カテゴリー別アーカイブ: mo.WEB

モノ・マガジン編集部がWEBのために特別に用意した記事、略して「mo.WEB」、週1回のペースで更新していきます。

#287 次世代たばこ、三者三様

文/小野正章(モノ・マガジン編集部)

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「アイコス 2.4 Plus」には加熱開始・終了を知らせるバイブレーション機能や明るい場所でも作動状態がはっきりわかるように高輝度の白色LEDが搭載された。


喫煙に対する世間の視線はますます厳しくなる一方。厚労省から受動喫煙防止法案が国会に提出され、議員を二分する討論が巻き起こったのは記憶に新しい。こうした喫煙文化への逆風の中、紙巻きに代わる新しいたばことして注目されているのが、「加熱式タバコ」とか「タバコペイパー」と呼ばれる次世代たばこ。この分野では、販売で先んじていたフィリップ モリスの「アイコス」の人気がダントツだったが、昨年はJTが「プルーム」の新型「プルーム・テック」、今年に入りBAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)が「グロー」を発表。そして3月には新型「アイコス」も登場し、次世代たばこは群雄割拠の様相を呈してきた。そこで今回は、これらの似て非なる3つの次世代たばこの特長を検証していきたい。

まず、誤解のないように知っておいてほしいのは、若い世代で流行している「電子タバコ」と「次世代たばこ」は一線を画す喫煙具であるということ。前者は専用デバイスを使ってリキッド(香料)を蒸気化して吸い込み、その風味を楽しむのに対し、後者は専用タバコをデバイスで過熱し、その蒸気を楽しむもの。つまり電子たばこには“たばこ葉”は含まれていないが、次世代たばこはあくまで本物の“たばこ”なのである。

では、それぞれの次世代たばこについて解説しよう。ますば2015年9月に発売が開始され、加熱式たばこの先鞭をつけた「アイコス」。その仕組みはヒートスティック呼ばれる本体内に専用たばこを挿入。加熱ブレードで温めて水蒸気とともにニコチンを摂取するというもの。通常のたばこが800℃前後もの高温になるのに対して、電気で温めるアイコスの温度は350℃ほど。燃やさないため有害物質であるタールはおよそ9割も削減した。肝心のたばこは、同社の旗艦ブランドであるマールボロを採用。これを加熱ブレードで温めて吸うことで、通常の紙巻きと同様、1本につき6分間14パフほど楽しむことができる。ちなみに、愛用者は国内ですでに140万人を突破というからまさに独走状態。この3月には東京銀座に「IQOS ストア銀座」もオープンし、高性能モデル「アイコス 2.4 Plus」も登場。新型は従来は6分ほどかかっていた充電時間を5分に短縮し、加熱ブレードの改良によって、よりたばこらしい喫味が得られるようになっている。

一方の雄がJTの発売する「プルーム・テック」。こちらはアイコスに先駆けて販売していた「プルーム」の進化バージョンとして昨年春に発売を開始した“たばこペイパー”だ。その原理は本物のたばこ葉を細かく刻んで顆粒状にしたカプセルに、霧化したリキッドを通し“たばこペイパー(霧化したたばこ成分)”を発生させるというもの。これによってたばこ葉由来の嫌な臭いを低減しながら、たばこらしい味と香りが満喫できるのだ。たばこ葉は燃やさないため煙の臭いがなく灰も出ない。また、1個で50パフが目安というたばこカプセルの持続力も特筆できよう。本体の形状はもっとも紙巻きたばこに近いので、違和感なく“紙巻き→次世代”へと移行できそうだ。ちなみにたばこカプセルの銘柄にはJTの主力商品である「メビウス」を採用。現在は本体の生産が追い付かず、販売は停止されているが、6月には都内で、来年上半期には全国で発売される予定だ。

