花粉症を30年もやってると、この時季の家での過ごし方が年々上手くなってくるもの。これが良いのか悪いのかは別として、今回はそんなボクの休日日記。
ここ数年、ハマっているのが機械モノの分解と清掃。つまり、工具を使ったオーバーホールとかメンテナンス、ってやつです。対象となるのは、置き時計、ラジオ、フィルムカメラにバイク&クルマのキャブレター。要は、手の平サイズの「おたガラクタ」。作業する際のスペースは、テーブルの上で広げても、また「全バラ」にしても、嫁さんの「ご飯にしますよ!」 のひと声で即効で片せる内容としておくことが唯一のコツといえばコツ。
先週のネタは、2年ほど前に近所のお寺で行なわれていた骨董市で手に入れたコールマンの70年代モノランタンの全バラ。念願のガルウイング式ランタンケースから、厳かに引き出し4時間かけて分解→清掃→組み立て。いちどバラバラに分解されたランタンのパーツをひとつひとつ眺めて、磨いて。また、使われている素材の使い分けや加工具合、塗装ムラを目の当たりにする面白さ。それらが再び元のカタチに戻り、元気な音を立てて点灯した瞬間、まるで「このランタン作ったのはオレ!」 と思えるくらい興奮する不思議。あっという間の4時間です。
世の中にはゴルフに釣り、最近じゃ男子でもカフェ巡りで休日を過ごすヒトも多いようですが。コストパフォーマンスと花粉対策で機械イジリに勝るホビーなし、だね。4月半ばではありますが、まだまだ鼻がムズムズ。来週末は、会社の近くにあるカメラ屋さんで買った、ジャンクな8㎜カメラと戯れる予定。
●写真:コールマンジャパン
コールマンのHPはこちら → http://partscatalog.special-coleman.com/catalog/detail/874
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#328 眠れない国で春眠なんとやら。
6LED・GPSランニングウォッチ「Polar M430」。今回ブルー、ネオングリーンの2色が新たに登場。価格2万7864円 https://www.polar.com/ja/M430
ランニングを中心に個人的にポラールM430を使用していますが、ポラールA370とM430に搭載されたPolar Sleep Plus(TM)機能を使い2017年の6カ月間かけて世界中のユーザーから約600万の睡眠データを収集したという興味深いデータが発表されました。
これまでも日本人が寝ないとは、よく言われてきましたが、今回確実にそれが「見える化」。結果によると日本人の男女別平均睡眠時間は男性6時間30分、女性6時間40分で、データを分析した主要28カ国中最短だといいます。
ちなみに28カ国中、平均睡眠時間最長は男性がフィンランドの7時間24分、女性はフィンランドとベルギーの7時間45分。日本と比べ、男性は54分、女性は1時間5分長く寝ています。また興味深いのは日本人の入眠時間は香港、スペインについで遅いにも関わらず、起床時間は世界平均と大きく変わらないという結果も。
昨今の活動量計にも常備される「睡眠の質」分析機能では、日本人は平均3.0(最高5.0、最低1.0)との結果が。これは世界28カ国中25位と結構下位。世界平均が3.2で、最高はフィンランドの3.4、最低は中国の2.7だといいます。かく言う私も、睡眠の質判定は大抵低い結果になり、深酒をしたり、夏の暑い日などには1点台なんてのもありましたっけ……。そんな数字を突きつけられるとストレスになるので、正直、今はこの機能は避けてます、はい。
ポラールは40年ほど心拍計測から身体への影響を調べてきただけに、説得力があるのでこれらの結果も直視しなければいけないわけですが、そうなるとまた眠れませんかね?
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#327 酒税法改正万歳! ビール万歳!!
