによって実現したもので、トミヤが初めて広島で手掛ける“TOMIYA 広島店”の一画に設けられている。最新のブライトリングのワールドコンセプトに基づいた演出で、内装はウッドとスチールでコントラストが作られ、シックかつモダンだ。またスイスのブライトリング本社やムーブメントの製造を担うクロノメトリーと同様に、アメリカン・ポップアートが飾られ、空間に明るさとインパクトをもたらしている。

ブライトリングの新作や限定モデルをはじめ、常時、100点以上のフルラインアップが展示され、また専用のストラップやブレスレットも揃っている。ほかに“ブライトリング・フォー・ベントレー”も展開される。接客スペースもゆったりとして、ブライトリングについての知識が豊富な“ブライトリング・セールスマスター”と会話を楽しみながら、ブライトリングの世界を堪能したい。

ブライトリングに関するお問い合わせ●ブライトリング・ジャパン 03-3436-0011

ブライトリング
「クロノマット 44 ブラック ブラック」。ブラックの文字盤にブラックのインダイアルを備えた、2015年の日本限定モデル。ブライトリングの自社ムーブメント、Cal.01(47石、毎時2万8800振動、パワーリザーブ約70時間)を直径44㎜のステンレススチール・ケースに搭載。COSC認定クロノメーター。20気圧防水。価格118万8000円(税込)。日本限定400個。

ブライトリング

ブライトリング

「オールド・ナビタイマー ジャパンエディション」。1986年に誕生した“縦三つ目”のオールド・ナビタイマーを日本市場のみに向けて復刻した特別モデル。ベゼルは両方向回転式で、文字盤外周に航空用回転計算尺を備える。直径41.5㎜のステンレススチール・ケースに自動巻きクロノグラフのCal.13(25石、毎時2万8800振動、パワーリザーブ約42時間)を搭載する。COSC認定クロノメーター。3気圧防水。価格(上)カーフストラップ75万6000円、(下)ブレスレット 90万7200円。

[#060] “グランドセイコー”誕生55周年記念写真展「Grand Seiko Through Three Photographers’ Eyes」展を開催

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文/香山知子/『世界の腕時計』編集長

グランドセイコー
田原桂一氏(左)が時計のムーブメント部品をとらえた「Parts」。


1960年に誕生した“グランドセイコー”は、実用的な腕時計の必要条件である正確さ、視認性、美しさを今日まで追求し続けてきた、セイコーを代表するモデルだ。現在ではムーブメントはクォーツ、機械式、スプリングドライブを搭載して、幅広いコレクションを揃え、年代を問わず多くの支持を得ている。

そしてグランドセイコー誕生55周年を記念して、セイコーは日本を代表する3人の写真家にグランドセイコーをそれぞれの視点でとらえ、アートフォトとして結実させる、という試みを行った。

プロジェクトに参加した写真家田原桂一氏、濱田祐史氏、野村佐紀子氏で、それぞれグランドセイコーの「精緻なものづくり」、「時のもつ物語性」、「ブランドに関わる人々の想い」をテーマに、工房やデザインの現場を訪れ、作品づくりに臨んだ。

彼らの作品を集めた「Grand Seiko Through Three Photographers’ Eyes」展は3月に開催されたバーゼルワールド2015で初めて公開され、7月にはドイツ・フランクフルトの国際写真展「RAY」に出展するなど、各地を巡回した。

そして10月30日から5日間にわたり東京・代官山のT-SITE GARDEN GALLERYで初の凱旋展が開かれる。

展覧会の詳細は下記のとおり。

期間:2015年10月30日(金)~11月3日(火・祝日)
    11:00~20:00 (最終日のみ18:00まで)。会期中無休。
場所:DAIKANYAMA T-SITE GARDEN GALLERY
    東京都渋谷区猿楽町16-15
入場無料
特設Webサイト http://seiko-watch.co.jp/gs/through-three-photographeres-eyes/

グランドセイコー
グランドセイコー
濱田裕史氏(上)が、私たちに平等に与えられた時間を可視化した「Time」。

グランドセイコー
グランドセイコー
野村佐紀子氏(上)がさまざまな立場でグランドセイコーに携わる人々を写し出した「Portraits」。

[#059] タカシマヤ ウオッチメゾンのために生まれたスペシャルモデル“モンブリラン 01”