そして最後が、この春より仙台で先行発売を開始した「グロー」。BATが満を持して発表しただけに画期的な機構が採用されている。それが専用スティック(たばこ)を全方位から包み込むように温める全方位加熱方式だ。リキッドを加熱して蒸気を発生させ、たばこ葉に蒸気を通過させる過程でたばこ成分を取り込む方式に比べ、加熱ムラがなく急にコゲ臭くなるトラブルも回避できるのだ。同時に臭いも低減し、有害性物質を約90パーセント削減している。また、使い勝手の面では充電・過熱が本体だけで完了するオールインワン設計というのが嬉しい。たばこのスティックをテーブルなどに直置きせずに済む設計も清潔好きな日本人向きといえるだろう。たばこスティックの銘柄にはケントを採用。全国展開は年内と発表されている。

こうして3つの次世代たばこを見てきたが、正直なところ性能面で優劣をつけることは難しい。むしろ、自分好みのデザインやたばこの銘柄でチョイスするのがいいのではないだろうか。

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ヒートスティックの内側から直接加熱させることで、たばこ本来の味わいが楽しめる最先端のヒートコントロールテクノロジーを採用。

「アイコス2.4 Plus」の登場とともに新フレーバー「マールボロ・ヒートスティック・スムース・レギュラー」、「同パープル・メンソール」も発売された。

もっとも“たばこ”らしい形状なのがJTの「プルーム・テック」。スターターキットにはバッテリー、USBチャージャー、キャリーケースが付く。

先端にたばこカプセル、その下にはカプセル5本分のリキッドか付く。たばこ葉は燃焼させないため、臭いの濃度は紙巻きの0.2%。

たばこカプセルはメビウスブランドより、「レギュラー」、「クーラー・グリーン」、「クーラー・パープル」の3銘柄をラインナップ。

自立形状を採用した「グロー」。スターターキットには、たばこヒーター本体のほかUSBケーブル、クリーニングブラシ、ACアダプターが付く。

グローには人との差別化を図るため、さまざまなデザインのパッケージも用意された。グロー購入後にweb登録すれば入手可能。

たばこスティックを全方位から温めるため加熱ムラがない。

「グロー」専用の「ケント・ネオスティック」。「レギュラー」、「メンソール」、「強メンソール」の3タイプが用意された。

#286 バスファン、注目!

写真と文/上岡篤(モノ・マガジン編集部)

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全国ウン百万のバスファンの皆さん、こんにちは!

モノ・マガジン編集部では、まっとうな乗り物担当は「サクライダー」氏ですが、変わった乗り物の担当は私であります。鉄道も飛行機も好きなのですが、この頃注目しているのがバス。昨年2月2日号のバス特集担当も私でした。まぁ、あの時は発売日前日に起こった軽井沢のスキーバス事故ですべてが吹っ飛んでしまいましたが。

この頃の話題は、夜行高速バスの豪華さ。関東バスと両備高速バスが東京-大阪間で運行している、全席完全個室の「ドリームスリーパー号」、ウィラーエクスプレスの新型シート「リボーン」など、東京・大阪間は激戦区。そこに戦いを挑んだのが、国鉄バス時代から48年の歴史をもつ、JRバスの「ドリーム号」です。

ドリーム号史上最上級の室内空間を引っ提げて3月31日から運行されているのが、「ドリーム ルリエ」。プレシャスクラスは寝返りがうてるほどのシート幅が自慢、アドバンスクラスも個室感覚で、その席数は全部でたった18席。iPad miniも全席で使えるというサービスの充実ぶりです。お値段はちょっと高め。でも東京、大阪ともにホテルの料金が上がっている現在、交通費+ホテル代と考えれば、利用価値は高い、快適な夜行高速バスと言えるでしょう。

ドリーム ルリエもいいのですが、私が好きなのは、三菱ふそうで作られた、その名も「エアロキング」。2階建てのバスです。車高限界ギリギリで2階建てになっているので、天井は低いし車内も歩きにくい。でも、やっぱりその威風堂々な佇まいは、やっぱりカッコいい。バスファンの中でも人気の車両です。