この4月より日本ではビールと認められなかった発泡酒が、酒税法改正によって一部認められるようになった。どのように変わったかというと、従来のビールの定義は麦芽比率が67%以上だったものが、改正後は50%以上に引き下げられたうえ、副材料として麦芽量の5%までなら果実や一定の香味料なども追加できる。これによって幅広い“味付け”や“香り”のビールを作り出すことが可能になったのだ。
ちなみに今回の改正で認可された副材料というのは、果実や野菜をはじめとして、コリアンダー、コリアンダーシード、胡麻や山椒といった香辛料、カモミールやバジルなどのハーブ類。ほかに蕎麦、胡麻、蜂蜜、黒蜜、食塩、味噌、花、コーヒー、ココア、茶、牡蠣、こんぶ、わかめ、かつお節。
なかには“えっ”こんなものまでが? と訝しがられること必須な素材も含まれているが、一体どんな意図で今回の副材料が選ばれたのか。じつはこれらは過去の発泡酒に採用されたものばかり。まず第一段階では過去に商品化されてものだけが認可され、今後はその幅もさらに広くなっていくと思われる。
また、ビールの定義拡大とともに、酒税減税も段階的に開始され、2020年10月には現在の77円(350ml缶換算)から70円(同)に、2023年10月には63.35円(同)、そして2026年10月には54.25円(同)に引き下げられる。
ビール離れが進んているといわれるなか、定義か広まり、減税によってほかの発泡酒や新ジャンルとの垣根も低くなることで、ビールにカムバックする人たちが増えていきそうだ。
本誌では7月に「ビール」特集を組む予定。この夏の新製品だけでなく、こうしたフルーツ系や香辛料系のビールも紹介していくので、ご期待を。
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ヤッホーブルーイングの「SORRY UMAMI IPA」は、かつお節の旨味成分(イノシン酸)によって酵母の働きを活性化させ、酵母由来のフルーティーな香りと新種ホップの苦みが効いた味わい。
ゆっくり飲めことを念頭に開発されたアサヒビールの「アサヒグランマイルド」。麦とアルコール7%の味わい深さに雑味・甘みを抑えた柔らかな余韻が楽しめる。副材料にレモングラスを使用。
キリンのコンビニ限定ビール「ひこうき雲と私 レモン篇」と「雨のち太陽、ベルジャンの白」。前者はレモンピール、後者はオレンジピールとコリアンダーシードを使用している。
サントリーから発売中の海の向こうのビアレシピシリーズ。「オレンジピールのさわやかビール」はオレンジピール、コリアンダーシードに加え、柑橘系の香りのホップを使用。「芳醇カシスのまろやかビール」はベルギーのフルーツビールをヒントに、カシスを加え、麦芽の配合を調整することで、赤い色とまろやかな口当たりを実現。
#326 晴れた日曜日、木漏れ日の中でビールでも飲みながら聴きたいCD

ライナー特別寄稿/いとうせいこう、吉本ばなな。
HULA DUB特設サイト http://huladub.com/
https://www.youtube.com/watch?v=OFSoxYXsZMA
最近、愛聴しているCDを紹介します。
Sandii(サンディー)のニューアルバム『HULA DUB』です。
プロデュースはなんとUKレゲエの鬼才デニス・ボーヴェル。参加ミュージシャンは、元サンセッツのケニー井上や井ノ浦英雄、さらにこだま和文、ランキン・タクシー、リトルテンポ、巽朗、外池満広(ドライ&ヘヴィ)、北原雅彦(スカパラ)他20名以上。
サンディーのナチュラルな歌声、そしてデニス・ボーヴェルの都会的なダブによって仕上げられたハワイアンとラヴァーズロックが融合した数々の曲がすばらしい。
さて、ここまで出てきた単語うや人名に少しでも反応した人はぜひ手に取ってほしい。いや、反応しなくても(笑)、ぜひ聴いてみてください。
思えば、80年代後期~90年代にかけて、このへんの人たちのレコードやCDをよく買っていた。
これからの季節、晴れた日曜日、木漏れ日の中でビールでも飲みながら聴いたら気持ちいいだろうなぁ。
#325 自分だけのオリジナルインクを調合 ink stand by kakimori体験レポート

卸商と問屋が集まる街、東京の蔵前に「たのしく、書く人」をモットーにオーダーノートや万年筆を取り揃える文具店「カキモリ」がある。その姉妹店である「inkstand」でオリジナルインクを調合できると聞いて、衝動を抑えられず早速ネット予約! この日も、休日ということもあり満席。文具好きから調合したインクをイラストに使用したいという人まで、さまざまな人で賑わっておりました。
