カテゴリー別アーカイブ: mo.WEB

モノ・マガジン編集部がWEBのために特別に用意した記事、略して「mo.WEB」、週1回のペースで更新していきます。

#353 E-BIKEのCSに、、、

文/本田賢一朗(モノ・マガジン編集部)

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ESCAPE RX-E+ESCAPE RX-E+ 価格30万2400円
省電力のアシストモード「エコ」で200km超の走行距離が目安。
https://www.giant.co.jp/giant19/showcase/escape-rx-e/


今年の春の立ち上がりから、各メーカーがスタートダッシュをかけて新モデルを投入してきたE-BIKE。昨年、2017年の自転車企画の際「今年はE-BIKE元年!」と息まいてしまいましたが、どうやら今年が元年? 勇み足は反省するにしても、各社がパワーモデルを投入してくるなか「どうして?」「まだ?」と気もそぞろだったのが、『ジャイアント』。巨人・菅野のクライマックス・シリーズ初のノーヒット・ノーランと時を同じく? 2018年E-BIKEのCSに、ジャイアントが出てきましたよ。新型スポーツEバイク「ESCAPE RX-E+」。

特にスポーツバイク経験がなくとも、スポーツライドできるクロスバイク「ESCAPE RX」のアルミフレームに、YAMAHAと共同開発したモーターユニットを搭載。バッテリー(こちらはPanasonic製)はダウンチューブと一体化し、油圧ディスクブレーキを採用……と見ていると、電動アシスト自転車でスポーツとはたわごとを言うではない! なんて違和感というか後ろめたさ? のような旧い常識の景色はあっという間に後ろに通り過ぎていくのだろうな、と。ってことは、ゲームで争うe-スポーツが“スポーツか否か”の論争もそうなのですかね?

発売されたばかりの『モノ・マガジン11-2号』のバイク企画で取材する中でも感じましたが、125ccが大人気だったり、どこか遠くに行かない“ちょうどいい”乗り物が今、僕らが乗りたいモノのように感じます。街乗りや通勤通学など居住圏内に“ちょうどいい”E-BIKEの充実で、僕らの体験の“ちょうどいい”がわかるようになった。自転車も風光を肌で感じながらちょっと疲れたり。それがかけがえのない体験のはず。
 
一歩、ひと漕ぎアウトドアすれば、Eの力を借りて僕らは人間になれるというわけだ。

ジャイアントのE-BIKE登場で、ようやくE-BIKEがぐっと身近になったように感じるのだけども、 まさか広島……大丈夫だよね?

バッテリーの存在を感じさせないデザインフル充電は約5時間半。バッテリーの存在を感じさせないデザインはもはや常識だ。

メーターにはスマホ充電も可能なUSBポートを搭載。  メーターにはスマホ充電も可能なUSBポートを搭載。

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#352 段ボールに恋した男の物語。 『旅するダンボール』

文/大谷暁(モノ・マガジン編集部)

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段ボールに恋した男の物語。 『旅するダンボール』


これまでも「旅する○○~」というタイトルがつく映画は数多く存在する。最近では映写機と映写技師に焦点を当てたドキュメンタリー「旅する映写機」(13)や、あのハマショーこと浜田省吾のコンセプチュアル・ライブ映像を限定上映した「旅するソングライター」(18)などの新しい取り組みには興味をそそられた。ちょっと古いが柳町光男監督のドキュメンタリー「旅するパオジャンフー」(95)や007シリーズでお馴染みの名匠ルイス・ギルバート監督によるコメディーの佳作「旅する女/シャーリー・バレンタイン」(89)ってのもある。また「旅するジーンズと16歳の夏」(05)というドラマも面白かった。

で、今回旅するのはなんと「段ボール」です。世界30カ国の街角に捨てられた段ボールを拾っては、可愛くてカッコいい財布にするという、世界が最も注目する段ボールアーティスト島津冬樹氏の活動に迫ったドキュメンタリーだ。東京で偶然見つけた可愛いポテトのキャラクターの段ボールがきっかけで、その源流を辿っていく旅の途中で出会う、この段ボールに関わった人たちとの温かい交わりを3年間に渡り追った作品だ。誰もが見向きもしない段ボールを使いデザイン&機能性を兼備した段ボール財布に生まれ変わらせるのだ。このような活動は、リサイクルや再利用という概念のさらに先を行く「アップサイクル」という世界的なムーブメントに発展しているという(スゴイ)。

