#341 時代の半歩ほど先をタカタカっと

文/monoマガジン編集部/桜井靖人

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時代の半歩ほど先をタカタカっと

これは80年代のデジャブ? あの頃アウトドア製品が街に下りてきたのと同じだな、と思いながら編集作業したのが7月16日発売の軽自動車特集。

ハイトワゴンから2シータースポーツまで節操なく取り上げた特集ではあるのだけれど、取材してて特に新鮮だったのがワーク系。いわゆる最新の軽トラと軽バンがアウトドアギア化していてホントにヤバかったのです。数ミリ単位で計算された貨物と乗員スペース。サビに強い鉄板と塗装。ガシガシ荷物や道具を放り込める荷台にロープを引っ掛けるためのフックと荷台を照らすライト。とにかく使えるアイデアが満載の出し惜しみナシ。まるでミステリーランチのバックパック、スノーピークあたりのテントをみるような革新的ギアっぷり。

中でもお気に入りはダイハツの「ハイゼット ジャンボ」。身長180センチほどのジブンには普通の軽トラだとちょっと窮屈だけど、乗員スペースを前後に雑誌一冊分ほど広げ、天井高もアタマひとつ分ほどアゲた「ジャンボ」なら仮眠も背伸びもできるほどのびのび。しかも、荷室と乗員キャビンに段差をもうけることで荷室の床部分の長さを確保するあたり、都内の狭小住宅顔負けの設計。メーカー各社がタフな素材を開発し、使えるデザインに落とし込むこのストイックさはまさにアウトドアギアと同じ流れ。しかもプロの声に応えて作り上げられたモノだけあって、普段使いの我々には明らかなオーバースペック。でも、モノマガ人なら大好物でしょ、このコトバ。

モノマガがたびたび特集テーマにしている、アウトドア、ワーク、ミルスペック。この3つを足して4つのタイヤをくっつけたのが今どきの軽トラの正体、というわけ。軽のバン&トラがSUV市場を食うのも時間の問題だな。

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カタログを開けば、 ミリ単位で紹介されるユーティリティーに興奮
カタログを開けば、 ミリ単位で紹介されるユーティリティーに興奮
カタログを開けば、 ミリ単位で紹介されるユーティリティーに興奮
限られた寸法の中で勝負する軽「バントラ」の世界。カタログを開けば、ミリ単位で紹介されるユーティリティーに興奮。最近のトレンドはカラバリ。これまでのワーク系の定番であるホワイト、シルバーに加えてオレンジ、ミント、ローズ系も。園芸男子だけでなくアウトドアユース、農家女子を意識したアースカラー、ビタミンカラーを用意している。

軽の「バントラ」は無駄をそぎ落とし、薄利多売、企業努力、その他モロモロの事情で お値打ちプライス
軽の「バントラ」は無駄をそぎ落とし、薄利多売、企業努力、その他モロモロの事情で お値打ちプライス
時計でもPCでも「プロ仕様」となれば、プレミアム価格となるのが当たり前だけれど、軽の「バントラ」は無駄をそぎ落とし、薄利多売、企業努力、その他モロモロの事情でお値打ちプライスとなっていることも購入推薦ポイント。軽「バントラ」の参考価格はスズキの「キャリー」が車両本体価格が72万円台~。ダイハツの「ハイゼット」で68万円台~。7月13日に発売されたばかりのホンダのバン「N-VAN」が126万円台~。