映画「シェイプ オブ ウォーター」を観たばかりだったためか、筆者はどうしてもグリーン系を造りたくなり、説明を受け早速スタート。14の基本色の中から、ベースになる2〜3色を選びブレンド、カラス棒で混ぜてからカキモリオリジナルのガラスペンで試し書き。実際に手を動かしながら、理科の実験のように一滴一滴メモしながら慎重に調合。書き始めと書き終わりの色の違いや、乾いてからの変化など、少しのバランスの違いで微妙な色の変化が生まれるので色の世界は奥が深い。気がつけば45分はアッという間に終了、無心になれます。この日ガラスペン初体験、こんなに書き心地がなめらかだとは知りませんでした(猛反)。
日常ではパソコンやスマホなどを使う機会が増えたが、結婚式や親しい友人へなど手書きの機会はまだまだある。春は出会いと別れの季節、自分オリジナルのインクを使えば感慨もひとしおというものだ。濃厚な時間と淡い思いが入り混じった休日でした。
■ 店舗情報 ■
inkstand bykakimori(要予約)
tell 050-1744-8547
HP http://inkstand.jp/
〒111-0051
東京都台東区蔵前4-20-12クラマエビル1F
浅草線:蔵前駅 徒歩3分 大江戸線:蔵前駅 徒歩5分
営業時間:11〜19時 月曜定休(祝祭日の場合はopen)
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それぞれ異なる表情を楽しむのもインクの醍醐味(写真では美しい発色が表現できないのが残念)。
#324 祝! アカデミー賞作品賞受賞のファンタジー 「シェイプ・オブ・ウォーター」

日本時間の3月5日(月)、記念すべき第90回アカデミー賞授賞式にて、作品賞、監督賞(ギレルモ・デル・トロ)、作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)、美術賞(ポール・デナム・オースタベリー、ジェフリー・A・メリヴィン、シェーン・ヴィア)の最多4部門を受賞した。
ここ数年のアカデミー賞最優秀作品賞受賞作品の傾向をみると、エンタメ色の強い作品はゴールデングローブ賞は受賞するが、アカデミー賞の方は敬遠され気味なのかと思っていた。昨年の「ラ・ラ・ランド」も見事なオチでズッコケさせてもらいました。業界的にはいろいろと事情もあるのでしょうが、個人的には何年経っても色褪せない時代を超越した作品が受賞すべきだと思っている。
今回紹介する「シェイプ・オブ・ウォーター」はまさにその考えに該当する傑作。5年後、いや10年後でも映画を見終わったら「あー面白かった」と思うはず。それで良いんです。何回見ても楽しめるのがリアルな傑作。先日、深夜番組で舞台俳優の市村正親さんが、「傑作だったら同じ舞台でも何百回演じても飽きない。でも駄作は飽きるけどね」と言っていた(笑)。
過去を振り返ると前述の「ラ・ラ・ランド」(16)をはじめ、「ゼロ・グラビティ」(13)、「アバター」(09)、「E.T.」(82)、「2001年宇宙の旅」(68)などの傑作がアカデミー賞最優秀作品賞受賞を逃しているというから驚きだ。
そもそもファンタジー作品の受賞は難しいとも言われてきた。ちなみにそのジンクスを破ったのは「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」(03)であった。本作は「パンズ・ラビリンス」(06)のギレルモ・デル・トロがメガホンをとるので当然ながら、ただのファンタジーでは終わらないので御用心。
舞台は1962年、米ソ冷戦の時代のアメリカ。政府の極秘研究所で働くイライザは、秘かに運び込まれた不思議な生きものを目撃してしまう。アマゾンの奥地で神のように崇められていたという“彼”(この時点で「大アマゾンの半魚人」(54)へのオマージュということが判明する)の奇妙だがどこか魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。子どもの頃のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”との間に言葉は必要なかった。やがてふたりの心が通い始めたとき、“彼”が間もなく実験の犠牲になると知る。そして彼女は“彼”を救うため、国を相手に毅然と立ち上がるのだが……。
ヒロインのイライザを演じるのはサリー・ホーキンス。そしてイライザと“彼”を追い込んでいく残酷なエリート軍人ストリックランドを「マン・オブ・スティール」(13)のマイケル・シャノンが演じている。脇役陣も盟友揃い。すべて監督自らがオファーしたという絶妙のキャスティングが実現している。イライザの同僚ゼルダ役にオクタヴィア・スペンサー。また心優しき隣人ジャイルズ役にはリチャード・ジェンキンスが扮している。
そして“彼”に扮するのはデル・トロ監督の「ヘルボーイ」でエイブ・サピエンを演じて絶賛されたダグ・ジョーンズ。ワイルドな身のこなしに宿るピュアな心を演じきり魅力的かつ官能的なキャラクターを生み出した!