 

ただ本人はそんな世界の評価とは裏腹に、只々段ボールが好きってとこが日本人っぽくてたまらない。実は筆者も家の近くのドラッグストアやコンビニでちょくちょく段ボールを貰う人。何に使うかというとこれから寒くなる季節に備え、ペットで飼ってるインコのカゴをさらに収納する段ボールのカゴづくり。ワンシーズンでボロボロになるから毎年段ボールを切って組み合わせてつくる。段ボールって本当に暖かいんですよ(インコは話しませんが)。というわけでこの映画を見終わった後は、家の中にある引っ越しの段ボールや、アマゾンの段ボールだってきっと愛おしくなるハズだ。今度は「旅するペットボトル」ってのはどう?

2018年/日本/91分、配給/ピクチャーズデプト。12/7(金)YEBISU GARDEN CINEMA/新宿ピカデリーほか全国順次公開
『旅するダンボール』公式HP:www.carton-movie.com

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#351 山も街でも活躍する“先取り”アウトドアウエア!

文/片岡静香(モノ・マガジン編集部)

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山も街でも活躍する“先取り”アウトドアウエア! グラミチ/Gショーツ
 グラミチ/Gショーツ 価格7344円


 涼しく過ごしやすくなってきたら、いよいよ秋キャンプ本番! キャンプやアウトドアに活躍するウエアを探すなら、快適さや機能面はもちろん、日常使いできる万能なものを選びたい。最新の『モノ・マガジン10/16号』の「アウトドアウエア特集」では、そんな気分にピッタリの山も街でも活躍するアウトドアウエアをピックアップ! その特集内でも紹介した、人気アウトドアウエアブランド「グラミチ」。2019年春夏の展示会を見学した際に出会えたお勧め商品を、今回は特別に先取りしてレポートしよう!

 クライミングウエアをルーツに持つ「グラミチ」。2019年春夏は、穿きやすくアップデートした定番のGショーツを始め、ショーツの中でもタイトなシルエットのNNショーツや、太すぎず細すぎず、かつ丈が少し長めのSTショーツなど、フォルムとカラーが充実のショートパンツがラインナップ。グラミチパンツの特長である、足運びの良さが叶うガゼットクロッチや、片手で簡単にサイズ調整できる便利なウェビングベルトはもちろん装備されている。その他もデイリー使いできそうなサコッシュなど、リラックス感あるアイテムが揃う。いずれも春や暑い夏でも、快適に過ごせそうな万能なアイテムなので、来春のリリースが今から楽しみだ。

 もちろん、今秋の新作ウエアも豊富にリリース! 詳しくは、モノ・マガジン10/16号を是非ご覧ください。

グラミチ/ロゴTグラミチ/ロゴT 価格4860円

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#350 祝・広島カープ優勝。そして、ボクの「おむすび」完成!

文・写真/サクライダー(モノ・マガジン編集部)

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週刊「マツダ・コスモスポーツ」製作日記


デアゴスティーニ・ジャパン
週刊「マツダ・コスモスポーツ」製作日記

球団初の3連覇! 野球にはとんと疎いボクですが、広島カープのリーグ優勝がことのほか嬉しく思えるのは、同郷の自動車メーカー、マツダ好きだからかもしれません。広島市民球場のネーミングライツ「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」はもちろん、運営母体はマツダ創業者一族という成り立ち、あるいは衣笠祥雄、山本浩二といった派手さはないものの忘れられない選手。けして恵まれた球団ではないけれど、独自の姿勢で勝ちに行く姿勢は91年にル・マン24時間レースをロータリーエンジンで闘い、優勝を勝ち取ったマツダのモノづくりに通じるものだなと。なにはともあれ、ここまで来たら日本一。
がんばっていただきたい!
 
