[#226]三原康裕氏と、世界にひとつだけの靴を作る

写真・文/和田史子(モノ・マガジン編集部)

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 本誌2015年2月2日号でも詳説した「Atelier MIHARA YASUHIRO」(アトリエ ミハラ ヤスヒロ)は、日本を代表するファッションデザイナー、三原康裕氏が昨年12月にオープンした靴の専門店。フルオーダー、セミオーダーを受け付けるほか、既成のビジネスシューズや小物なども購入できる。また、ガラス越しには、奥の工房で行われる靴職人の手仕事を目にすることもでき、創作の空間が広がる様子はまさに“アトリエ”といった趣だ。

 ここは、シューズデザイナーからキャリアをスタートした三原康裕氏の、原点回帰ともなる場所。と同時に、新たな挑戦の場でもある。

Atelier MIHARA YASUHIRO
東京都渋谷区神宮前3-30-12 Gビル神宮前03 2階
TEL 070-6528-3082
営業時間 12:00〜20:00
定休日 木曜


 そのチャレンジのひとつが、現在進行中の「Atelier MIHARA YASUHIRO WORK SHOP」だ。

一般のゲストに向けた、いわば靴作り教室。参加者は意外にも、ファッション業界とは無縁のまったくの素人ばかり。彼らに対してデザイナーが“靴づくり”をイチからレクチャーするという、前代未聞の試みだ。

 入学シーズンに時を合わせるように、今年4月4日にスタート。第1期生は、午前・午後の2部制で計9名。7月いっぱいまでの4ヶ月間、毎週土曜の3時間程度をそれぞれ費やして挑んだ。“先生”は三原氏のほか、三原氏の師であり二人三脚でミハラ ヤスヒロの靴を生み出してきたシューマスターの早川氏やアトリエのスタッフ。教科書なし、実践あるのみ! の内容だけに、ほぼマンツーマンでサポートを受け、間近で三原氏や早川氏のプロの技を見て学べる、またとない機会だ。彼らは三原氏から直接、デザインからラストの選定、型紙の起こし方、素材の選定、吊り込みや底付けまでのレクチャーを受け、ともに手を動かしながら体験して1足のオリジナルシューズを完成させられるという贅沢な催しとなった。

 成功裡に終わった第1回を経て、このワークショップは継続が決定。現在は、第2期が進行中だ。自分だけの靴を自分の手で作りたい、三原氏の真骨頂をこの目で確かめたい、という人はぜひ第3期にチャレンジを。

▶ワークショップに懸ける三原さんの思いは、『モノ・マガジン』11月16日号/連載「ミハラごと」Episode3にて。

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手厚いサポートを受けながら、それぞれのスピードで少しずつ仕上げていく。

Atelier MIHARA YASUHIRO WORK SHOP
毎週土曜(1部 10:00〜12:30/2部 14:00〜16:30) ※スケジュール調整可
講習3ヶ月+仕上げ1ヶ月(計4ヶ月)
受講料20万円(材料・道具完備)

※現在第2期(2015年9月〜2015年12月)開催中

※本ページ掲載の写真は、クリックすると拡大してご覧いただけます。

第1期で完成した、9名の生徒の作品。完成度の高さに、“卒業式”では「コレクションの一部として発表し、商品化してもいいんじゃないか」という提案も飛び出したほど。

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