#316 東京オートサロン備忘録

写真・文/桜井靖人(モノ・マガジン編集部)

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東京オートサロン2018

昨年開催された東京モーターショーの入場者数は10日間で約77万人。かたや、今年1月12日から14日まで3日間のスケジュールで行なわれた東京オートサロンは約32万人。1日あたりの入場者で見れば、もはや東京モーターショーをしのぐ、日本屈指のクルマ関連イベントになった「東京オートサロン」。

83年のスタート当初は「東京エキサイティングカーショー」というネーミングだったことを覚えている人もずいぶん少なくなってしまったけれど、ぼくがはじめてこのショーを観たときの衝撃は今でも忘れられません。幼稚園時代に近所の国道で車種当てウオッチング、小学生でスーパーカー撮影会と週末ディーラーでのカタログ収集、中学生で東京モーターショーデビューと、順調にエンスージアストの階段を登っていたぼくは、エキサイティングカーショーがふつうの自動車ショーなのかと思って遠く千葉の町から遠征。しかし、そこで待っていたのは、当時全盛となっていたシルエットといわれるレーシングカーたち。たとえばスカイラインシルエット、シルビア、ブルーバードの日産ターボ三兄弟。トヨタはセリカ、ポルシェのWECモデルなどなど。フェンダーが大きく箱型に飛び出し、フロントとリアには衣装棚のようなスポイラーがつけられたド派手なカスタムカーに一瞬でヤラれてしまったのです。しかも会場に展示されたクルマはすべてレースを走ったホンモノ。オイルの汚れも塗装のハゲもすべてが歴史の生き証人。24枚どりのフィルムは会場入りしてすぐに撮り終えてしまい、あとはただひたすら眼球に焼き付けようと必死でした。スマホ片手に回った、今回のオートサロンで、35年前のそんなことを思い出しました。それと、この東京エキサイティングカーショー。当時のことを調べてみると、主催者は「オートスポーツを楽しむ会」であり、大藪春彦氏がその名誉会長でありました。


 
こちらは「2018年の東京オートサロン」の様子。
いまの様子からは想像もつきませんが、東京エキサイティングカーショー時代はレーシングカーと、全国のカスタムチューナーが新作パーツや最新チューニング技術をお披露目するガチなイベント。華やかなコンパニオンさんどころか、女性来場者もまったくと言っていいほどいなかったと思う。もちろんソレ目当てのカメラ小僧も。
軽トラのアドベンチャー系カスタムがあったかと思えばベントレーのレースマシンがあったり。この振り幅の大きさこそがいまの東京オートサロンの魅力。

●東京オートサロン2018の出展詳細は

www.tokyoautosalon.jp

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