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#346 見応え読み応え十分、腹は十二分目のアンティークロレックス特集

文/小野正章(モノ・マガジン編集部)

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ジャン・クロード・キリー
グルノーブル五輪でアルペン三冠王に輝いたフランス人スキーヤー、J.C.キリーが愛用したことで知られるトリプルカレンダー・クロノグラフ。1958年に300個しか作られなかったというから、存在自体がもともとレア。写真/アンティコルム


本誌9月16日号(9月1日発売)では、ひさびさのロレックス特集。それもアンティークだけを53ページで紹介しています。

不肖・筆者もこれだけのボリュームでロレックスをやるのは約20年ぶり。当時は時計専門誌に在籍していました。その間、アンティーク業界も順風満帆という訳ではなく、店仕舞いしたところもあれば見切りをつけて、現行品に切り替えたショップもあります。つながりの深かったお店がなくなっていたのは寂しい感もありますが、一方で新規オープンするロレックス専門店もあり、栄枯盛衰というか、時の流れを感じてしまいます。

もっとも、何より驚かされたのはアンティークロレックスの評価基準の変貌ぶりでした。以前は多少部品が交換されていたり、塗り直されたりしていても、見た目の美しさが高評価のポイントになりました。しかし、現在はいかにオリジナル性を維持させているかが評価の基準になっています。

つまり、少しでも手が加えられた個体より、経年変化によって針や文字盤が焼けていても(もちろんキレイな方が尚価値は高い)、まったく手が加わっていない個体の方が価値があると見なされるわけです。

そんな流れを反映してか、20年前には存在しなかった新しい呼称も誕生ています。

たとえば、“トロピカルダイアル”。これはブラックのミラーダイアル(陶板文字盤)が長年太陽光に晒されたことで、ブラウンに変色したモデルのことです。(ただの劣化じゃないか!なんてツッコミは止めてください)

また、“スパイダーダイアル”というのもあります。これはやはりミラーダイアルの表面がひび割れて、割れ方がまるでクモの巣のようになっていることから、そう呼ばれます。どちらも偶然の産物ながら、非常にレアということでプレミアム価格の取引きだとか。もう唸るしかありません(笑)。

時の流れといえば、以前はよく見かけたものの、いまではほとんど見ることのできなくなったモデルもあります。

そのひとつがクロノグラフ。傑作と呼ばれる手巻きキャリバー、ヴァルジュー22を搭載した40~50年代のモデルはもとより、ポール・ニューマンやジャン・クロード・キリーといった愛称で呼ばれた60~70年代のクロノグラフなどもまったく見られなくなりました。

これらのクロノグラフは、取引相場があまりにも高額(数千万から億単位)になったため、マーケットに流通しなくなったのだとか。

もうひとつ付け加えるなら、50~60年代に製造されたイナズマ針のミルガウスにも出会えなかったことが残念です。たぶん今後も現物を見ることはないかも知れません(泣)。

ともあれ、誌面で紹介したアンティークロレックスは160点以上。皆さん、興味があろうとなかろうと、これを読めばロレックスが語れます。通にもなれます!? ぜひご一読を。

■モノ・マガジン2018年9月16日情報号
http://www.monoshop.co.jp/products/detail.php?product_id=7052

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トゥルービートトゥルービート
今回の特集で個人的にもっとも欲しいと思ったのが、このモデル。自動巻きながら、まるでクオーツウオッチのように秒針がステップ運針するという珍品です。写真/アルファオメガ

ミルガウスミルガウス
高磁場で働く人のために開発されたプロユース・モデル。とくに初期タイプは秒針がまるでイナズマのような形状だったために市場での人気も絶大。現在は復刻モデルが発売されている。写真/アンティコルム

バブルバックバブルバック
いつの時代も人気なのが世界初の完全防水自動巻きモデルとして知られるバブルバック。なかでもローマ数字とアラビア数字のインデックスにベンツハンドを組み合わせた“ユニークダイアル”は根強い人気をもつ。 写真/プライベートアイズ

バブルバックバブルバック
バブルバックの中にはケースとラグを覆い隠すフーデッドを備えたモデルが存在する。もともとは南米向けに製造されたたが、当地で不人気だったため生産数も少なく、それが現在では人気の理由になっている。写真/OKADAYA