そのエアロキングですが、2010年に製造が終了になってしまい廃車が進んでいます。「メンテナンスも大変ですんでね」とは、ジェイアールバス関東の整備士さん。

いま乗るとすれば……東京・名古屋地区、東京・関西地区を走るJRの高速バスか、はとバスの2階建てオープンバスか、ハローキティバスでしょうか。でも、2階からで楽しめる眺望は格別。ぜひ乗ってみてもらいたいバスです。

で、なんでここまでバスの話題を展開するかというと。5月3日(水・祝)から5月7日(日)まで、マーチエキュート 神田万世橋で開催される「mono横丁」で、ジェイアールバス関東の出店が決まったからです。

同社のオリジナルバスグッズの販売のほか、ファン垂涎の部品も販売決定! 販売されるグッズや部品は……当日のお楽しみ!

5月6日(土)の12:00からの限定販売なので、バスファンはマーチエキュート 神田万世橋へGO!

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ドリーム ルリエのプレシャスクラスは、ドリーム号のプレミアムシートと同等のシート幅。寝返りがうてるほどの広さがウリだ。前方4席のみの設定。

同じくドリーム ルリエのアドバンスクラス。プレシャスクラスほどのシート幅はないが、座面がわずかに傾斜しているクレイドルシートの採用で、寝心地も快適。パーテーションとカーテンで、かなり個室に近い感覚だ。

これが2階建ての「エアロキング」を使用したプレミアムドリーム号。この車体は、2階のスーパーシートが9列(他は11列)でシートピッチが広いのが特長。週末の東京-大阪を走る、臨時のプレミアムドリーム号に
使用されていたが、「3月いっぱいで引退しましたよ」とジェイアールバス関東の方。かなりショックです……。

5月6日(土)に販売するもの、チョット見せ。ファン(マニア?)の方ならお分かりだと思いますが……こんな部品を販売します。※部品販売に関しては、最低落札価格を設定し入札制とさせて頂きます。

#285 佐藤可士和さん “文化交流使”として世界で講演へ!

文/小久保直樹(モノ・マガジン編集部/新雑誌開発部)

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佐藤可士和さん”文化交流使”として世界で講演へ!

今回はじめて『文化交流使』なる言葉を眼にしたが、すぐさま、これって当時で言えば「遣唐使」や「遣隋使」的なことだよな、という事が頭をよぎった。ネット社会における現代においても学術的な交流が定期的に行なわれている事は非常に意義のある事だし興味深い。
 
この度「クリエイティブディレクター」という職種において、初めて『文化交流使』に任命されたのが佐藤可士和さんである。可士和さんの関わるブランドは世界的に活動をしている国際企業ばかりゆえ、それら日本ブランドが海外ではどのように映っているのかも気になる所。これまで音楽やスポーツに国境は無い、と言われてきたが、現代において“ロゴマーク”はもはや世界共通のアイコニックな言語と言えよう。その世界において時代のトップクリエイターである可士和さんが、どのような話を繰り広げるのか?ぜひ日本でも凱旋講演を開催していただきたい!
 
2016年1月には有田焼創業400年記念事業の一環で『Dissimilar ~対比~』なる作品を制作したが、今回は源右衛門窯他、有田の7つの窯元とコラボレーションした新作を展示。作品はすべて購入が可能だ。

■ 文化交流使とは? ■
2003年より文化庁が行なっている「日本の心を世界伝えること」を目的とした国際文化交流の振興を図る事業において、文化人や芸術家を一定期間「文化交流使」として指名。着任にあたって最低1か月~最長1年帰国せずに海外にて活動することが義務付けられている。ちなみに可士和さんは一か月海外に滞在し、各都市の大使館にて大使と懇談などの予定がギッシリと入っているそう。

 

