#295 スバル、昴ぶる

写真/福永仲秋(ANZ)
文/上岡篤(モノ・マガジン編集部)

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先週土曜日発売の8月2日特集号。メインの特集は「スバル、昴ぶる」。

このタイトル、私は普通に「スバル、昂(たか)ぶる」と考えていたのですが、読み方によっては「昴(すばる)ぶる」とも読めるようで。って、そんなこと全然気にしていなかった私も無知でした。そういえば、谷村新司の名曲も「昴(すばる)」でしたね。別にスバル=すばると掛けて考えたわけでもないので、正解は「スバル、昂(たか)ぶる」です。

2年前のマツダ特集では“新しいマツダ”に賭ける多くの人に話を聞き、今年の3月2日号ランドクルーザー特集では、チーフエンジニアの小鑓貞嘉さんに熱き想いを語ってもらいと、単に現行車種の情報だけでない「クルマをモノだけでなくコトとして見る」ことが出来る、貴重な経験でした。

今回のSUBARU特集では、SUBARU車オーナーの取材も楽しいものでしたが、やはり「SUBARU熱が高すぎる販売店」を超える楽しさはありませんでした。全国のスバリスト憧れの聖地、中津スバル販売社長の代田敏洋さんです。新車や中古車の販売はどの販売店でも行うフツーのことですが、中津スバル販売では、名車スバル360やスバル1000、R-2などが動く状態で保存してあり、名車アルシオーネを専門に扱うスバル・アルシオーネ・ベースもあったりします。

他にも過去の名車がゴロゴロしているのですが、ひと際目を引いたのが「奇跡のインプレッサ」。2012年12月に起きた、中央自動車道笹子トンネルで起きた天井板落下事故(9名の方が死亡)で、NHKの記者が間一髪で脱出に成功したというクルマです。助手席部分が大きく破損したらしいですが、AWD(4WD)、280馬力を誇るインプレッサ WRX STIのアクセルを全開にしてかろうじてトンネルから脱出できたそうです。

そのクルマが、中津スバル販売に置いてありました。記者さんは、中津スバル販売でこのインプレッサの面倒をずっと見てもらっていたそうで、事故のことを知った代田さんが、「この恐ろしい事故を風化させてはならない」と、オーナーからの依頼もなかったのに修復させたという、まさに奇跡の1台なのです。室内の助手席側天井を見ると、その爪痕が少し垣間見えますが、ここまで修復するとは、どれだけSUBARU熱が高い人なのでしょう。

あ、もちろん動きます。そんな代田さんでも「このクルマで笹子トンネルは通らないですね」とひと言。

そんなSUBARU熱が高い人たちも取材したスバル、たかぶる。まだご覧になっていない方は、ぜひ手に取ってみてください!

※本ページ掲載の写真は、クリックすると拡大してご覧いただけます。

外見は普通のSUBARU販売店とそれほど変わらない中津スバル販売。

工場内ガレージにはアルシオーネSVXをはじめ、過去の名車、希少なSUBARU車が“当たり前”のように置かれているのには驚き。

これが「奇跡のインプレッサ」。正確には「インプレッサ WRX STI」。1990年代からSUBARUが世界ラリー選手権に参加していた時のベース車両。AWD、BOXERエンジン、ターボ搭載で280馬力を誇り、圧倒的な加速性能がウリだった。

代田敏洋さん。その高いSUBARU熱は有名で、全国から日々ファンが訪れるというほど。中津スバル販売のホームページ、社長のブログでこれまた熱いSUBARU情報を発信中。
http://bfaction.exblog.jp/

もうひとりのSUBARU熱が高すぎる人は、スバルショップ三河安城和泉店、営業の余語洋樹さん。ショップホームページ内のニュースピックアップなどの記事は、すべて余語さんが執筆。「店の営業時間終了後にひっそりと書いている」そうだが、その秀逸な分析には脱帽!
http://www.chubu-jihan.com/