スパイダーダイアルスパイダーダイアル
経年変化によってミラーダイアルの表面にひび割れが入り、その形がクモの巣状になった個体のこと。写真/アンティコルム

#334 「ポーター 表参道」で選ぶ大人鞄

文/片岡静香(モノ・マガジン編集部)

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ケイスリー・ヘイフォードがポーターのために特別に製作したトラベルスーツ。


 日夜パワフルに働くモノマガ世代は、ビジネスシーンはもちろん、あらゆるシーンで使える鞄が欲しいもの。機能面やルックスに加え、ディテールにもこだわり、ちょっと上質な鞄を選びたい。日ごろ頑張るそんな自分に、ご褒美となるようなセンスの良い“大人鞄”を紹介するのが、6月1日発売の今特集「働く男の大人鞄」だ。

 特集では、人気鞄メーカー、吉田カバンのフラッグシップストア「ポーター 表参道」を取材! 吉田カバン広報の岡田博之さんに「失敗しない鞄選びのコツ」を聞いた。

 「まず鞄選びのポイントは、用途や目的別に選ぶことが重要! 仕事のスタイルによって選ぶ鞄も異なるので、用途や目的を見極め選ぶことが大切です。」最近の鞄選びの特長について聞くと、「最近は背負うタイプのビジネスバッグを選ぶ人が増えています。ビジネススーツにも合う素材を使用し、3wayで持てるなどビジネスシーンで活躍するタイプに注目しています。」とのこと。確かに、スタイリッシュに決めたいと、コンパクト&スリムな鞄を買ったものの、荷物が少量しか入らず後悔……、なんて失敗も、用途を決めて選べば問題ない。また自転車通勤が増えた昨今、体に馴染むデイパックなどは、ビジネスシーンの新定番といえるのかも。マチも薄マチから幅広のものまで種類も豊富にあり、鞄選びがより一層楽しくなった。昔のミリタリーやアウトドアバッグなどをモチーフにした鞄を多く製作し、機能性に優れるポーターの鞄だからこそ、本当に使える鞄を見つけられそうだ。
 
 今回取材した「ポーター 表参道」は、2000年にフラッグシップストアとしてオープンし、2015年には創業80周年を迎えリニューアル。2017年には2階フロアも増床してさらにパワーアップした。鞄はもとより世界中を歩いて出会った素晴らしいセレクトアイテムに加え、店内にはカジュアルなバッグから、高級感あるレザーバッグ、コラボ商品や革小物など様々なアイテムが揃う。大人がワクワクしながら鞄を選べる空間だ。ここでしか買えないアイテムもあるので、是非チェックしてほしい。「大人鞄」特集について詳しくは、『モノ・マガジン6月16日号』を是非ご覧ください!

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手前は革小物、奥には「ラッゲジ レーベル」の店舗限定品が揃う。

高級感漂うレザーバッグが顔を揃える。

1階には「ポーター」のカジュアルバッグや店舗限定商品も集結!


ライカのカメラやカメラ用のストラップなども販売されている。

#333 毛穴の開きが、老け顔のもと?

文/新野敦子(モノ・マガジン編集部)

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直射日光が厳しい日々が続きますがいかがお過ごし? 今なーんの感情も浮かばなかったひと、スキンケアをおこたってますね?

男性は皮脂量が女性の3倍でありながら、肌の水分量が40%少なく、乾燥から肌を守るために皮脂が過剰分泌されるため、毛穴が開いてテカりやすいんだそう。それだけならまだイイのだが、テカリや肌荒れなど肌状態がよくないと、それだけで同性からも異性からも清潔感にかけると判断されるとの調査データあり! 他にも、疲れた印象や老けて見えるなどネガティブなイメージを招くことがわかっている。「清潔感がある」「若々しい」印象の鍵は『毛穴』!

スキンケアとか美容とか全然興味がなくても老けて見られるのは誰でもイヤなもの。だから、ケアすべきなのだか、どれがイイのか、たくさんの化粧水やクリームなどを揃えなきゃいけないと思うと気が重い…。

そんな困ってる方にモノマガが一押しするのは「ポアレスラボ メン」の「ポアディープウォッシュ」「ポアスムージングジェル」。このブランドのポイントは毛穴専門店がつくっているところ。昨年10月より「ポアレスラボ・ジェンダーレスサロン YOKOHAMA」にてメンズ毛穴ケアトリートメントも展開し、来店する男性の増加を受けて、皮脂と毛穴に着目し、サロンレベルのスキンケアを自宅でも簡単にできるようメンズコスメを開発。

皮脂汚れやベタつきが気になる男性の肌には、洗顔だけでなくクレンジングが効果的。そこで、クレンジングと洗顔料をひとつに! 泡立てを不要にしたジェル状洗顔料で、過剰な皮脂も古い角質もスッキリ吸着。カキタンニンなどの臭いケア成分も配合で、気になる汗の臭いやミドル脂臭も根こそぎオフするぞ!