■ 佐藤可士和さん活動スケジュール ■
 
・3月22日@ニューヨーク講演

・3月27日@ロンドン講演

・4月4日~4月15日@パリ(日本文化会館)にて展覧会
講演会4月4日18時30~20時30分
期間中ギャラリーツアーも開催される。

(問)日本文化会館 www.mcjp.fr/

佐藤可士和さん

 
Kashiwa sato is going abroad as Japan Cultual Envoy to give a speech about Japanese culture. We are currently living in an internet society, but, at the same time, exchanging cultures face-to-face still occurs regularly. That’s a curious, but positive point. This year, a creative director/ art director was chosen as ambassador of culture for the first time. The brands he works with are mostly international so I am curious about foreigners’ images of Japanese brands. In the past, music and sports didn’t have any borders, and now, logo designs are also becoming iconic worldwide. In the field of design, Kashiwa Sato is the leader. I am interested in what he will say. We want him to succeed and have a triumphant return back to Japan.

#284 スポーツマンは引きこもり?

文/本田賢一朗(モノ・マガジン編集部)

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      ラボード(R) NEXT 200V ロング手すりモデル 価格159万8400円 http://www.senoh.jp/


昨年モノマガ12-2号でも紹介したVR連動フィットネスマシン「イカロス」、先日渋谷にオープンしたばかりの「CYCLE & STUDIO R Shibuya」のVR技術によるサイクルプログラム「THE TRIP」など、インドアトレーニングがエンタメ性も高まって、とにかく凄いことになってます。4月16日発売「モノ・マガジン5-2号」の自転車企画でも注目のインドアサイクリング「Zwift」を体験してきたり。これからはスポーツマンこそ“引きこもり”の時代なんてことも考えてしまう。

これらは、みんなインドアバイクですが、私個人としてはライド派というよりラン派。海外のランニングマシン製品の発表会もよくチェックしているのですが、今週末4月1日に発売されるセノーの室内ランニングマシーン「ラボードNEXT」が気になります。セノーは体操競技の床やあん馬、バレーボールの支柱といった競技用から、逆上がり練習器や高齢者向けのトレッドミルなどスポーツ弱者に向けたものまでの開発を手がける職人気質な会社。ラボードNEXTは、体操競技の床開発のノウハウを活かしたクッショニング材を採用した走行板が、今回の自慢だ。

『テクノジム』に代表される海外製品群は、確かにカッコイイ。そこに負けてなるものか! っていうメーカーの心意気と、高齢の方にもわかりやすく設計された操作パネルなどに見られる真心が実に日本的。

まさに今、花粉もつらいわけで、最先端インドアフィットネスがスポーツマンを部屋から出さないかも。

#283 エンジンをかければ、ほら、あの曲が。

写真・文/モノ・マガジン編集部(桜井靖人)

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ホンダ CRF250 RALLY(ラリー)

 こんにちは、バイクの試乗会帰りでちょっと興奮気味なのりモノ担当のサクライです。乗ってきたのはホンダの軽二輪モデル「CRF250 RALLY(ラリー)」。バイク好きならば2015年のモーターサイクルショーでコンセプトモデルとして発表され、日本国内はもとより、世界中で「こんなの欲しかった! 市販してくれ!」と大反響のあったいい意味でいわくつきの一台であることはご存知の通り。あのバイクがついに市販化、ということで興奮おさえきれず、五十肩がピリピリと痛む身体をおして、いそいそと会場へ向かいました。ご対面したバイクはまさにあの時のあのバイクそのもの。ふつう、コンセプトモデルが市販化されると、大人の事情(法規とかコストとかね)で、ちょっと違うヒト、みたいなことになることが多々あるのですがこのバイクは、いやいやなかなか、あのまんま!

