#383 50歳、自称「模型づくりの紳士」。深夜2時、静かに絶叫。(デアゴスティーニ 「週刊ジャガー・Eタイプ」製作日記)

文・写真/サクライダー(モノ・マガジン編集部)

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50歳、自称「模型づくりの紳士」。深夜2時、静かに絶叫。(デアゴスティーニ 「週刊ジャガー・Eタイプ」制作日記)
本キット最大の見せ所であり、作る側にとって泣き所(ユーザーの間では「老眼殺し」、とも)でもあるスポークホイール。ユーザーの中には素組みではモノ足りない、ということでこの0.3㎜ほどのスポークの根元にニップル(スポークを止めるため実車に使われるネジのような部品)を自作し、ディテールアップする強者も。

こんなのやってられっかぁ! とぶちキレたのは少なくとも4回ほどでしょうか。ついに完成しました、世界で最も美しいクルマのおみ足「ホイール」がひとつ(涙)。

ちょうど1年前、日本中のエンスージアストとその周辺で話題となった全100号で完成する特大スケール(なんと実車の1/8、全長556.6mm!)の組み立てキット。
現在、55号目が発売(定期購読者には月に1度、4号分まとめて到着)され、まさに折り返し地点、という場面。しかし、不肖サクライダーは4、5号のスポークホイールの製作パートで早くもとん挫。女性のまつげのようなか細いスポークをひとつひとつ組み上げる、という作業でなんどもスポークをはじき飛ばし、夕食コールの嫁に八つ当たり、ひとり癇癪をおこす始末。
いろんな意味でボクを本気にさせるキットです。

このスポークの組み立て。ただリング上に並べるだけでなく、すでに並べて交差したスポークの間を通しさらにテンションをかけて縫うように組む、という繊細さと思い切りの良さが試されるまさに職人技が求められる部分。
本キットはこのホイールさえ組めれば、完成したも同じ、とい言い切れるほどの山場。

放っておいても小人がやってきて作業してくれるはずもないので、ここはひとつ時間をあけて紳士な気持ちで。
ピンセットを持つ手がプルプルしだすと休憩、心を静めて作業再開。
これを繰り返し、先週ようやく1本目のホイールが完成(ちなみにこの1本はスペアホイール)。
コツを掴めば、しめたモノ。勢いづいて、放置しておいた2本、3本目を一気に完成させる大躍進ぶり。
出来あがったそのスポークがキラキラと輝くホイールを眺めれば、こんなの不良品に決まってる!
とサジを投げた自分の醜い気持ちもどこへやら。

ところで、同じキットを組むユーザーのオフィシャルフォーラムや本誌でもご紹介した
ヒストリックカークラブ会長さんであるユダ会長のブログ(https://blogs.yahoo.co.jp/yudakaichou/folder/1902346.html
でも本キットの製作過程をアップしているのだけれど、作業の過程でつまずいたらこうした
同志のレポートほど頼りになるモノはない。
自分もこうした叡智の共有があることは知りつつも、プラモでちょっとは腕をならした、という安いプライドがあり、本気で読み込むことはなかった。
しかし、冷静に同志が綴った文面を読むことで小さな気づきがあり、みんな同じ道を通っている!
という事実は勇気をくれるわけで。

とりあえず、半年以上の周回遅れを取り戻したサクライダー。

友人と中学の頃に組んだ、1/200スケール、ニチモ製「旧日本海軍戦艦大和」と並んで生涯忘れられないキットとなること間違いなしの「1/8ジャガー・Eタイプ」。

次回は4輪が揃ったあたりの姿でお目にかかりましょう。


スポークの取り付け

完成例

表紙
●週刊「ジャガー・Eタイプ」は、いまからでも定期購読申込み可能だそうです。(※発売済みの号はバックナンバーとして購入できます。)お値段は、創刊号が特別価格299円。その後は1790円。定期購読に申し込めば、1ヶ月にいちど、4号分がまとめて送られる。
詳しくは → https://deagostini.jp/pr/jag/mow/まで。

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