汚れをスッキリオフした後はきちんと保湿ケアを行うこと。過剰な皮脂分泌を抑制するためにも、うるおいチャージは絶対必要! しかし、美容液や乳液はベタついて苦手という人も多くいるため、同社ではさらっとベタつかない肌が1日続く使用感にこだわり、ひとつで保湿ケアが完了するジェルを作り出した。毛穴を引き締めながら潤いを閉じ込め、エイジングケア成分も配合し、小ジワやたるみにもアプローチしてくれるという、凄い商品なのだ!。6/26(火)発売。

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ポアレスラボ メン/ ポアディープウォッシュ 150g 価格2700円

ポアレスラボ メン/ ポアスムージングジェル  50g 価格3780円

≪問い合わせ≫
クレシェコスメティクス
0120-51-9048

#332 クルマニア、夢の途中。 その①

写真・文/桜井靖人(モノ・マガジン編集部)

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完全レストアされた67年式の後期モデル実車を最新の3Dスキャン技術を駆使してモデル化。エンジン部分とミッションケースだけでもこの大きさ! そのほとんどがダイキャスト製のため、見た目だけでなく、重量もずしりと。この1/8スケール本体内のエンジンもローターやギアシャフトが組み込まれ、実車同様の動きをする。完成したら見えなくなる部分だけど、ココ大事!


編集部のクルマ馬鹿、サクライダーです。昨年9月にデアゴスティーニ・ジャパンより発売された1/8スケール「マツダ・コスモスポーツ」を覚えてますか?

例のごとく、毎週発売される繊細なパーツを組んでいき、100号目には特大スケールの名車「コスモスポーツ」が完成、というモノ。じつはこの壮大なプロジェクトにワタクシも挑戦中。

発売時、クルマ好きの間ではかなり話題になったこのキット。しかし、発売からしばらくするとすっかり話題は沈静化。というか、冷やかしのお客さんはいなくなった、といった方が正しいかな。つまり、定期購読を申し込んだ筋金入りのコスモスポーツ好きだけが、いまもこの全100号というフルマラソンを静かに走っているのだ。ちなみに、5月13日の時点で34号目。まだまだ先は長い。

そこで、ゴールまで1/3ほど走ってきたボクなりの感想を簡単にまとめておこう。

●作りについて
→期待していた以上の出来。本体は1/8スケールというビッグサイズなので、細かなディテールまで再現されていてミニカースタンダードともいえる1/48スケールとははっきりと別モノ。ボディなど広い面積の塗装ムラ(いわゆる「ゆず肌」)はある程度覚悟していたけれど、エッジ(ボンネットの端っこ)部分までなめらかにペイントされていて驚き。完成後に軽くコンパウンドを掛けるだけでコンクールコンディションに持っていけるだろう。逆にボンネットの裏側は表面の凸凹が残る仕上げだけれど、これは実車も同じこと。クルマ好きからすれば、かえってリアルな感じに。しいて苦言をあげれば、ボンネット裏に貼られていた3枚の注意書きラベル。小指の爪ほどのラベルにしっかりと読める文字は身震いするほど素晴らしいのだけれど、なぜかラベルが貼った状態でパッケージされている。いやいや、ここは自分で貼らせてくださいよ! 期待以上といえば、本体とは別に同時進行で組んでいく1/2スケールのロータリーエンジン。ダイキャスト製でズシリとした重量感のあるエンジンはもちろん可動式。マツダ・ロータリーエンジンのキモであるアペックスシール、ふたつのスパークプラグは実物と同じギミック(点火タイミングに合わせて発光!)で機能する仕組み。もはやこちらが本体か!といえるほどの作り込みようだ。

