[#206]カランダッシュのブティック、銀座に誕生

文/小野正章(モノ・マガジン編集部)

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カランダッシュ 銀座ブティックこの5月、路面店として誕生した「カランダッシュ 銀座ブティック」。1階では万年筆やボールペン、革小物などのアクセサリーを扱う。℡03-3561-1915 東京都中央区銀座2-5-2 営業時間11:00~19:00(年中無休)


今年、2015年はスイスの筆記具メーカー、カランダッシュの創業100周年。その記念すべき年に同社のブティックが東京・銀座に誕生した。

新しいブティックは元ギャラリーだった物件を改装し、外観は高い天井と自然光がふんだんに降り注ぐ大きな窓がそのまま活かされている。

一方、店内は万年筆、ボールペンといった筆記具を中心に革小物や関連アクセサリーを扱う1階、誰でも自由にカランダッシュの画材を用いて絵が描けるスペースを設けた2階の2フロアで構成される。

なかでも特筆すべきは、国内の路面店として初となる3つのコレクション、すなわちHoute Ecriture (高級筆記具)、Office Line(カジュアルな筆記具)、All the Colours of Caran d’Ache(画材)を一堂に集めていること。

つまり、カランダッシュの世界観を余すことなく体験できるのが、このブティックというわけだ。

また見逃せないのが、オープニングを記念して、6月30日まで展示されているプライベートコレクション。

エナメルアートの第一人者、Andree Peaudecerfさんによって製作された5種類の万年筆(もちろんどれも一点モノ)で、それぞれのボディにはカランダッシュ発祥の地、ジュネーブやスイスをモチーフにした細密なフレスコ画が描かれている。

その精密な筆致はまさに驚嘆の一言。これを見るだけでも来店する価値は十分にある、まさに芸術作品だ。

今後はギャラリーとして、アート関連のイベントも開催する。6月16日にグランドオープンする伊東屋の新本店ビルとともに、文房具ファンにとっては見逃せない銀座の名所になることだろう。


オーバーアルプ6角形のボディをもつ限定モデル「オーバーアルプ」(世界限定各2044本)も受注受付中。スイスの山での生活と牧歌的な風景を象徴するシーンとアルプスを代表するエーデルワイスの花が、それぞれ3面ずつに彫刻されている。万年筆価格32万円、ローラーボール価格29万円、ボールペン価格25万円。

collection展示中のプライベートコレクション。筒状になった金のベースを不透明なエナメルの層で覆い、そこに直に絵付けするエナメル技法“グランフー”が用いられた。上から「カランダッシュ 1915」、「アンリ・デユナン」、「オラス=ベネディクト・ド・ソシュール」、「エルネスト・アンセルメ」、「ジュネーブ 1815」。