#373 スポーツは芸術鑑賞的にでも

文/本田賢一朗(モノ・マガジン編集部)

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#373 スポーツは芸術鑑賞的にでも

その号が手元になく、Dazed and Confusedな記憶なのですが 、いつだったか『ミュージックマガジン』のレッド・ツェッペリン特集で、ツェッペリンとはトップアスリート集団(バルセロナ五輪のバスケットボール・アメリカ代表チームや銀河系軍団と称されたレアルのような)だという寄稿があった。

あの演奏と、スポーツの一糸乱れぬチームワーク、それは人の絆的なことではなく、まさしく個々人の高い競技技術とその連動、を重ねていて読んでいて膝を叩いたものです。
2年前の東京・六本木ミッドタウン・ガーデン内<21_21 DESIGN SIGHT>で行われた『アスリート展』はアスリートをデザインの視点から紐解いていく、というコンセプトだったのですが、これにもスポーツに芸術性を見ることができたし、かねてよりトップアスリートとは芸術家なのだと感じています。

東京オリンピック500日前を記念してパナソニックセンター東京で開催されるプロジェクションマッピングイベント「Ready for 2020~Technology Empowering The Passion of Sports~」は、今の時代が手に入れた新しい技術による芸術、スポーツ表現と見ることができて面白い。

パナソニック独自の「高速追従プロジェクションマッピング」技術は、人やモノの動きに映像が遅れることなく高速で追従して、空間演出するもの。

これを活用し、野球ではバットの高速スイング、サッカーはボールの軌跡、卓球はラリーの球の軌跡といった、人や球の動きに合わせて演出、それを体験できるイベントだ。

ランナーのスピード、野球の投打球の鋭さ、相撲の立会いetc. 現場で体感しないとわからない、生命力ともいうべき世界があるのは間違いないけども、プロジェクションマッピングの視覚効果では、スポーツ観戦の現場だけではなく、それとは違う会場で色と光だけでその競技を表現するなんてインスタレーションも期待できるだろうし、泥仕合のようなゲームは絵としてもキレイなものではないのか、むしろ面白い光線の跡ができるのか、など色々な解釈が楽しめそう。

パナソニックといえば、昨年にはパナソニックエコソリューションズによる十和田市の氷瀑ライトアップの取材でも感じましたが、新しいテクノロジーが、自然景観やスポーツの人の目では捉えきれない部分に光を当てて、私たちの芸術体験をアップデートしてくれる。それが体感できる「新しい現場」として、とても興味深いです。

Ready for 2020~Technology Empowering The Passion of Sports~「Ready for 2020~Technology Empowering The Passion of Sports~」
https://panasonic.co.jp/center/tokyo/event/all/2019/02/mapping.html

2019年3月21日(木・祝)18:00~20:00
※17:00~17:40にオープニングイベントを実施予定。
2019年3月22日(金)~24日(日)11:00~20:00
パナソニックセンター東京 ホール、NEXTコミュニケーションエリア