●組み立てにあたって
→プラモ経験者なら誰でも、そうでない人でもツボをおさえた「組み立てガイド」の手ほどきで間違いなく組み立て可能。なんと、組み立てガイドにはQRコードで読み取る動画解説も用意。初心者やボクのような心配性な人間はスマホ片手にこれを参考にしたらいい。というわけで34号現在まで、説明不足を感じたりしたことはないけれど「仮組み」の指示のあるところを「本気」で組んでしまい、次号であらためて組み直し、ということが3回ほどあったのは完全にボクの勇み足。ちなみに毎号のキットに同封されるネジのほとんどは眼鏡のツルをとめるモノより小さいモノなので紛失注意だが、予備として必ずひとつ余分に入っているのはありがたい。

●道具について
→精密ドライバーのプラス1本でほとんどの作業が可能、とあるが先ほどの組み立てであったように、小さなネジを扱うのにピンセットがあったほうが断然作業しやすくなるので必須(※じつは次号35号に同封されているようです:最新情報)。ボクは今のところお世話になっていないけれど、細かなパーツと作業が多いので40過ぎの挑戦者にはリーディンググラスが必要だ。

●まとめ
→スタートからようやく1/3ほどの工程だけれど、本体のほかに別スケールのエンジンも同時進行で組んでいるせいか、充実感は号数以上のものを感じる。失礼ながら、さして期待していなかった冊子が濃厚。その取材内容と資料性はかなりのもので、いまや市場価格2000万円オーバーとなった名車「コスモスポーツ」の決定版、あるいは「マツダ」という会社の読み物としても価値のある内容。34号まで進んでしまっているこのプロジェクトですが、じつはまだ途中参加が可能。本日発売元に問い合わせたところ、35号からの定期購読申込みをして、過去の号もバックナンバーとしてまとめて注文できるとのこと。知らなかった、乗り遅れた! というマツダファン、コスモスポーツファンのみなさまも、まだ追い上げできますから!

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完成すれば全長約52㎝! 作業スペースと完成品の置き場所を考えつつ。

こちらが本体内に収まるエンジン内部。3角形のモノが、いまさら説明不要なおむすび部分。しっかり回る様子を確かめながら飲む珈琲の美味しいこと! 五円玉もびっくりの精度。

1~3号までの様子。ボンネットのチリ合わせも特に苦労なく組み上げ。フロントのエンブレムはあえて最後の日までとっておく。ワタクシ、ショートケーキのイチゴは最後派です。

毎号の楽しみとなっているマツダの歴史とコスモスポーツよもやばなし。47士の話を読んだ後に組むコスモスポーツはまた格別だ。

価格1790円(※第2号以降の通常価格。創刊号のみ特別価格490円)
【問】デアゴスティーニお客様サポートセンター
☎0570-008-109
https://deagostini.jp/maz/

#331 SEIKO PROSPEX Fieldmaster×URBAN RESEARCH限定数量モデル登場!

文/新野敦子(モノ・マガジン編集部)

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「移動を楽しむ全ての人へ」をテーマに、移動を楽しむアクティブな若者に向けて作られた「SEIKO(セイコー)」のデジタルシリーズが登場。

数々の著名ブランドのコンサルテーションを務めるLOWERCASE・梶原由景氏の監修により、「SEIKO PROSPEX(セイコー プロスペックス)」のフィールドマスターが一新。

1975年、世界初のチタン製ケース採用の飽和潜水仕様600m防水ダイバーズモデルの、外銅構造へのオマージュに加え、1973年に発売された世界初の時・分・秒の6桁液晶表示をデジタルウオッチのオリジナルフォントでみごと再現。「SEIKO」のアーカイブを踏襲したモデルに仕上がっている。

6月1日(金)より、アーバンリサーチによる別注の同モデルを発売。オールブラックのモデルに、20BARの赤文字をアクセントとして採用し、裏蓋に「LIMITED EDITION」表記のシリアルナンバーを入れ、300本数量限定となっている。現在、アーバンリサーチオンラインストアにて、先行予約中!!