 前置きが長くなりましたが、マツダ「コスモスポーツ」ネタ。ちょうど1年前、2017年9月26日に発売されたデアゴスティーニ・ジャパンの週刊「マツダ・コスモスポーツ」の製作日記。その50号(全100号)目、途中経過です。フロントボディ・マスク→エンジン→ミッション→フロント足回り→シャーシ→左右シート→ドライブシャフト→リア足回りと順調に進行して、ついに折り返し地点。現在はボディフロア全体がつながり、片手で持ち上げるのがツライほどの重量感。説明書にもありましたが、上屋が組み終わるまでフロアパーツが弱いので、くれぐれも取り扱いは要注意です。

 ここまで組んできて感じたのは、このスケールモデルは生きた自動車教材だな、ってコト。サスペンションやドライブシャフトなどがその最たるモノで、動作は実車そのまま。60年代のスポー
ツカーはこんな凝った構造だったのかとか、逆にココは意外とノンキでよかったのね、とクルマを作る側の当時の考え方までがよく伝わってくる面白さ。スケールモデルとはいえ、さすが1/8スケール。けしてハリボテの飾りじゃありません。

 号が進むにつれ、その完成度に驚くこのキットですが唯一気になったのがシート。特徴的な千鳥格子のファブリック部分が不織布を使っているためか模様がボケ気味に感じてしまうのです。以前、旧車のイベントでコスモスポーツのオーナーさんのご厚意でシートに座らせていただいた際、ボクの一番お気に入りとなっていたパーツだったから、ということもありますがここは実車に近い生地を探して自分で貼り替えしたいと思っておりますが、どなたかすでに貼り替えされた方がいれば、情報ください!

 というわけで、残り50号となる「マツダ・コスモスポーツ」。じつはバックナンバー受注センターにて現在でも定期購読することが可能。マンガの人気連載記事をイッキ読みするように、特大スケールモデルに集中する週末なんて、じつに贅沢じゃない?

●バックナンバー受注センター
 ☎0120-300-851

●週刊「マツダ・コスモスポーツ」●週刊「マツダ・コスモスポーツ」
http://deagostini.jp/maz/
紙資料だけでなくオリジナルに忠実にレストアされた車両を実際に取材。紙資料だけでなくオリジナルに忠実にレストアされた車両を実際に取材。モデル制作にあたって最先端の3Dスキャン技術を導入したというこだわりぶり。
「おにぎり」こと、1/2スケールのロータリーエンジン「おにぎり」こと、1/2スケールのロータリーエンジン1/8スケールの本体と合わせて同時進行で組み立てていた「おにぎり」こと、1/2スケールのロータリーエンジンが40号目でひと足お先に完成!メインとなる素材はダイキャスト製で重量感たっぷり。実物同様の動きだけでなく、クランクを回すことでふたつのプラグが実車と同じタイミングでローターと連動して点火(LED)する仕組み。もちろんロータリーエンジンのキモである「アペックスシール」もリアルに再現。この出来、もはや自動車整備学校の教材レベル。

カスタムしようかと計画しているのがシート中央の千鳥格子部分唯一ボクがカスタムしようかと計画しているのがシート中央の千鳥格子部分。ちなみにシートは前後にスライドし、背もたれも可動式。フロアの赤カーペットといいい、ほんとマツダのインテリアって昔っから洒落てるんだよね。
完成例完成すれば、全長約52㎝。ドア、ボンネット、トランクの開閉はもちろん、ライト類はリモコン操作で点灯することも。極めつけはエンジン音。実車からサンプリングされたエンジンサウンドがアクセル操作でうなる仕掛け。つまり、完成した後もしっかりアソベる。

 

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#349 日本発の“我儘対応”のキャンピングトレーラーに注目!

文/モノ・マガジン編集部

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日本発の“我儘対応”のキャンピングトレーラーに注目!


