#416 サントリー山崎から、55年熟成のシングルモルトウイスキー

文/小野正章(モノ・マガジン編集部)

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416 サントリー山崎から、55年熟成のシングルモルトウイスキー
1960年に樽詰めされたミズナラのモルト原酒や64年に樽詰めされたホワイトオークのモルト原酒など、55年以上熟成し、熟成のピークを迎えた希少なモルト原酒を厳選してブレンドしたサントリー「山崎55年」。アルコール度数は47度。価格330万円(700ml)

日本最高峰のシングルモルトウイスキーのひとつサントリー「山崎」。

2003年に「山崎12年」が日本で初めてISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ ※国際的な酒類品評会)の金賞を受賞したことで、その名を一躍世界に知らしめ、2010年には「山崎1984」が全部門の頂点であるISCシュプリームを受賞。さらに12年には「山崎18年が」ウイスキー部門の最高賞ISCトロフィーを受賞し、14年には「山崎シェリーカスク」がウイスキーバイブルの最高得点をマークするなど、その繊細な味わいは国内のみならず、世界でも高い評価を受けてきた。

そして今年、山崎より超高酒齢モルトを使用したウイスキーが登場する。「山崎55年」だ。その名の通り、今回のウイスキーは大阪・蒸溜所で1964年以前に蒸溜・貯蔵した55年を超える希少なモルト原酒の中から、熟成のピークを迎えた原酒だけを厳選し、ブレンダ―たちが丁寧にブレンドした逸品となっている。

ところで、55年以上熟成させた樽といっても、ただその期間だけ寝かせておけばいいというものではない。熟成させる場所を変えたり、蒸発して空いた空間を別のモルト原酒で補てんするなど、定期的にブレンダ―が品質を管理することで、長期熟成に耐え得るモルト原酒が生まれるのである。

さて、味わいのほどは? チーフブレンダ―福興伸二さんによると、現段階ではミズナラ樽原酒特有の伽羅(お香の一種)や白壇のような複雑な芳香と甘み、ほろ苦さが感じられ、次第に微かな苦みとともに濃厚な余韻が口の中で数時間続くという。以前販売した「山崎50年」に比べても「香りの複雑さ、力強さがまったく違う、傑出した味わい」。だが、発売は6月30日なので、それまでに香りも味わいも変化するだろうとのこと。これは、ぜひ一度味わってみたい……。ただし、数量は僅か100本(国内限定販売)で、価格は330万円。それでも、という方は以下の抽選応募サイトから申し込んでいただきたい。

※応募期間/2月5日午前9時 ~ 14日午前8時59分。
サントリー公式 サントリーシングルモルトウイスキー『山崎55年』
https://suntory.jp/YAMAZAKI55/

河漆を施した国産ミズナラ材の特製木箱に収めて届けられるクリスタル製ボトルには”山崎”の文字を一本ずつ毛筆体で彫り込み、”55”には金粉と漆が施された。口部には手漉きの越前和紙を京都の伝統工芸である組紐で結び、駿河漆を施した国産ミズナラ材の特製木箱に収めて届けられる。

大阪・山崎蒸溜所は1924年に竣工した日本初のウイスキー蒸溜所。
大阪・山崎蒸溜所は1924年に竣工した日本初のウイスキー蒸溜所。大阪・山崎蒸溜所は1924年に竣工した日本初のウイスキー蒸溜所。サントリー創業者の鳥井信治郎氏が、日本人の繊細な味覚にあったウイスキーをつくるため、良質な水と自然環境にこだわって山崎の地を選んだ。

5代目チーフブレンダ―の福興伸二さん。熟成のピークを迎えたモルト原酒を厳選し、丁寧にブレンドして「山崎55年」を生み出した5代目チーフブレンダ―の福興伸二さん。

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