特別モデルをゲットしたい。

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価格3万2400円
日常生活用強化防水(20気圧防水)

≪問い合わせ≫
URBAN RESEARCH
https://www.urban-research.jp/products/320893/

#328 眠れない国で春眠なんとやら。

文/本田賢一朗(モノ・マガジン編集部)

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6LED・GPSランニングウォッチ「Polar M430」。今回ブルー、ネオングリーンの2色が新たに登場。価格2万7864円 https://www.polar.com/ja/M430


ランニングを中心に個人的にポラールM430を使用していますが、ポラールA370とM430に搭載されたPolar Sleep Plus(TM)機能を使い2017年の6カ月間かけて世界中のユーザーから約600万の睡眠データを収集したという興味深いデータが発表されました。

これまでも日本人が寝ないとは、よく言われてきましたが、今回確実にそれが「見える化」。結果によると日本人の男女別平均睡眠時間は男性6時間30分、女性6時間40分で、データを分析した主要28カ国中最短だといいます。

ちなみに28カ国中、平均睡眠時間最長は男性がフィンランドの7時間24分、女性はフィンランドとベルギーの7時間45分。日本と比べ、男性は54分、女性は1時間5分長く寝ています。また興味深いのは日本人の入眠時間は香港、スペインについで遅いにも関わらず、起床時間は世界平均と大きく変わらないという結果も。

昨今の活動量計にも常備される「睡眠の質」分析機能では、日本人は平均3.0(最高5.0、最低1.0)との結果が。これは世界28カ国中25位と結構下位。世界平均が3.2で、最高はフィンランドの3.4、最低は中国の2.7だといいます。かく言う私も、睡眠の質判定は大抵低い結果になり、深酒をしたり、夏の暑い日などには1点台なんてのもありましたっけ……。そんな数字を突きつけられるとストレスになるので、正直、今はこの機能は避けてます、はい。

ポラールは40年ほど心拍計測から身体への影響を調べてきただけに、説得力があるのでこれらの結果も直視しなければいけないわけですが、そうなるとまた眠れませんかね?

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資料提供/ポラール・エレクトロ・ジャパン

#324 祝! アカデミー賞作品賞受賞のファンタジー 「シェイプ・オブ・ウォーター」

文/大谷 暁(モノ・マガジン編集部)

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日本時間の3月5日(月)、記念すべき第90回アカデミー賞授賞式にて、作品賞、監督賞(ギレルモ・デル・トロ)、作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)、美術賞(ポール・デナム・オースタベリー、ジェフリー・A・メリヴィン、シェーン・ヴィア)の最多4部門を受賞した。

ここ数年のアカデミー賞最優秀作品賞受賞作品の傾向をみると、エンタメ色の強い作品はゴールデングローブ賞は受賞するが、アカデミー賞の方は敬遠され気味なのかと思っていた。昨年の「ラ・ラ・ランド」も見事なオチでズッコケさせてもらいました。業界的にはいろいろと事情もあるのでしょうが、個人的には何年経っても色褪せない時代を超越した作品が受賞すべきだと思っている。

今回紹介する「シェイプ・オブ・ウォーター」はまさにその考えに該当する傑作。5年後、いや10年後でも映画を見終わったら「あー面白かった」と思うはず。それで良いんです。何回見ても楽しめるのがリアルな傑作。先日、深夜番組で舞台俳優の市村正親さんが、「傑作だったら同じ舞台でも何百回演じても飽きない。でも駄作は飽きるけどね」と言っていた(笑)。

過去を振り返ると前述の「ラ・ラ・ランド」(16)をはじめ、「ゼロ・グラビティ」(13)、「アバター」(09)、「E.T.」(82)、「2001年宇宙の旅」(68)などの傑作がアカデミー賞最優秀作品賞受賞を逃しているというから驚きだ。

そもそもファンタジー作品の受賞は難しいとも言われてきた。ちなみにそのジンクスを破ったのは「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」(03)であった。本作は「パンズ・ラビリンス」(06)のギレルモ・デル・トロがメガホンをとるので当然ながら、ただのファンタジーでは終わらないので御用心。

舞台は1962年、米ソ冷戦の時代のアメリカ。政府の極秘研究所で働くイライザは、秘かに運び込まれた不思議な生きものを目撃してしまう。アマゾンの奥地で神のように崇められていたという“彼”(この時点で「大アマゾンの半魚人」(54)へのオマージュということが判明する)の奇妙だがどこか魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。子どもの頃のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”との間に言葉は必要なかった。やがてふたりの心が通い始めたとき、“彼”が間もなく実験の犠牲になると知る。そして彼女は“彼”を救うため、国を相手に毅然と立ち上がるのだが……。

ヒロインのイライザを演じるのはサリー・ホーキンス。そしてイライザと“彼”を追い込んでいく残酷なエリート軍人ストリックランドを「マン・オブ・スティール」(13)のマイケル・シャノンが演じている。脇役陣も盟友揃い。すべて監督自らがオファーしたという絶妙のキャスティングが実現している。イライザの同僚ゼルダ役にオクタヴィア・スペンサー。また心優しき隣人ジャイルズ役にはリチャード・ジェンキンスが扮している。

そして“彼”に扮するのはデル・トロ監督の「ヘルボーイ」でエイブ・サピエンを演じて絶賛されたダグ・ジョーンズ。ワイルドな身のこなしに宿るピュアな心を演じきり魅力的かつ官能的なキャラクターを生み出した!