アンデルセンの「人魚姫」をモチーフに、古くは「キングコング」から「シザーハンズ」や「美女と野獣」まで、種族を超えた誰も見たことがない究極のラブストーリーが誕生した。但し見方を変えればサスペンスフルホラーファンタジーでもあるけどね! お後がよろしいようで。
2017年アメリカ映画/2時間4分 全国ロードショー公開中!
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#323 美味しいご飯が食べたい、ただそれだけ

先月末、三重県伊賀市の伊賀焼窯元の長谷園と家電メーカーsirocaから、新発表された「かまどさん電気」の窯元プレスツアーに参加しました。
長谷園といえば土鍋でご飯を炊く「かまどさん」を2000年に発表し累計80万台以上を売り上げる大ヒット商品で知られている。
私の実家でも発売後まもなく使い始め、美味しさに家族全員が息を飲んだ。家を出たあとも即購入。かれこれ「かまどさん」を使って15年以上になる。3合炊きは水600ml。週に3日は炊いているので炊き方はお手のもの。新米は少し水を少なくしたり、お焦げを作るのも上手くなった。炊飯器も持ってはいるが、ほぼ出番はない。
さらに今は、ハーマンのコンロを使っているので、ごはんモードがあり、自動的に良きとこで火が止まるのでとにかく炊くのが楽チン。炊飯器よりも手軽なくらいなのだ。しかも土鍋には調湿機能があるので、おひつに入れ替えなくても、水分が多いときは土鍋が吸ってくれ、水分が足りないときはおぎなってくれる。とにかく放っておいても美味しいごはんに仕上げてくれる。なので我が家の曲げわっぱのおひつは、手巻き寿司のときしか食卓に出なくなったほど。
もうひとつ忘れてはいけないのが冷めてからも美味しいところ。お米の甘みが存分に引き出されるからだ。また、炊いてからすぐに冷凍すれば解凍して食べてもかなりの満足度に。
そんななか、電気で炊ける「かまどさん電気」が誕生したと聞いて耳を疑った。また土鍋風なのかなと思いきやそうではないという。土鍋そのもの、いや「かまどさん」そのものを使用しているといっても過言ではない。ようやく話は最初に戻るがその商品の背景と工程を見せてもらいに行ったのだ。
4年をかけて作り上げた、「かまどさん電気」の製作秘話や商品についてはモノ・マガジン本誌でしっかり紹介したいので、ここでは私の感想を。
とても美味しい。
「かまどさん」となんら変わらない味。
両親が伊勢出身で、いとこも三重県に住んでおり、新米の時期には伊賀米を毎年送ってもらっているので、かまどさんで炊いた伊賀米を毎日食べている私が言うのだからまちがいない。
粒が立っている。
さらに気がついたのは電気ならではの魅力。
ひとつは、夜寝ている間にタイマーをセットすれば朝には炊き上がっている楽さ。そしてもうひとつ、土鍋は炊いたあとに底を完全に乾かす必要があるため、いつも鍋を裏にし乾燥させるのだが、電気のこちらは乾燥機能付き。家事を楽にしてくれる機能が盛りだくさんというわけ。
高額な炊飯器が売れている昨今。土鍋そのものを使ったこの「かまどさん電気」は本物志向の人にこそぜひ使って欲しい。
伊賀焼の土鍋って本当にすごいから。
自然の力は本当にすごいから。
それを家電にしたsirocaさんも本当にすごいから。
この日は伊賀料理の最高のおもてなしを茅葺屋根の素晴らしい建物のなかで存分に味わわせていただきました。お酒好きで上手いもの好きな、まるで伊賀忍者のような仙人のような(笑)長谷園の長谷優磁会長はこんなことを言っていた。「作り手は真の使い手であれ」。会長のそして伊賀焼のさらにファンになりました。
余談ですが、このとき陶芸体験をさせてもらいこれから焼き上がりが届くことに。ルーシー・リーの雰囲気に少しでも近づけるよう頑張りましたが、ひとりどでかい器になってしまい、みんなの笑いをかっさらうことに。笑。
美味しいご飯は毎日の基本。
この「かまどさん電気」は裏切らないですよー!
