#426 1970年代に考案された近未来の腕時計の姿

文/小野正章(モノ・マガジン編集部)

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426 1970年代に考案された近未来の腕時計の姿

1970年代初頭に発表され、当時の若い世代を虜にしたLED式腕時計が復刻されました。しかも、半年をおかずに2社からリリースというのは、一体どんな偶然でしょうか!? ハミルトン「パルサー」とブローバ「コンピュートロン」がそれです。

まず、LED式デジタルウオッチの本家本元と言えるのが「ハミルトン パルサー」です。超高精度の周波数でパルス状の電波を放射する中性子星の名前に因んで名づけられたこの時計は、まさにSF映画の空想世界を具現化した革新的なデザインで、ジャック・ニコルソンやエルトン・ジョン、キース・リチャーズなど、多くのセレブたちから熱烈な支持を集めました。

今回復刻したのは、1973年の「P2」のデザインをベースにした「ハミルトンPSR」。風防はルビーからサファイアに、ディスプレイは液晶と有機ELのハイブリッドに進化したものの立体的で個性的なクッションケースはオリジナルそのままとなっています。

一方、「コンピュートロン」のオリジナルモデルは1974年に誕生しました。ハミルトンに比べ、同じレトロフューチャーでも、ややデコラティブな台形ケースが特長になっています。昨年11月より発売中の復刻モデルはもちろんこのケースを踏襲。時刻はリュウズを押すと、前面の傾斜部分にLED表示されます。ボタンは1度押すと「時分」、2度押すと「秒」、さらに押すことで、「月日」、「曜日」、「セカンドタイムゾーンの時分」が表示されます。

ともに当時の人たちが考えた、近未来の腕時計。そんな思いに浸りながらに、50年後のわれわれが腕に着けるというのも、なにか洒落ていませんか?

1973年に発売されたオリジナルの「P2」1973年に発売されたオリジナルの「P2」

イエローゴールドPVD仕様は1970個限定ステンレススチール・ケース復刻されたハミルトン「PSR」は、形、サイズともオリジナルに忠実。10気圧(100m)防水、ケース縦34.7×幅40.8mm。上のイエローゴールドPVD仕様は1970個限定で価格13万2000円、下のステンレススチール・ケースは価格9万9000円。ともに6月より発売開始。

オリジナルの「コンピュートロン」 シルバー(価格3万6300円) ゴールド(価格4万1800円) ブラック(価格3万800円)
オリジナルの「コンピュートロン」 「復刻モデルのケースは3カラーをラインナップ。左からシルバー(価格3万6300円)、ゴールド(価格4万1800円)、ブラック(価格3万800円)。ミネラルガラス、ケース径31.1mm

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