 会場で商品説明していた開発担当者にお話しを聞くと、まさにこのあたりが本バイクのウリでした。開発者いわく「反響のあったコンセプトモデルをどこまで忠実に市販化できるか、が最大のポイントでした」。たとえば、前代未聞のウインドスクリーンと一体化された左右非対称、二眼のLEDヘッドライト。この部分はスクリーンにライトの光が入り込むということでその処理に苦労したとか。ほかにもエンジン部分を大きく覆ったアンダーカバー、ライディングに悪影響を与えず、航続距離を延ばすためにデザインされた大容量の燃料タンクなど。とにかく、いちど出してしまった「夢のコンセプトモデル」の「現実化」に苦労したことが開発チームの苦悩であり、やり遂げた感であるそうだ。

実車を前にすれば、とても250㏄クラスとは思えない、堂々とした車格はまさに同社のラリー競技モデル「CRF450 RALLY」を思わせるもの。かつて日本にも大容量のタンクにこれまた大光量のライトを備えたいわゆるラリー車ブームがあり、90年代にはホンダから「BAJA(バハ)」、ヤマハからは「RAID(レイド)」スズキから「DJEBEL(ジェベル)」といった「ラリー3兄弟」250クラスの長旅をイメージさせるモデルがあったがその後、自然消滅。このモデルは久々のラリーモデル復活というわけだ。

ワタクシ同様のパリダカ世代、カップヌードルのCMで果てしない砂漠を走るオフロードレースを夢見た世代にはあのBGM(フォルテシモ by ハウンドドッグ)が聞こえてくること間違いなし。40代、50代にとってロマンあふれる一台は、驚くことにご近所のHonda二輪車正規取扱店で手に入る。

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CRF450 RALLY
CRF450 RALLY
手前が競技マシンの「CRF450 RALLY」。排気量の違いはあるものの、全体のイメージとコンセプトが色濃く市販車にいかされていることがよく分かる。この日来ていた専門誌の方々も「CRF250 RALLY」を前にちょっと嬉しそうな表情。もちろんワタクシも。
CRF450 RALLY
CRF450 RALLY
ホンダ CRF250 RALLY(ラリー)
水冷4ストローク DOHC4バルブ 単気筒。
総排気量:249cc 最高出力:18kW(24PS)」/8500rpm
最大トルク:23N・m(2.3Kgf・m)/6750rpm  
車体サイズ:全長2210㎜(2175㎜)×
全幅900㎜×全高1425㎜(1360㎜) シート高895㎜(830㎜)
※()内はローダウン仕様車。

●車両本体価格64万8000円 ABS装着モデルは70万2000円。

hondaお客様相談センター?0120-086819
http://www.honda.co.jp/CRF250RALLY

#282 DON’T RUN, FLY 飛ぶように走れる3モデル登場!

文/関谷和久(モノ・マガジン編集部)

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FlyteFoam Fast Series(フライトフォームファストシリーズ)から3モデルが登場!
【問】アシックスジャパン お客様相談室 ☎0120-068-806 https://www.asics.com/jp/ja-jp/fast/


先日行なわれたアシックスの新ランニングシューズの発表会に行ってきました。

発表されたのはアシックス独自のスポンジ材“FlyteFoam(フライトフォーム)”をミッドソール(アッパーと靴底の中間のクッション材)に採用した「NOOSA FF(ヌーサエフエフ)」「GEL-DS TRAINER22(ゲルディーエストレーナー22)」、そして「DynaFlyte(ダイナフライト)」の計3モデル。

製品につけられた「DON’T RUN, FLY」というブルース・リー的なキャッチコピーに思わずニヤリ。

“FlyteFoam”とは従来のアシックスのミッドソール素材「E.V.A(イーブイエー)」よりもさらに55%も軽量化し、優れたクッション性を持った素材。

実は「軽量化」と「クッション性」の両立はけっこうムズカシイ。樹脂は軽くすることはできるのだが、その分柔らかくなりすぎて、つぶれやすくなってしまう。つまり、強度がなくなるということは、走った時の衝撃を緩衝できなくなってしまうということ。

そこで、アシックスは「軽量化」と「クッション性」の両立という難題をクリアすべく試作を繰り返し、なんと300種類を超えるマテリアルの配合を試したという。そして3年の月日をかけて導き出したのが、樹脂の気泡の中に繊維の芯を練り込むという方法。ミクロな話だけど、その発想力はかなりビッグ!

