#296 正反対のふたつのタオル

文/松崎薫子(モノ・マガジン編集部)

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moonlight indigo / LITTLE SUNSHINE littlebodco(pile&gauze)


毎日使うタオル、みなさんはどのように選んでいますか? なぜか増えてくるロゴ入りタオルを使っている、なんて人も多いのでは。我が家では、取材してから虜になった今治タオルをもう7年ほど使っています。乾燥機を中心に洗い、タオルウォーマーにかけて使っているからか目立ったほつれや傷みもなく、毎日快適に使っています。そんななか、3歳になる息子がプール通いを始めたのと、海へ行く機会が増えたことから、外で使用するタオルを購入しようと探していたときに出会ったのがこちらのリトルによるふたつのタオルです。

ひとつめは、使い込むたびに拭き心地がよくなるタオル。ブランドは、「LITTLE SUNSHINE」。使い始めは少しかたく感じるのですが、次第にしなやかになります。往年のアメリカ製の特にフィールドクレスト社のホテル仕様のタオルへのオマージュで、良く吸い良く乾き、使い込むほどに拭き心地がよくなる絶妙なバランスを目指したそう。撚りをかけたコットン100%の糸でパイルを織り、さらし、染め、そして表面のパイルがねじれて紐状になるまで繰り返し長時間洗いこむ今では珍しくなった、ロングパイルツイスト製法で作られています。ねじれた紐状のパイルが表面積を増やし、またバネのように伸縮し弾力があるので拭き心地がよく吸湿性に優れるのです。まさに拭き心地抜群のタオルのスタンダード! チーフタオル、フェイスタオル、バスタオルの3種があります。

そしてふたつめは、ゆるく、うすく、かるいタオル。折りたたんで使いたいタオルです。ブランドは、「littlebodco」。綿、麻、竹の糸を絶妙なバランスで織り交ぜたパイル生地でできているのが最大の特徴です。製法は同じくロングパイルツイスト製法ですが、素材の違いが大きく出ています。はじめに小さく折りたたんで顔を、そしてだんだんと大きく広げて身体をあて拭きすることで常に乾いた面が身体にふれ、拭き終わりまで快適に使えます。また、通常のタオルの端は強度を増すために裁断縫製品の場合は2本針の袋縫いか
メロー巻きという専用糸で端を高密度で巻くか、ニットのバイヤスのテーブでタオルのまわりを縫い付けるのが一般的です。しかしこれは、生地のゆるさを端まで感じてもらえるようにと、あえて平織りの生地のようなロック仕上げに。生地が弱いのは難点ですが、洗濯の際、ネットにいれて洗えば問題ありません。少し手間はかかりますが、ゆるく、うすく、かるく、拭き心地の優しいタオルです。サイズは、25㎝角のハンカチーフサイズから150×300㎝の大きなバスタオルサイズまでの豊富な7種類。

LITTLE SUNSHINEは開発に1年を要し、試作は11回だったそうですが、littlebodcoは開発に2年を要し、試作は17回にも及んだそう。

私はいま、この「littlebodco」の藍色をイメージして染められたというムーンライトインディゴカラーを使用しています。独特なシャリ感もあり、今までにない肌触りはもちろんのこと、色の美しさも際立っています。外で使用する際には色も重要ですからね。大満足な一枚に。

さあ、どっちのタオルにしますか? LITTLE SUNSHINEのような少し硬派な兄といったか感じの育てていくタオル? それともlittlebodcoの少し繊細な弟という感じのやさしいタオル? ぜひタオルを見直してみてください。

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LITTLE SUNSHINE タオル864円〜

LITTLE SUNSHINE / chief towel

littlebodco タオル1080円~

【問】合同会社リトル http://little.co.jp