 モノ・マガジン10-16号(10/2)発売のテーマは「憧れのキャンピングカー!」。キャンピングカーといえば一家揃ってのキャンピング……というだけでなく、最近では温泉巡りなど観光に使ったり、あるいはキャンピングカーでひとり旅なんて展開もあって、フレキシブルに対応してくれる存在となっている。

 そんなキャンピングカー業界にあって注目したいのが、豊橋のケイワークスが作成したキャンピングトレーラーである「TRAIL WORKS 520」。長年、バンコンなどを手がけてきた同社の黒田社長が考案したもので、内部を自在にカスタムできるのが特長のキャンピングトレーラーだ。

 グランピングがしたい、バイクを積むガレージにしたい、モバイルオフィスにしたい、防災拠点にしたい……という使用者の我儘な要望にも答えて構築してくれるキャンピングトレーラーで、これまでになかったキャンピングトレーラーとも呼べるだろう。自社で設計・開発(もちろんメイド・イン・ジャパン仕様)できる強味を活かした、日本ならではのキャンピングトレーラーで、今年度にエントリーした最新作では何と750kgを切り、ベース仕様では牽引免許なしに普通免許でも使えるという仕様だ。キャンピングカー&キャンピングトレーラーを検討中の方には要注目のアイテムだ!

TRAIL WORKS 520TRAIL WORKS 520TRAIL WORKS 520TRAIL WORKS 520

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#348 手のひらサイズのだんごむし!?

文/関谷和久(モノ・マガジン編集部)

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カプセルトイ『だんごむし』


東京おもちゃショーやSNSで話題となっていたカプセルトイ『だんごむし』がついに発売! 全国の玩具売場・量販店などに設置されたカプセル自販機でガシャポンできるぞ。

だんごむしといえば、突っつくと丸まってしまうカワイイ姿に多くの子どもが魅了されてきたが、ママさんたちには蛇蝎のごとく嫌われてきた存在。

そんなだんごむしが、なんと1000%スケールのカプセル玩具となったというから、世の中何が起こるかわからない。

意外にも昆虫が苦手な開発担当が、さまざまな文献や図鑑などで「だんごむし」の特有で複雑な構造を徹底研究。試作を重ね、カプセル玩具の開発期間としては異例の2年という歳月をかけて丸まる様子を完全再現したという。

なるほど、その構造はまさにメカニカル。美しささえ感じてしまうほど。

自販機から丸まった状態(直径約74mm)でそのまま転がり排出され、広げると全長約140mmの歩行時の形状になるが、手のひらに乗せた衝撃の姿は好き嫌いが分かれそうだ(笑)。

現在発売しているのは、最もなじみ深い黒い「だんごむし」、イリドウイルスに感染して青くなった「青いだんごむし」、そしてアルビノで体が白く目が赤い「白いだんごむし」の3種。

12月下旬にはニューカラー(グレー、赤、クリアオレンジ)のだんごむしが順次発売決定!

これは……揃えるしかないのか!?

現在発売中の『だんごむし』は 全3種現在発売中の『だんごむし』は 全3種(だんごむし、 青いだんごむし、 白いだんごむし)。1回 500円。サイズ : 丸まり時 約74mm 広がり時 約140mm。対象年齢 : 15歳以上
まさにメカニカル。美しささえ感じてしまうほど。まさにメカニカル。美しささえ感じてしまうほど。カプセルレスでそのまま丸まってカプセル自販機から出てくるのがすばらしい。ダンゴムシの「殻」は普段は体節と体節が重なりあっていて、背中を曲げると重なりが引き出され丸い形に変化する。

 

グレーのだんごむし 赤いだんごむし クリアオレンジのだんごむし

12月下旬に発売される第2弾『だんごむし2』は、都会で多くみられる通常より色が薄い「グレーのだんごむし」。 食べ物等の影響により殻が赤くなったといわれる「赤いだんごむし」。 外側のボディを半透明にて再現したオレンジ色(アルビノ)で目が赤い「クリアオレンジ」のだんごむしの3種となる。

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#347 今回も”KNOCKING ON THE DOORS TINY GARDEN FESTIVAL”開催!