この新技術によって、気泡がつぶれず、軽くて衝撃にも強よく、さらに耐久性にもすぐれた素材“FlyteFoam”が誕生したというわけだ。

3モデルのうち「NOOSA FF」を履いて試走してきたので報告したい。まず驚いたのがアッパーサイドのデザイン。アシックスの象徴である4本のストライプがなく、星が大胆にあしらわれている。これは……アシックスの意気込みが伝わってくるぞ!

足を入れてみるとその軽さにびっくり。走り出しも軽やかで、まさに飛ぶような走りが体験できた。

クッション性が良すぎるランニングシューズは、反発力はあるが、フニャフニャ感があって、あまり好みではなかったのだが、「NOOSA FF」はそんなことはなく、安定した走りができた。気がつくと、いつもよりスピードアップしていたかも(笑)。

かかと部のホールド感もしっかりしていて、全体のフィット感もいいし、これは長い付き合いになりそうだ。

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「NOOSA FF」価格1万4580円
アッパーは通気性に優れたメッシュを使用し、靴底にはもみ殻を添加して、濡れた路面でもグリップ力が高い素材「ウェットグリップラバースポンジ」を採用している。日々のトレーニングに最適なモデル。約250g


「GEL-DS TRAINER 22」価格1万2960円
靴底前部の中央にウレタン製の突起を配して、蹴り出しのグリップ性を高め、路面をしっかりとらえる。オーバープレネーションを抑えるため、土踏まずの内側に高硬度の素材を配して安定感を高めたモデル。サブ4を狙うランナー向け。約225g


「DynaFlyte」価格1万4580円
ミッドソール全体に「FlyteFoam」を採用することで、足が自然に前に出やすくなるなど、スピードを出しやすいモデル。LSDから早いペースのトレーニングまで対応。約270g

#281 楽しくなる、積み木ポーチ

文/松崎薫子(モノ・マガジン編集部)

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カタチが9種類
カラーが5色。

全45種類から選べる積み木ポーチシリーズを発表した京都のブランド「袋う」。いま渋谷で開催中のキッズの展示会、Playtime Tokyoで発見したアイテムだ。

ブランド「袋う」は、布と布をつなぎ、明治25年より和装用品の工房として、124年に渡り伝統ある技術の継承を続けてきた加藤良が昨年立ち上げた袋モノを中心としたブランド。

デビューコレクションは、アルファベットをテーマにカタチ、大きさ、機能、用途の違うA~Zまで26種類の袋モノを発表し話題に。パスケースから、ペット用カバン、洗濯入れと種類の豊富さとなるほど、ここにアルファベットが隠れているのかという斬新さに、すぐに魅了された。

その第2弾である。前回は白、生成り、グレーのモノトーンで統一していたが今回は原色!

ミニ四角ポーチにはケーブルやイヤホンを四角柱ポーチや円柱ポーチなら文具。三角柱ポーチは眼鏡やサングラス入れに。四角ポーチは文庫本が入るサイズ。

トートバッグなど、モノが散乱しがちなカバンの際に最適だ。色を揃えるもよし、すべてバラバラで楽しむもよし、使い方はあなた次第。これなら、スーツケースに入れる際も隙間なくいれられて気持ち良さそうだ。

しかもこちらの会社、加藤良では、最小ロット30個からOEM生産も受けてくれるという。縫う未来を考える、「袋う」。これからも要注目だ!

■問い合わせ
袋う/加藤良
住所: 京都府亀岡市千代川町小林下戸4-2
℡: 0771-22-2460
http://www.fukurokyoto.jp

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#280 その航行歴、60年超

 文/上岡篤(モノ・マガジン編集部)

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 写真/吉田雅彦(M-focus)

2月16日発売のモノ・マガジン特集は、トヨタのランドクルーザー。何と58ページの大特集です。
あ、決してバイヤーズガイドではありません。
現行モデルのランドクルーザー200とランドクルーザー プラドの紹介は6ページしか割いていませんから。

