#440 パナソニックの光害対策防犯灯が美しい星空を守る

文/加藤文晶(モノ・マガジン編集部)

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440 パナソニックの光害対策防犯灯が美しい星空を守る

2020年7月13日、パナソニックが星の郷として知られる岡山県井原市美星町と共同で“ある説明会”を開催しました。

その説明会の主役は何かというと、パナソニックの『光害対策防犯灯』。現在、美星町ではアジア初となる国際ダークスカイ協会(以下IDA)の星空保護区認定(コミュニティ部門)※1に向けた取り組みを行っていますが、その取り組みにおいてパナソニックが美星町を強力にバックアップ! 官民一体となって新たに開発した光害対策型のLED防犯灯と道路灯が、国内メーカーで初めてIDAによる「星空に優しい照明」の認証を取得したのです。

同認証は、主に眩しさを必要最小限に抑えつつ星空を見えにくくする上方への光の漏れがいっさいないこと、さらには青色光が少ない電球色となる3000ケルビン以下の色温度であることなど厳しい基準が設けられていますが、2019年3月にプロジェクトがスタートした光害対策型のLED防犯灯と道路灯が、2020年1月に晴れてIDAの認証を取得。今回の説明会では、このような事業を現在進行形で展開する美星町による取り組み状況やパナソニックによる製品説明に加え、IDA認証取得器具のサンプル品に取り替えられた一部地区の夜間点灯状態見学などが主たる目的となりました。新旧防犯灯の違いは下の写真を見れば一目瞭然、美星町の美しい星空も上の写真を見れば誰もがナットクといったところでしょうか。

1988年に環境庁から星がよくみえるまちとして「星空の町」に選定され、翌1989年には美しい星空を守るために国内初となる「光害防止条例」を制定した美星町。今後は2020年秋頃から町全体の防犯灯取り替えをスタートして、2021年3月末までに「星空保護区」の認定申請を完了させる予定とのこと。順調に事が運べば3~6か月後には認定となるとのことですので……。2021年初夏~初秋にかけて、アジア初の「星空保護区」(コミュニティ部門)が誕生! という朗報がもたらされることを期待したいですね。

なお、本記事の詳細についてはモノ・マガジン9-16号(9月2日発売)で紹介しますので、そちらもぜひご覧ください。

※1:国際ダークスカイ協会(IDA)とは

光害問題に対する取り組みで先導的な役割を担う組織として1988年に設立され、米国アリゾナ州ツーソンにある本部と世界18ヵ国の60以上の支部を有するNPO団体。同団体には美しい星空を保全するための取り組みを世界基準で評価する国際的な認定制度『ダークスカイプレイス・プログラム』(和名:星空保護区認定制度)が設けられていて、その認定には屋外照明に関する厳格な基準や地域における光害に関する教育啓発活動などが求められます。
また、上記プログラムは①ダークスカイ・コミュニティ、②ダークスカイ・パーク、③アーバン・ナイトスカイプレイス、④ダークスカイ・リザーブ、⑤ダークスカイ・サンクチュアリ、 ⑥ダークスカイ・ディベロップメントの6つに分類されており、美星町では町や市といった自治体単位が認証の対象となる『ダークスカイ・コミュニティ』の認定を目指しています。

■お問い合わせ
パナソニック 照明と住まいの設備・建材 お客様ご相談センター
TEL:0120-878-709

左が白色LEDを採用している従来型の防犯灯で、右がIDAの認証を取得した電球色の光害対策型防犯灯左が白色LEDを採用している従来型の防犯灯で、右がIDAの認証を取得した電球色の光害対策型防犯灯。必要な明るさを確保しつつIDAの基準をクリア。

横方向の光を遮るために光害対策型防犯灯(右)にはカットルーバ(黒い部品)横方向の光を遮るために光害対策型防犯灯(右)にはカットルーバ(黒い部品)を装備。

従来の防犯灯は取り付け角度が30°付けられていた 光害対策型防犯灯では0°に変更することで上方向への光漏れを抑制
これまでの防犯灯(左)は取り付け角度が30°付けられていたが、光害対策型防犯灯(左)では0°に変更することで上方向への光漏れを抑制。