文/新野敦子(モノ・マガジン編集部)

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アーバンリサーチドアーズが開催する"KNOCKING ON THE DOORS TINY GARDEN FESTIVAL"


今年もブランド設立10周年を迎えたアーバンリサーチドアーズが開催する”KNOCKING ON THE DOORS TINY GARDEN FESTIVAL”(以降TGF)が開催。

本年で6度目の開催となり、今回も豊富なアクティビティやワークショップ、フードなどが充実し、中でも、ショップエリアで目についたのが「グリーンダウンプロジェクト」。これは、使わなくなったダウンや、穴が開いてしまったダウンを回収し、解体、洗浄して新しい製品として生まれ変わるプロジェクトで、障害者就労支援、地域貢献、環境保全、羽毛の安定供給になっている。

今回もTGFでは羽毛を使ったイヤリングやネックレスをつくるワークショップを開催し、子どもたちがお揃いでつけてキャッキャしているのを見て、微笑ましい気持ちにさせてもらった(笑)。また、ダウン回収も盛況だったようで、楽しみながら環境やリサイクルを意識し、学べる機会になっているのだと感じた。

そして、もうひとつ気になった店舗は「URBAN TUBE」。実はアーバンリサーチは情報発信メディアも運営している! アパレルだけではなく、現在は暮らすこと全てがライフスタイル提案であるため、衣・食・住はもちろんのこと、今後キーワードとなるのは地方再生などその場所にしかないカルチャーや体験だ。その情報をいち早く発信しているという訳だ。まさにTGFは自然環境、リサイクル、地域、フードをつなぐ催しモノなのだ。楽しくて、オシャレなだけじゃないんだなー、これが!

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アーバンリサーチドアーズが開催する"KNOCKING ON THE DOORS TINY GARDEN FESTIVAL"

グリーンダウンプロジェクト

グリーンダウンプロジェクト

羽毛を使ったイヤリングやネックレスをつくるワークショップ もうひとつ気になった店舗は「URBAN TUBE」 もうひとつ気になった店舗は「URBAN TUBE」

#346 見応え読み応え十分、腹は十二分目のアンティークロレックス特集

文/小野正章(モノ・マガジン編集部)

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ジャン・クロード・キリー
グルノーブル五輪でアルペン三冠王に輝いたフランス人スキーヤー、J.C.キリーが愛用したことで知られるトリプルカレンダー・クロノグラフ。1958年に300個しか作られなかったというから、存在自体がもともとレア。写真/アンティコルム


本誌9月16日号(9月1日発売)では、ひさびさのロレックス特集。それもアンティークだけを53ページで紹介しています。

不肖・筆者もこれだけのボリュームでロレックスをやるのは約20年ぶり。当時は時計専門誌に在籍していました。その間、アンティーク業界も順風満帆という訳ではなく、店仕舞いしたところもあれば見切りをつけて、現行品に切り替えたショップもあります。つながりの深かったお店がなくなっていたのは寂しい感もありますが、一方で新規オープンするロレックス専門店もあり、栄枯盛衰というか、時の流れを感じてしまいます。

もっとも、何より驚かされたのはアンティークロレックスの評価基準の変貌ぶりでした。以前は多少部品が交換されていたり、塗り直されたりしていても、見た目の美しさが高評価のポイントになりました。しかし、現在はいかにオリジナル性を維持させているかが評価の基準になっています。

つまり、少しでも手が加えられた個体より、経年変化によって針や文字盤が焼けていても(もちろんキレイな方が尚価値は高い)、まったく手が加わっていない個体の方が価値があると見なされるわけです。

そんな流れを反映してか、20年前には存在しなかった新しい呼称も誕生ています。

たとえば、“トロピカルダイアル”。これはブラックのミラーダイアル(陶板文字盤)が長年太陽光に晒されたことで、ブラウンに変色したモデルのことです。(ただの劣化じゃないか!なんてツッコミは止めてください)

また、“スパイダーダイアル”というのもあります。これはやはりミラーダイアルの表面がひび割れて、割れ方がまるでクモの巣のようになっていることから、そう呼ばれます。どちらも偶然の産物ながら、非常にレアということでプレミアム価格の取引きだとか。もう唸るしかありません(笑)。

時の流れといえば、以前はよく見かけたものの、いまではほとんど見ることのできなくなったモデルもあります。

そのひとつがクロノグラフ。傑作と呼ばれる手巻きキャリバー、ヴァルジュー22を搭載した40~50年代のモデルはもとより、ポール・ニューマンやジャン・クロード・キリーといった愛称で呼ばれた60~70年代のクロノグラフなどもまったく見られなくなりました。

