[#217]君はもうゲットした?「十六夜の月」

写真/油科康司(WPP) 文/小川太市(モノ・マガジン編集部)

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GRAND KIRIN 「十六夜の月」ラベル

 本誌で食べモノ&飲みモノを担当する事が多い自分が、ジャンルで最も好きなモノは……と聞かれたら迷わず挙げるのが“ビール“。 世間的にはサワーやハイボールなどに押され、ビール離れなどと言われますが、苦味や甘味、旨味……人生の喜怒哀楽を凝縮したかのような液体の魅力からは離れられないのです。

 そんな自他ともに認めるビール党の自分が飲んでみたい!と思ったのがキリンビールのクラフトマンシップが生んだブランドであるグランドキリンの最新作「十六夜の月(いざよいのつき)」。9/1と、つい先日に発売したばかりで、コンビニだけの限定発売となっているアイテムだ。

 
 まずパッケージからして目を引くデザイン、宙に浮かぶ十六夜をモチーフに聖獣キリンを雲をあしらうなど非常にお洒落な絵柄。流石はチャレンジングなブランドは違うと感心しつつ、試飲開始。

 プルトップを開けると、鮮やかなホップの香りが立ち上る。これ、ビール好きは香りだけでも楽しめるかも。口に含むと爽やかなホップの苦味と柑橘系の爽やかな香りが広がり、後から麦芽の甘味やコクを感じる。

 このビールの特筆すべき部分であり、魅力でもあるのが最初に感じた“香味”で、今回の十六夜の月ではホップにこだわっている。ネルソンソーヴィンホップという世界のホップでも0.5%しか獲れないという希少なニュージーランド産ホップを大量に使うキィウィIPAスタイルを採用している。

製造工程では、仕込みだけでなく発酵工程でもホップを漬け込むことで複雑な香味を引き出しているそうだ。ただし、IPAスタイルだとホップの香りや苦味ばかりが強調されがちだが、それ以外の要素をバランス良く引き出して飲み応えあるビールとして仕上げているのが十六夜の月の魅力。

 ホップの味わいが突出したビールにするのではなく、ホップが主役になりつつも全体の甘味や旨味を引き立てている。その為、ゆっくり確かめるように飲みたくなってしまう。まさに中秋の月を眺めながら一献。そんな気持ちにさせてくれるのだ。

 
 もちろん、単独で飲んでも美味しいがフードペアリングも気になる所。担当者によれば「ジューシーな唐揚げ」「餃子とゆず胡椒」「炙り明太子」との相性が良いとの事で試してみた。

 こってりとした唐揚げを一口、そしてゴクリ。ホップの爽やかな香りが油のしつこさをリセットしてくれ、両者の相乗効果で何度も食べられる。これは堪りません。餃子はゆず胡椒でいただきながら一口。ラー油ではなくゆず胡椒というのが肝で、柑橘系の爽やかな香りがより高まって餃子の味わいを高めてくれるのがグッド。意外に明太子との相性も良かった。オススメは炙った明太子だが、生の明太子との相性も悪くはない。というかいける。皆さんには是非、自分好みのペアリングをお試し頂きたい。

 なお、瓶のままでも全く問題ないが。こだわりのビールを飲むのならグラスと、注ぎ方にもこだわりたい。ドイツのグラスメーカー、シュピゲラウならIPA用のグラスもあるので可能なら是非ゲットを。注ぎ方はある程度泡を立てるよう注ぎ、1~2分程泡が落ち着くまで待って、あとは側面からゆっくり注ぐだけ。これだけでより美味しいビールが楽しめる。こちらも是非お試しあれ。

GRAND KIRIN「十六夜の月」

十六夜の月 正面
十六夜の月 ラベル
十六夜の月 蓋部分

–DATA–
 商品名/グランドキリン 十六夜の月
 容量/330ml
 アルコール分/5.5%
 価格/オープン価格(実勢価格250円前後)
 問合わせ/キリンビール0120-111-560
 http://www.kirin.co.jp/

グラスへ泡立てるように注ぐ

最初に注ぐときはある程度、泡立てるように注ぐ

注いだら1~2分待って泡が落ち着くのを待つ。泡立つホップの香りが特長的。

注いだら1~2分待って泡が落ち着くのを待つ。

泡がきめ細かい粒になったら、側面よりそっとそそぐ

泡が落ち着いたら、側面からそーっと注いで完了。