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#322 これぞ男料理!? “ナイスバーべ”体験!

3月2日発売の次号『モノ・マガジン3月16日号』は、通巻800号の記念号! 特集内では、BBQ芸人である、たけだバーベキューさんの愛用品について話を聞いた。ここでは、本誌で紹介しきれなかった、たけだバーベキューさんならではのエピソードをお届けしよう。
たけだバーベキューさんのBBQはとても豪快! 分厚い塊肉やソーセージ、豚バラ肉、玉ねぎやナスといった野菜を、丸ごとBBQグリルで焼く。「野菜を焼く時は、オリーブオイルを塗ると水分を逃さず、ジューシーに焼くことができる。小さめのフライパンにニンニク、オリーブオイル、海老などの魚介を入れてアヒージョを作ったり、バーニャカウダやパンをつけて食べるのもおすすめ。」「味付け用の塩と胡椒は、普通の容器ではなくミルタイプで大容量のものを持っていくのがポイント! 量を気にせずどんどん使えるし、ミルでまわし入れることでワイルドさも演出できる!(笑)」
レシピについては、「スペインのバルセロナで『カルソターダ』というコース料理の『カルソッツ』という美味しい長ネギの丸焼きを食べました。ロメスコソースで食べると、本当に美味しかった。」そんな美味しいBBQを食べる度、新たなレシピや発想が浮かぶという。「これからも色々な国の肉料理を知ることで、新しいBBQを生み出していきたい。」取材後は、素材の味が引き立つジューシーなBBQ料理を試食。美味しい!!
BBQ成功の秘訣を聞くと、「BBQに“完璧”はありません。失敗も笑いのネタになるから面白い。どんどん挑戦してコツを掴んでいく、それがアウトドア料理の醍醐味です!」そう、BBQはみんなで楽しみながら極めていく男料理なのだ! 気になるたけださん愛用のBBQギアは、是非本誌の特集【ザ・傑作品】をご覧あれ!
■たけだバーベキュー
1986年、兵庫県生まれ。バーベキュー芸人として日本全国でバーベキューを行なう。レシピ本も多数出版しており、“普段のバーベキューに一工夫”をテーマに、手軽で美味しいBBQを提案している。
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#321 絶景。十和田の夜更けに現れる

日本の冬の風物詩に新たな項目が書き加えられる。青森県十和田市と星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル等の地方観光事業者、そしてパナソニック エコソリューションズ社が連携して取り組む『氷瀑ライトアップツアー』だ。「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」は十和田八幡平国立公園内に位置し、奥入瀬渓流沿いの宿泊施設。そもそも国内に冬季入園できる国立公園は限られているので、ここを拠点に14の滝がある奥入瀬渓流にアクセスできる点で非常に貴重だ。
最近では、北海道の層雲峡など氷瀑をライトアップしお祭りにするようなところも増えているが、この奥入瀬渓流は国立公園特別保護地区であるため電源供給工事を行なうことができず、照明を常設することはできない。生態系保護の観点からしてもライトアップする時間も必要最低限に抑える必要がある。そこで解決策として出されたのが、ツアーバスと伴走しスポット毎に演出パターンを変えてライトアップする照明車の導入だ。
この専用照明車に搭載されているシステムがパナソニック エコソリューションズ社の『ダイナペインター』。昨今「ダイナミック演出」として全国各地の自然景観、街並みや建造物などの照明デザインで実績を上げているLEDカラー投光器だ。独自の光学設計により狙った箇所にムラなく、鮮やかで美しいカラーライトを当てることができるため、雪の状況によってクルマの停車位置を変更せざるを得ない雪国の厳しい自然条件の中でも安定したライトアップができる。また瞬時点灯が可能なため、ストップ&ゴーをしながら短時間照射を繰り返すことができる点も特長だ。