これまで、
 4駆でデカいクルマ
 アウトドア好きな人が好んで乗るクルマ
ぐらいにしか思っていなかったクルマ。でも、こうしてランクルに触れてみると、実に頼もしいクルマということがわかりました。思いたくもありませんが、クルマに乗って死ぬって、どういったときを思い浮かべますか? 日本では、交通事故がほとんどだと思いますが、世界には、日本では想像できないような過酷な環境があります。

 見渡す限り砂漠が広がる中東
 辺り一面何もない極寒のシベリア大陸
 ちょっとの雨でもすぐにぬかるんだ路面、
 あるいは川のようになってしまう南米大陸

こうした地域では、いったんクルマが故障してしまうと誰も助けに来てくれない場合があります。
今回、チーフエンジニアの小鑓貞嘉さんに話を聞きましたが、ランクルに求められる使命は、「目的地にたどり着いて、無事に帰って来られるクルマ」だそうです。世界の至る所で絶大な信頼を得ているのも、当然なのです。

前身となる「トヨタ ジープBJ型」が誕生したのが1951年。1954年に「陸の巡洋艦=ランドクルーザー」と改名されてから60年超。累計で800万台以上が世界の「道なき道」を走り抜けるために生産されてきました。そしてこれからも、陸の巡洋艦は世界各地で航行し続けることでしょう。

「開発陣はランクルが走る国に行って、必ず実際に乗っている人に話を聞く。使い勝手、不満を聞いて、その国や地域に適したランクルを開発する。それが、現地現物という開発テーマのひとつです」(小鑓さん)

特集ではランクルの歴史、モノ・マガジンが選んだ「ランクル的傑作品」、中古ランクルを選ぶ際のポイント、ランクルのホビー(これまた多い!)など、ランクルってスゲェ! と感じることができる内容盛りだくさんです。
ぜひ、ご購入を!

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1955年に登場した「ランドクルーザー20系」。1954年にジープBJ型からランドクルーザーに改名されて、初めて世に送り出されたモデルだ。
写真提供/トヨタ博物館


インタビューに応じてくれたチーフエンジニアの小鑓貞嘉さん。この後、南米コロンビアなどに出かけ、現地の販売店スタッフやユーザーに会ってランクル談義を交わしたとか。ランクルのように大きな人かと思いきや、意外に小柄な方。
写真/清水友渉


オーストラリアで活躍するランドクルーザー。このように川を渡る場合もある。その理由は「川を渡らないと目的地にたどり着けないから」。


「はたらくランクル」企画で、首都高速道路のパトロールカーを取材。使われているのはもちろんランドクルーザー。その理由は「タフだから」。ごもっとも!
写真/熊谷義久

#279 街を歩けば….。

文/小野正章(モノ・マガジン編集部)

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皆さん、現在発売中のモノ・マガジン2-16号で「散歩にGO!」という、ゆるい企画があることに気づかれましたか? 巻末に近い142ページから始まる小特集のため、ひょっとして読み飛ばされてしまってないか、ちょっと心配。もし読んでいない方は、散歩の効用など為になる内容なので、ぜひぜひご一読ください。

この特集の担当者としてもっとも力が入ったのは、150~151ページの「東京ナントカ散歩のススメ」。散歩するにもモチベーションが必要だろうということで、散歩の目的を設定して、気軽にできる散歩から、目的達成にはやや苦労する散歩、ちょっと体力が必要な散歩、そして散歩のあとのお楽しみまで、5つのテーマを紹介した。テーマの設定がやや安易? いえいえ、無理なく続るためにはハードルを上げ過ぎてはいけない。

実際、この5つに落ち着くまでにさまざまな目的を想定して街を歩いた。だが、これがなかなかうまくいかない。たとえば猫や鳥や亀など、街の野生動物(?)を探すというテーマで歩いても、実際にはほとんど出会うことがなかった。まぁの寒い時期に出歩く猫は少ないだろうし、亀だって冬眠中だろう。そこでヘンな看板やオブジェを探してみたものの、いくら歩いてもかつてのサブカル誌『ビックリハウス』にあったようなインパクトのある看板は見られない。当初から坂道や暗渠や痕跡探しなどは、テレビ番組の二番煎じのようで除外していたこともあり、なかなか“これだ”というテーマが見つからなかった。