アンデルセンの「人魚姫」をモチーフに、古くは「キングコング」から「シザーハンズ」や「美女と野獣」まで、種族を超えた誰も見たことがない究極のラブストーリーが誕生した。但し見方を変えればサスペンスフルホラーファンタジーでもあるけどね! お後がよろしいようで。 

2017年アメリカ映画/2時間4分 全国ロードショー公開中! 

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配給:20世紀フォックス映画
©2017 Twentieth Century Fox

#323 美味しいご飯が食べたい、ただそれだけ

写真/油科康司(WPP) 文/松崎薫子(モノ・マガジン編集部)

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先月末、三重県伊賀市の伊賀焼窯元の長谷園と家電メーカーsirocaから、新発表された「かまどさん電気」の窯元プレスツアーに参加しました。

長谷園といえば土鍋でご飯を炊く「かまどさん」を2000年に発表し累計80万台以上を売り上げる大ヒット商品で知られている。

私の実家でも発売後まもなく使い始め、美味しさに家族全員が息を飲んだ。家を出たあとも即購入。かれこれ「かまどさん」を使って15年以上になる。3合炊きは水600ml。週に3日は炊いているので炊き方はお手のもの。新米は少し水を少なくしたり、お焦げを作るのも上手くなった。炊飯器も持ってはいるが、ほぼ出番はない。

さらに今は、ハーマンのコンロを使っているので、ごはんモードがあり、自動的に良きとこで火が止まるのでとにかく炊くのが楽チン。炊飯器よりも手軽なくらいなのだ。しかも土鍋には調湿機能があるので、おひつに入れ替えなくても、水分が多いときは土鍋が吸ってくれ、水分が足りないときはおぎなってくれる。とにかく放っておいても美味しいごはんに仕上げてくれる。なので我が家の曲げわっぱのおひつは、手巻き寿司のときしか食卓に出なくなったほど。

もうひとつ忘れてはいけないのが冷めてからも美味しいところ。お米の甘みが存分に引き出されるからだ。また、炊いてからすぐに冷凍すれば解凍して食べてもかなりの満足度に。

そんななか、電気で炊ける「かまどさん電気」が誕生したと聞いて耳を疑った。また土鍋風なのかなと思いきやそうではないという。土鍋そのもの、いや「かまどさん」そのものを使用しているといっても過言ではない。ようやく話は最初に戻るがその商品の背景と工程を見せてもらいに行ったのだ。

4年をかけて作り上げた、「かまどさん電気」の製作秘話や商品についてはモノ・マガジン本誌でしっかり紹介したいので、ここでは私の感想を。

とても美味しい。
「かまどさん」となんら変わらない味。

両親が伊勢出身で、いとこも三重県に住んでおり、新米の時期には伊賀米を毎年送ってもらっているので、かまどさんで炊いた伊賀米を毎日食べている私が言うのだからまちがいない。

粒が立っている。

さらに気がついたのは電気ならではの魅力。
ひとつは、夜寝ている間にタイマーをセットすれば朝には炊き上がっている楽さ。そしてもうひとつ、土鍋は炊いたあとに底を完全に乾かす必要があるため、いつも鍋を裏にし乾燥させるのだが、電気のこちらは乾燥機能付き。家事を楽にしてくれる機能が盛りだくさんというわけ。

高額な炊飯器が売れている昨今。土鍋そのものを使ったこの「かまどさん電気」は本物志向の人にこそぜひ使って欲しい。
伊賀焼の土鍋って本当にすごいから。
自然の力は本当にすごいから。
それを家電にしたsirocaさんも本当にすごいから。

この日は伊賀料理の最高のおもてなしを茅葺屋根の素晴らしい建物のなかで存分に味わわせていただきました。お酒好きで上手いもの好きな、まるで伊賀忍者のような仙人のような(笑)長谷園の長谷優磁会長はこんなことを言っていた。「作り手は真の使い手であれ」。会長のそして伊賀焼のさらにファンになりました。

余談ですが、このとき陶芸体験をさせてもらいこれから焼き上がりが届くことに。ルーシー・リーの雰囲気に少しでも近づけるよう頑張りましたが、ひとりどでかい器になってしまい、みんなの笑いをかっさらうことに。笑。

美味しいご飯は毎日の基本。
この「かまどさん電気」は裏切らないですよー!

