#327 酒税法改正万歳! ビール万歳!!

文/小野正章(モノ・マガジン編集部)

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酒税法改正万歳! ビール万歳!!

この4月より日本ではビールと認められなかった発泡酒が、酒税法改正によって一部認められるようになった。どのように変わったかというと、従来のビールの定義は麦芽比率が67%以上だったものが、改正後は50%以上に引き下げられたうえ、副材料として麦芽量の5%までなら果実や一定の香味料なども追加できる。これによって幅広い“味付け”や“香り”のビールを作り出すことが可能になったのだ。

ちなみに今回の改正で認可された副材料というのは、果実や野菜をはじめとして、コリアンダー、コリアンダーシード、胡麻や山椒といった香辛料、カモミールやバジルなどのハーブ類。ほかに蕎麦、胡麻、蜂蜜、黒蜜、食塩、味噌、花、コーヒー、ココア、茶、牡蠣、こんぶ、わかめ、かつお節。

なかには“えっ”こんなものまでが? と訝しがられること必須な素材も含まれているが、一体どんな意図で今回の副材料が選ばれたのか。じつはこれらは過去の発泡酒に採用されたものばかり。まず第一段階では過去に商品化されてものだけが認可され、今後はその幅もさらに広くなっていくと思われる。

また、ビールの定義拡大とともに、酒税減税も段階的に開始され、2020年10月には現在の77円(350ml缶換算)から70円(同)に、2023年10月には63.35円(同)、そして2026年10月には54.25円(同)に引き下げられる。
ビール離れが進んているといわれるなか、定義か広まり、減税によってほかの発泡酒や新ジャンルとの垣根も低くなることで、ビールにカムバックする人たちが増えていきそうだ。

本誌では7月に「ビール」特集を組む予定。この夏の新製品だけでなく、こうしたフルーツ系や香辛料系のビールも紹介していくので、ご期待を。

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SORRY UMAMI IPAヤッホーブルーイングの「SORRY UMAMI IPA」は、かつお節の旨味成分(イノシン酸)によって酵母の働きを活性化させ、酵母由来のフルーティーな香りと新種ホップの苦みが効いた味わい。

アサヒグランマイルドゆっくり飲めことを念頭に開発されたアサヒビールの「アサヒグランマイルド」。麦とアルコール7%の味わい深さに雑味・甘みを抑えた柔らかな余韻が楽しめる。副材料にレモングラスを使用。

「ひこうき雲と私 レモン篇」と「雨のち太陽、ベルジャンの白」キリンのコンビニ限定ビール「ひこうき雲と私 レモン篇」と「雨のち太陽、ベルジャンの白」。前者はレモンピール、後者はオレンジピールとコリアンダーシードを使用している。

オレンジピールのさわやかビール、芳醇カシスのまろやかビールサントリーから発売中の海の向こうのビアレシピシリーズ。「オレンジピールのさわやかビール」はオレンジピール、コリアンダーシードに加え、柑橘系の香りのホップを使用。「芳醇カシスのまろやかビール」はベルギーのフルーツビールをヒントに、カシスを加え、麦芽の配合を調整することで、赤い色とまろやかな口当たりを実現。