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文/香山知子/『世界の腕時計』編集長

モンブリラン 01
2015年10月7日にオープンする“タカシマヤ ウオッチメゾン”(東京都中央区日本橋3丁目1番8号 スターツ日本橋ビル)の2階に設けられるブライトリング・コーナー(右の写真)。ブライトリングはオープンを記念して“モンブリラン 01 リミテッド”(タカシマヤ特別仕様)を発売する(左の写真)。


2015年10月7日、東京・日本橋に「タカシマヤ ウオッチメゾン」が誕生した。2020年の東京オリンピック開幕に向けて日本橋地区では再開発が進み、日本橋髙島屋も2019年春のグランドオープンを目指して新店舗の建設を進めている。その一環として従来、本館6階フロアにあった時計売り場を中央通りを挟んで向かい側にあるスターツ日本橋ビルの1階と2階に移動し、大規模な時計の館をオープンした。

売り場面積は約800㎡で、国内外の83ブランドを取り扱うが、そのひとつがブライトリング。そしてブライトリングはタカシマヤ ウオッチメゾンのオープンを祝って、モンブリランの特別仕様モデル“モンブリラン 01 リミテッド”を限定で製造した。

モンブリランは1942年に誕生した初代クロノマットのデザインを踏襲し、クラシカルな魅力をもつモデルだ。そしてこの特別モデルでは文字盤にシックなパンアメリカンブロンズを採用。また通常モデルではクロノグラフ針は赤だが、この限定モデルではケースのカラーと調和させ、18KRGモデルではゴールド、ステンレススチール・モデルではシルバー・カラーに変更している。

さらに通常モデルとの大きな違いは、ラグにダイアモンドをセットした点だ。

搭載するムーブメントは2009年に完成した自社開発、製造の自動巻きクロノグラフ、キャリバー01で、サファイアクリスタルバックを通して、その動きを見ることができる点も通常モデルとは異なっている。

製造個数は18Kレッドゴールド・モデルが2個、ステンレススチール・モデルが12個で、希少性も高い。

モンブリラン 01
“モンブリラン 01 リミテッド”。直径40㎜の18Kレッドゴールド・ケースに自動巻きクロノグラフ・ムーブメント、Cal 01(47石。毎時2万8800振動。パワーリザーブ約70時間)を搭載する。3気圧防水。クロコダイル・ストラップ。価格321万8400円。限定2個。

モンブリラン 01
上のモデルと同じ仕様のステンレススチール・ケース・モデル。価格192万2400円。限定12個。

[#058] 国内で過去最高規模のブライトリング・フェア開催     @伊勢丹新宿店本館4階=ウォッチ&ジュエリー

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文/香山知子/『世界の腕時計』編集長

ブライトリング
「ブライトリング・フェア」。伊勢丹新宿店(東京都新宿区新宿3-14-1/TEL 03-3352-1111)本館4階=ジュエリー&ウォッチにて、2015年9月30日(水)~10月6日(火)に開催。


9月30日(水)から10月6日(火)の1週間、伊勢丹新宿店で大規模なブライトリング・フェアが開催される。このフェアは期間中、「クロノマット」、「ナビタイマー」、「スーパーオーシャン」、「トランスオーシャン」をはじめとするブライトリングの各ラインが豊富に展示される。

伊勢丹新宿店の本館4階にあるジュエリー&ウォッチに常設されるブライトリングコーナーに加えて、プロモーション・コーナーやメイン通路もブライトリング一色となり、ブライトリングのダイナミックな世界が広がる。

フェアでは限定1000個で 発売される、今秋の新作「ナビタイマー 01 リミテッド」もいち早く展示されることになっている。深みのあるブルーの文字盤で、同じブルーのインダイアルとアラビア数字のアプライドインデックスが特徴。裏蓋もサファイアクリスタル仕様で、2009年から搭載が開始された、ブライトリングの自社開発・製造の自動巻きクロノグラフ・ムーブメント、キャリバー01を見ることができる。

限られた期間だが、“プロフェッショナルのための計器”を標榜するブライトリングの世界を堪能することができる機会となる。また期間中にブライトリング・ウォッチを購入、成約された方には、ブライトリングのオリジナル・ノベルティがプレゼントされる。ノベルティは数量限定のため、お早めに。

ブライトリング
「ナビタイマー 01 リミテッド」
(ブルー/アラビア)
直径43㎜のステンレススチール・ケースにブライトリングの自社製自動巻きクロノグラフ・ムーブメント、Cal.01(47石、毎時2万8800振動、パワーリザーブ約70時間)を搭載。3時位置に30分計、6時位置に12時間計、9時位置にスモールセコンドを備える。サファイアクリスタル・バック。3気圧防水。価格115万5600円。限定1000個。