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価格8万6184円
サイズ:約幅30×奥行30×高さ26.1cm
質量:約7.6㎏
付属品:取扱説明書、レシピブック、しゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、手ぬぐい、鍋敷き
【問】シロカ
℡ 0570-001-469

#322 これぞ男料理!? “ナイスバーべ”体験!

文/片岡静香(モノ・マガジン編集部)

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3月2日発売の次号『モノ・マガジン3月16日号』は、通巻800号の記念号! 特集内では、BBQ芸人である、たけだバーベキューさんの愛用品について話を聞いた。ここでは、本誌で紹介しきれなかった、たけだバーベキューさんならではのエピソードをお届けしよう。

たけだバーベキューさんのBBQはとても豪快! 分厚い塊肉やソーセージ、豚バラ肉、玉ねぎやナスといった野菜を、丸ごとBBQグリルで焼く。「野菜を焼く時は、オリーブオイルを塗ると水分を逃さず、ジューシーに焼くことができる。小さめのフライパンにニンニク、オリーブオイル、海老などの魚介を入れてアヒージョを作ったり、バーニャカウダやパンをつけて食べるのもおすすめ。」「味付け用の塩と胡椒は、普通の容器ではなくミルタイプで大容量のものを持っていくのがポイント! 量を気にせずどんどん使えるし、ミルでまわし入れることでワイルドさも演出できる!(笑)」

レシピについては、「スペインのバルセロナで『カルソターダ』というコース料理の『カルソッツ』という美味しい長ネギの丸焼きを食べました。ロメスコソースで食べると、本当に美味しかった。」そんな美味しいBBQを食べる度、新たなレシピや発想が浮かぶという。「これからも色々な国の肉料理を知ることで、新しいBBQを生み出していきたい。」取材後は、素材の味が引き立つジューシーなBBQ料理を試食。美味しい!!

BBQ成功の秘訣を聞くと、「BBQに“完璧”はありません。失敗も笑いのネタになるから面白い。どんどん挑戦してコツを掴んでいく、それがアウトドア料理の醍醐味です!」そう、BBQはみんなで楽しみながら極めていく男料理なのだ! 気になるたけださん愛用のBBQギアは、是非本誌の特集【ザ・傑作品】をご覧あれ!


■たけだバーベキュー 
1986年、兵庫県生まれ。バーベキュー芸人として日本全国でバーベキューを行なう。レシピ本も多数出版しており、“普段のバーベキューに一工夫”をテーマに、手軽で美味しいBBQを提案している。


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「野菜を焼く時は、オリーブオイルがポイント!」

火加減を調整しながら材料を焼くたけだバーベキューさん。

たけだ流BBQについて色々話してくれた。

ナイスバーべ!!

#321 絶景。十和田の夜更けに現れる

写真/門山隆 文/本田賢一朗(モノ・マガジン編集部)

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馬門岩/ずばりテーマは「氷」、透明から乳白、アイスブルーへと刻々と変化する氷の色を演出し、岩や氷柱の存在感を際立たせる。


日本の冬の風物詩に新たな項目が書き加えられる。青森県十和田市と星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル等の地方観光事業者、そしてパナソニック エコソリューションズ社が連携して取り組む『氷瀑ライトアップツアー』だ。「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」は十和田八幡平国立公園内に位置し、奥入瀬渓流沿いの宿泊施設。そもそも国内に冬季入園できる国立公園は限られているので、ここを拠点に14の滝がある奥入瀬渓流にアクセスできる点で非常に貴重だ。

最近では、北海道の層雲峡など氷瀑をライトアップしお祭りにするようなところも増えているが、この奥入瀬渓流は国立公園特別保護地区であるため電源供給工事を行なうことができず、照明を常設することはできない。生態系保護の観点からしてもライトアップする時間も必要最低限に抑える必要がある。そこで解決策として出されたのが、ツアーバスと伴走しスポット毎に演出パターンを変えてライトアップする照明車の導入だ。