これらのクロノグラフは、取引相場があまりにも高額(数千万から億単位)になったため、マーケットに流通しなくなったのだとか。

もうひとつ付け加えるなら、50~60年代に製造されたイナズマ針のミルガウスにも出会えなかったことが残念です。たぶん今後も現物を見ることはないかも知れません(泣)。

ともあれ、誌面で紹介したアンティークロレックスは160点以上。皆さん、興味があろうとなかろうと、これを読めばロレックスが語れます。通にもなれます!? ぜひご一読を。

■モノ・マガジン2018年9月16日情報号
http://www.monoshop.co.jp/products/detail.php?product_id=7052

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トゥルービートトゥルービート
今回の特集で個人的にもっとも欲しいと思ったのが、このモデル。自動巻きながら、まるでクオーツウオッチのように秒針がステップ運針するという珍品です。写真/アルファオメガ

ミルガウスミルガウス
高磁場で働く人のために開発されたプロユース・モデル。とくに初期タイプは秒針がまるでイナズマのような形状だったために市場での人気も絶大。現在は復刻モデルが発売されている。写真/アンティコルム

バブルバックバブルバック
いつの時代も人気なのが世界初の完全防水自動巻きモデルとして知られるバブルバック。なかでもローマ数字とアラビア数字のインデックスにベンツハンドを組み合わせた“ユニークダイアル”は根強い人気をもつ。 写真/プライベートアイズ

バブルバックバブルバック
バブルバックの中にはケースとラグを覆い隠すフーデッドを備えたモデルが存在する。もともとは南米向けに製造されたたが、当地で不人気だったため生産数も少なく、それが現在では人気の理由になっている。写真/OKADAYA

スパイダーダイアルスパイダーダイアル
経年変化によってミラーダイアルの表面にひび割れが入り、その形がクモの巣状になった個体のこと。写真/アンティコルム

#345 ランニングシューズ心中。

文/本田賢一朗(モノ・マガジン編集部)

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ランニングシューズ心中。 汚れも目立ってきましたが、ランニングシューズのそれは化粧ってことで。


昨日から暑さがまたぶり返してきまして、うっかり走り出せないこの夏。うっかり!?  走り出せてしまうランニングシューズが『ナイキ ズーム ペガサス ターボ』。

7月11日に発表され、8月2日に発売以来ランニング専門メディアやジャーナリストはじめ早々から方々で取り上げられていますが、1ヵ月ほど使ってみて、かのナイキにおいても相当な傑作なんじゃないかと個人的にしみじみ感じ入ってます。

ランニング企画担当としてシューズの“履き分け”を推奨してきましたし、プライベートでもそれを実践してますが、このシューズを手に入れてからは考えがぐらついてます。

1.ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%
2.ナイキ ズームフライ
3.ナイキ ズーム ペガサス35

世界のレースで勝っているトップランナー御用達となって、まさしくランニング界を席巻中の『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%』を頂点にした階層で現在のナイキのコアなランニングシューズ「ズームシリーズ」はざっくり捉えられるのですが、このペガサスターボはトップアスリートのトレーニングシューズ、市民ランナーにとっては本番レースもしくはそれに準じた模擬トレーニングを用途に、ズームフライとペガサス35の間を埋めるポジションに新たにラインアップに加わったということになります。

ヴェイバーフライ4%は、ごく一部のエリートランナーのものなので私ごときが足入れするのは叶わないのですが、昨年取材で一度だけ10km走で履かせてもらったことがあり、永遠に走れるのではないか? 走力が上がって自分は速くなったのかな? と夢見させるクッショニングと足つきの敏捷さを身体が今でも覚えている、奇跡的なシューズ。で、このペガサス ターボはそのランニング天上界にしかない!?  シューズと同様の感覚があるというのが個人的感想。「あ、あの時食べたあの味!」っていう。

「普段走り」の軸はペガサスで、ゆったり長くは「ホカ オネ オネ」、少しレーシーな感覚でいきたい時は「オン」などなど距離や気分に合わせて感覚の違うシューズを履き分けてますが、このナイキ ズーム ペガサス ターボは足が重いな、と感じる日も、そしてこの激暑でさえも身体がイイ感じで「動く」! 動いてしまう。