ツアーで回る全4箇所のスポット毎に奥入瀬の自然を育んだ「氷」や「浮世絵」「カルデラ湖」といったテーマを設け、照明演出を変えている。同社・ライティング事業部の籠谷葵さんによると「氷や雪は反射率が高く、光の色が映えやすい。テーマに沿ったトーン、また氷瀑だけでなくその周辺の樹々の陰影などの見え方まで計算し、景色として面白くできるように照射角度も試行錯誤を重ねました」。とはいえ、月明かりがあったり気温によって凍結度が違うなど、気候条件次第で異なる表情を見せる。
十和田市観光商工部の小泉和也さんは「十和田市住民も、昔から薄々はこの氷瀑はすごいんじゃないかとは思っていたのですが、冬には路線バスも全部止まってしまいますし、道路灯もないので、夜は地元の人間でもほとんど来ることはありません。奥入瀬は夏や紅葉シーズンには観光客たちで賑わいますが、<馬門岩>はよくある断崖としか思わず、特に気に留めず通り過ぎているかもしれません。ただ、岩から滲み出る水分が冬になると氷柱になり、普段気づかない奥入瀬の光景が現れます。ましてや夜の氷瀑は知られることはありませんでした」と言う。
この冬始まったばかりのツアーながら訪日外国人観光客の参加も多く、直近の約1ヶ月間で参加者は約2,000人を超える。
普段気づかない光景に文字通り光を当て、奥入瀬の絶景は夜も更けた頃に現れる。
氷瀑ライトアップツアー (星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル)
~3月18日まで。18時~19時/19時30分~20時30分
宿泊者限定/無料/定員20名(最小催行人数1名)
申し込みはチェックイン後、各開催時間30分前までアクティビティデスクで予約受付
天候により、中止や時間、場所が変更になる場合があります。
※十和田市主催ツアー「冬の奥入瀬ナイトツアーバス」でもライトアップが見ることができる。
詳しくは https://oirase-winter.com
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星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
TEL0570-073-022(星野リゾート予約センター)
JR八戸駅、青森駅から無料送迎バスあり(要予約)
写真は露天風呂とテラスがついた「渓流和室 露天風呂テラス付」。3室のみとあって予約は真っ先に埋まる。価格3万1500円~(1泊2食付き2名1室利用。1名あたり。税・サービス料込み)八甲田の温泉を引いた眼下に渓流が広がる渓流露天風呂。冬季限定として壁に氷瀑を作り上げた「氷瀑の湯」が登場。
生のりんご約1800個が並ぶ「ウェルカムりんごセラー」が迎え入れるビュッフェレストラン「青森りんごキッチン」は、食材はもちろん、青森の工芸「津軽びいどろ」で製作されたインテリアまで文字通り青森のりんご尽くし。ここでだけ飲める限定シードルもある。
リチウムイオン蓄電システムを装備した専用車両。1200ルーメン以上のパワフルな光に、重耐塩、耐風速60m/秒など屋外照明としての耐久性も高水準。
#320 石破茂さんのモノ語り

モノ・マガジン3-16号は通巻800号。記念すべき本号はモノ・マガジンの看板企画として誌面を飾ってきた「傑作品特集」がメイン。各メーカーのロングセラー傑作品をはじめ、目利きが選んだ傑作品などさまざまな視点から傑作品をセレクトします。
バックミラーでちゃんと後ろも見ながら前に進んでいます。いままで語りつくされたモノの中にも、埋もれたエピソードや作り手の想い、魅力がまだまだきっとあるはずです。傑作品の本質を掘り起こす、アニバーサリー企画として相応しい華やかな特集です。その目玉企画のひとつが著名人インタビューとなり、各界の大物にお話しを頂戴しております。そして、今回はなんと衆議院議員の石破茂先生にもお話しをお伺いすることができました。もちろん、モノマガなので政治ではなく趣味について、石破先生がお好きな模型を中心にお話しを伺いしてきました。幼少期の思い出から、お気に入りの模型、今作りたいと思っている模型まで、多彩なエピソードをお伺いしてきました。単に好みを語るのではなく、仕事でも役立った模型の話……など、奥深いお話しが満載で、まさに”モノ語り”という濃い内容でした。その様子は、3/2発売のモノ・マガジン3-16号にて掲載。是非とも、ご覧下さい。