この専用照明車に搭載されているシステムがパナソニック エコソリューションズ社の『ダイナペインター』。昨今「ダイナミック演出」として全国各地の自然景観、街並みや建造物などの照明デザインで実績を上げているLEDカラー投光器だ。独自の光学設計により狙った箇所にムラなく、鮮やかで美しいカラーライトを当てることができるため、雪の状況によってクルマの停車位置を変更せざるを得ない雪国の厳しい自然条件の中でも安定したライトアップができる。また瞬時点灯が可能なため、ストップ&ゴーをしながら短時間照射を繰り返すことができる点も特長だ。

ツアーで回る全4箇所のスポット毎に奥入瀬の自然を育んだ「氷」や「浮世絵」「カルデラ湖」といったテーマを設け、照明演出を変えている。同社・ライティング事業部の籠谷葵さんによると「氷や雪は反射率が高く、光の色が映えやすい。テーマに沿ったトーン、また氷瀑だけでなくその周辺の樹々の陰影などの見え方まで計算し、景色として面白くできるように照射角度も試行錯誤を重ねました」。とはいえ、月明かりがあったり気温によって凍結度が違うなど、気候条件次第で異なる表情を見せる。

十和田市観光商工部の小泉和也さんは「十和田市住民も、昔から薄々はこの氷瀑はすごいんじゃないかとは思っていたのですが、冬には路線バスも全部止まってしまいますし、道路灯もないので、夜は地元の人間でもほとんど来ることはありません。奥入瀬は夏や紅葉シーズンには観光客たちで賑わいますが、<馬門岩>はよくある断崖としか思わず、特に気に留めず通り過ぎているかもしれません。ただ、岩から滲み出る水分が冬になると氷柱になり、普段気づかない奥入瀬の光景が現れます。ましてや夜の氷瀑は知られることはありませんでした」と言う。

この冬始まったばかりのツアーながら訪日外国人観光客の参加も多く、直近の約1ヶ月間で参加者は約2,000人を超える。

普段気づかない光景に文字通り光を当て、奥入瀬の絶景は夜も更けた頃に現れる。


氷瀑ライトアップツアー (星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル)
~3月18日まで。18時~19時/19時30分~20時30分
宿泊者限定/無料/定員20名(最小催行人数1名)
申し込みはチェックイン後、各開催時間30分前までアクティビティデスクで予約受付
天候により、中止や時間、場所が変更になる場合があります。
※十和田市主催ツアー「冬の奥入瀬ナイトツアーバス」でもライトアップが見ることができる。
 詳しくは https://oirase-winter.com


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千筋の滝/水量の豊かな奥入瀬渓流には大小14の滝があり、最下流にあるのが千筋の滝。水量は多くないものの趣のある風景が楽しめる。水量が少ないからこそ早い時期に氷瀑ができる。演出テーマは「カルデラ湖」。夜明け前の薄水色から陽が昇り始める薔薇色に変化する十和田湖をイメージしている。
雲井の滝/高さ20mの迫力ある滝の全景を演出。テーマは「浮世絵」。荘厳さと浮遊感が実に幻想的。赤系の色でライトアップ。
三乱の流れ/奥入瀬らしい美しさが味わえるツアーの最後に訪れるスポット。テーマは「牡丹雪」。渓流の奥の森の広がり、樹影、岩に積もった綿帽子など光の当たらないところにツアーのエピローグが見える。
星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
TEL0570-073-022(星野リゾート予約センター)
JR八戸駅、青森駅から無料送迎バスあり(要予約)

写真は露天風呂とテラスがついた「渓流和室 露天風呂テラス付」。3室のみとあって予約は真っ先に埋まる。価格3万1500円~(1泊2食付き2名1室利用。1名あたり。税・サービス料込み)八甲田の温泉を引いた眼下に渓流が広がる渓流露天風呂。冬季限定として壁に氷瀑を作り上げた「氷瀑の湯」が登場。生のりんご約1800個が並ぶ「ウェルカムりんごセラー」が迎え入れるビュッフェレストラン「青森りんごキッチン」は、食材はもちろん、青森の工芸「津軽びいどろ」で製作されたインテリアまで文字通り青森のりんご尽くし。ここでだけ飲める限定シードルもある。リチウムイオン蓄電システムを装備した専用車両。1200ルーメン以上のパワフルな光に、重耐塩、耐風速60m/秒など屋外照明としての耐久性も高水準。