#313 傑作モノを見よう!

文/新野敦子(モノ・マガジン編集部)

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©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation/配給:20世紀フォックス映画


今月12/16に発売されるモノマガジンは35周年というアニバーサリーイヤーにちなんだ傑作品特集になっている。そこで、今回このモウェブでも傑作といえるものを紹介したいと思う。

2015年に公開され、世界中を熱狂させた『キングスマン』をご存知だろうか。その続編となる『キングスマン:ゴールデンサークル』が2018年1月5日より公開される。

キックアスを手掛けたマシュー・ヴォーン監督が持ち前のド派手なアクションとテンポの良さで、従来のスパイ映画らしさと、今っぽさをミックス。音楽やセリフ、カメラワークに至るまでセンスが光る。表の顔はロンドンの高級テイラー、しかしその実態はどの国にも属さない世界最強のスパイ機関という新たな設定と現代っ子感のギャップがおもしろい。

そして、今回の『キングスマン:ゴールデンサークル』では、アメリカを中心にストーリーが展開され、一流のエージェントに成長したエグジーとメカ担当のマーリンがキングスマン存続の危機により、アメリカの同盟機関『ステイツマン』に助けを求める。彼らは表向きはウイスキーの蒸留所を経営するコテコテのアメリカンチームで、衣装はウエスタンハットに鞭をもつカーボーイスタイルときている。

そして、敵役にはオスカー女優のジュリアン・ムーアがサイコパスな麻薬密売の女王として登場。レトロなオールドアメリカの雰囲気をポップに作りあげ、ぶっ飛んだTHEアメリカがここに! 世界中に危険な麻薬をばらまかれ、キングスマンは世界を救えるのか?! 個人的には真っ赤なミンチ肉でハンバーガーを作るところは衝撃的(笑)。かなりの見所だ。あとエルトンジョン(笑)。

そして、この映画の素晴らしい点はストーリーだけではない。スーツ姿もそのひとつ。それもそのはず、設定は英国の歴史あるサヴィルロウのテイラーをモチーフにし、実際にあるHUNTSMAN(ハンツマン)というお店がモディファイされて登場。

キングスマンが着る衣装はスーツの生地から縫製に至るまで100%英国製でつくられている。ターンブル&アッサー、ドレイクスなども使われている。

当初、主人公エグジーはアディダスやフレッドペリーを身にまとっているが、エージェントとして成長するとともに、仕立ての良い高級スーツに変わっていく姿も見どころのひとつ。スーツの他にも、キングスマンには欠かせないスパイツールに注目して欲しい。

腕時計は2015年の映画では『BREMONT』を使用していたが、今作では水中撮影や格闘シーン、スタントなど、あらゆる状況に対応できる時計を求め、よりふさわしい時計として、『TAG HEURE』を採用している。キングスマンのエージェントは『タグ・ホイヤー コネクテッド』、ステイツマン伝説の『モナコ キャリバー11』を着用。

前作でもよく出てきたエージェント同士で会議をするときに使われる眼鏡のフレームは、英国の高級眼鏡の老舗ブランドカトラー&グロス社のもの、遠隔操作で活性化できる毒の万年筆は英国の名門コンウェイ・スチュワート製品だ。

今回のミュージックもブリットポップから、カントリーまで気の利いた音楽に加え、アメリカらしいデザインのファッショナブルな衣装、大胆なアクションも大いに楽しめる作品になっている。
映画と作中の傑作品をお見逃しなく!

※本ページ掲載の写真は、クリックすると拡大してご覧いただけます。



世界的麻薬組織のゴールデン・サークルのボス役、ジュリアン・ムーア
高級スーツを身にまとう主人公エグジー役のタロン・エガートン

タグ・ホイヤーにインスパイされた時計がスパイツールとして使われている。

劇中でも活躍する眼鏡のフレームはカトラー&グロス社のもの。
万年筆は英国名門コンウェイ・スチュワート製品。