とはいっても、細部に注意しながら街を歩けば、普段気づかなかった発見が随所にあったことを記しておきたい。なぜここにこんなオブジェが? この落書きになんの意図が?(落書きに意味を求めるのもなんだが…)この大木はいつからここに? といったように、普段は当たり前に見ていたものでも、ちょっと疑問をもって観察すれば、なかなか想像が膨らんで楽しくなってくる。

というわけで、皆さんも春の陽気に誘われてぜひ散歩に出かけて、新しい何かを発見をしてほしい。

では最後に、今回の特集ではテーマとして成立しなかったものの、なかなか見ごたえのある(?)街の風景が撮れたのでここに公開しておきます。

不気味にエイジングされたライオンとパンダの像。これでも昔は子供たちのアイドルだった?

電柱によく見かける落書きアートの一形態。さまざまなパターンがあるが、いったい誰が書いてるの?

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吉祥寺・井の頭池に浮かぶスワンボート。一艘だけ怒った顔のスワンがいること、知ってた?

目白に残る銭湯。年季が入っているものの瓦の彫刻や漆喰画がとても味わい深い。

天ぷら・総菜屋さんで発見した猫の彫刻。天ぷらを狙う猫とは、なかなか秀逸なアイデア。

家が先に建ったのか、木が先に生えていたのか(多分、木が先)。遠慮がちに建つ家が印象的。

民家の納屋になぜか鐘。どんな目的で鳴らすのだろうか?

#278 誰も知らないマッサマンカレーは、名翻訳で。

文/本田賢一朗(モノ・マガジン編集部)

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開発担当の方が目をカレー皿のようにして、国内外を回っている。無印良品のレトルトはさながらカレー曼荼羅。写真提供/無印良品


現在発売されている無印良品特集。そのレトルトカレーに関して、カレー業界から見てどのようなポジションにいるのかを知りたくて、カレー総合研究所の井上岳久さんにお話を伺った。

井上さんに取材をお願いするのは今回で2回目だがカレーを通してのお話しは、モノ・コトへの視界を良好にしてくれる。

無印良品が本場の味に近づけようとする努力を怠らないことに関して話をふった際の、マッサマンカレーを例にしたお話。

パームシュガーを使った「マッサマンカレー」は、かの本国タイでは、とても甘くて、井上さん曰く「日本人からすると、とても食べられたものじゃない」という。ファミレスはじめ、ホテルなどのカレーブッフェなど日本に登場して久しいマッサマンカレーだが、もちろん食べられないような甘いカレーではない。つまり「結局、日本では本物のマッサマンカレーがどんな味か、どんなカレーなのか誰も知らないまま食べている」(井上さん)状況だというのだ。

ただし、これは何も悪いことではないとも。

カレーは、インドではスパイスを味わう料理であり、日本は米を味わうための料理であるのでアプローチがそもそも違う。インドへのカレー留学なども手がけるなどカレーのスペシャリストを育成する立場でもある井上さんをしても日本人が「だし」のようにスパイスを味覚できるようになるのは、正直想像がつかないのだという。それらを考え合わせても「本場、本物の味そのものを追求することが、正しいというわけでもない」(井上さん)

文化交流には意訳が必要なのだな、と記事で無印良品のレトルトカレーに「名翻訳」という言葉を使ったのは、こんなお話を聞いたからでもあります。

※本ページ掲載の写真は、クリックすると拡大してご覧いただけます。


井上さんによるとレトルトカレーをち寄るカレーパーティも流行っているとか。この「マッサマン」や「ジンジャーパネン」といった、タイカレーの甘酸っぱ辛ウマさはパーティのアクセントにうってつけ。価格350円