#319 中年リターンスキーヤー、ゲレンデに舞う!?

文/小野正章(モノ・マガジン編集部)

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XDR 88 Ti
「XDR 88 Ti」
パウダーから圧雪バーンまであらゆる雪面やコンディションに対応するオールマウンテンスキー。振動を吸収し安定性も抜群。しかも軽量のため疲れにくい。サイズは165cm、172cm、179cm、186cm。ビンディング(WARDEN MNC)付き価格10万8000円

野沢温泉でサロモンの新しいスキーを試乗しませんか? 代理店からそんなお誘いをいただいた。温泉好きの私としては久方ぶりの野沢温泉。ぜひ行きたいけどスキーなんて一体いつ以来だろう?

やや躊躇したものの、これも仕事のうち。行けば外湯廻りも堪能できそう、とポジティブに考えて参加することに。ひさびさの野沢温泉は近かった。以前は長野駅から飯山線に乗り継いで、戸狩野沢温泉駅からタクシーというのが常道だったが、いまでは新幹線も金沢まで延びているため、最寄りの水尾駅からバスに乗り換え30分ほどでスキー場に到着する。

さて、着いて驚いたのは外国人観光客の多さ。ゲレンデも温泉街も海外からの家族連れやグループで大いに賑わっているのだ。ニセコや白馬のスキー場が海外でも有名なのは知っていたが、まさか野沢温泉までがこんなことになっているとは! 最近行った方ならおわかりと思うが、外湯が点在する狭い路地のいたるところに外人客がぞろぞろ歩き、夜ともなれば居酒屋はおろかラーメン屋や定食屋までが外人客で一杯。ともかく違和感があるというか、ミスマッチというか、その加減が曰く言いがたいのだ。そんな状態なのでどの店にも入るに入れない。いや、入っても溶け込めそうにない…。なぜ日本の温泉街でこんなに肩身の狭いをしなくてはならないのだろう?

おっと、話を本筋に戻そう。

試乗したのは2017—2018シーズンの新製品「XDR」というモデル。ガチガチのアルペンタイプでもなく、モーグルや荒れた雪面に特化したタイプでもなく、オールラウンドに対応するスキーとのこと。どんなレベルの人でも、楽しく“遊び尽くす”事ができるように開発されたので、私のようなリターンスキーヤーやレジャーとして雪を楽しく滑りたいという人にとっては最適なモデルといえそうだ。今回は久々ということもあって、ラインナップ中でもっともエントリー向けのスキーを割り振られた。

スキーの指導者としてお付き合いくださったのは俳優の田村幸士さん。田村さんは高校・大学とスキー部に所属し、特に大学時代は全日本学生スキー選手権で2度入賞したほどの実力の持ち主。最近では東野圭吾の原作をドラマ化した『カッコウの卵は誰のもの』への出演のみならず、そのスキーアドバイザーを務めるなど活躍中。そんな人に指導していただけるのだから光栄至極なこと。

まずは、緩斜面で田村さんの滑ったコースをトレースしながら後に付いて滑り、慣れてきたところでゴンドラで頂上直下まで。「XDRはどんな雪面に対しても80点の優等生。グルーミングされたバーンだけでなく、コース脇のパウダーも楽しんで」と田村さん。なるほど、実際に圧雪されたコースから未圧雪ゾーンに滑り込んでも、足が取られることなくスムースにターンができる! オレってこんなに滑れたっけ?? なんて錯覚したほど。もちろん圧雪コースでは思うままにコントロールでき、余分な箇所に力を入れる必もなく、当然疲労感もほとんどなし。 

その後も短時間ながら、田村さんとともにスキーを堪能。もう少し滑りたかったけれども、怪我しないうちに切り上げてスキー場を後にした。今回はゲレンデのコンディションが整っていたことも大きかったけれど、辛さなどは微塵も感じず、楽しさだけが味わえた時間だった。正直、この板でならまた何度でも滑りたい。そう、感じさせてくれるスキーのパフォーマンスだった。

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国際色豊かな野沢温泉街
国際色豊かな野沢温泉街。最近はヨーロッパからのスキーヤーが増えているとのこと。

田村幸士さん愛用のヘルメット
田村幸士さん愛用のヘルメット。おや!? どこかで見たようなブランドロゴが…。

詳細は→http://sallot-ski.com/