速く走れるシューズは多いけども、ゆっくり走りたい時でも早く走らされるような、なんというか気分と身体の感覚がずれちゃったりもする。でもペガサス ターボは、ゆっくり走りたい時はスロウテンポで気持ち良く走れるし、テンポを上げたい時にはスムースにスピードが出る感覚が得られる。そう、その時々の気持ち(考え)と身体がぴたりと合う快感がある。
流線形のエアロソールは、なんだかペガサスの名を体で表していてロマンチックで気分も上がるから、つい毎回選んでしまう。となると履き分け、、、、。

ナイキの洗練されたテクノロジーは今後も続くだろうけども、来るランニングシーズンにむけて、然るべきところでモノマガの記事で洗い直してみたいと思います。

#344 テニス史上に残る名対決 ボルグVSマッケンローの軌跡 「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」

文/大谷暁(モノ・マガジン編集部)

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テニス史上に残る名対決 ボルグVSマッケンローの軌跡 「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」


スポーツをテーマにした映画は星の数ほどあるが、実はテニスを描いた作品は意外にも少ない。サスペンスの巨匠ヒッチコックの「見知らぬ乗客」(51)は、主人公が有名テニスプレイヤーという設定だが特にテニスにフューチャーしているわけではない。70年代には当時「ジェレミー」(70)で人気沸騰中のグリニス・オコナー主演の「リトル・モー」(78)(日本では劇場公開されたが本国アメリカではTV用としてつくられた作品)やスティーブ・マックイーンの元奥さんだったアリ・マッグロー主演の「ウィンブルドン 愛の日」(79)などがあるがどちらも作品的にはイマイチだった。

日本ではスポ根漫画「エースをねらえ!」が人気だった頃でもある(アニメも)! それからテニスを描いた作品はほとんど見当たらなくなり、久々に観たのは「ウィンブルドン」(04)だった。主演は「ヴァージン・スーサイズ」(99)で人気のキルスティン・ダンスト嬢でスマッシュヒット(テニスだけに)を記録した。最近では実在の女子テニスプレイヤー、ビリー・ジーン・キングを「ラ・ラ・ランド」(16)のエマ・ストーンが演じた「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」(17)もある。こちらも評価が高い。

そして今回紹介するのは、まさにテニス映画の真打ち的作品。タイプが違うふたりの天才テニスプレイヤーの初対決を描いた「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」がそれだ。当時、筆者は圧倒的に悪童マッケンローが好きだった。マッケンローは私生活では「ペーパームーン」(73)のテイタム・オニールと1986年に結婚(92年に離婚)。日本の歯磨き粉のCFにふたりで登場し「歯槽膿漏にはマッケンロー」なんて言ってたのも懐かしい(笑)。

マッケンローを演じるのはシャイア・ラブーフ。「トランスフォーマー」シリーズの主役も良いが、個人的には「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(08)で演じたインディの息子役が好き。破天荒ぶりは今回のマッケンローに近いかも! 一方のボルグを演じるのは「あの問題作「ドラゴン・タトゥーの女」(11)の続編に主役として抜擢されたスベリル・グドナソン。彫刻のようにカッコ良い風貌はまさにクリソツ。1980年ウィンブルドン決勝戦。世界中が注目する中、エレガントなプリンス(ボルグ)とワイルドな野生児(マッケンロー)がついに激突!

このテニス史上、いやスポーツ史に刻まれる究極の名勝負の行方は……。頂点に立つ者(ボルグ)と追いかける者(マッケンロー)の孤独と葛藤を描き、生きるか死ぬかのギリギリの鬼気迫る闘いが始まる。互いの人生のすべてを賭けた極限の3時間55分がそこにあった。リアルタイムでこの試合を鑑賞した人は、もちろん、ふたりを知らない人でも充分楽しめる感動のトゥルーストーリーとなっております! 

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

2017年/スウェーデン、デンマーク、フィンランド/108分
8月31日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国順次公開 配給:ギャガ

© AB Svensk Filmindustri 2017