[#199] コンパクトでも、Be a driver.

写真・文/上岡篤(モノ・マガジン編集部)

moweb

199_01

つまらないクルマは、つくらない。 このスローガンのもと、乗って快適、安全、そして何より走りを楽しめるクルマを作り続けているマツダ。
その屋台骨となっているのが、エンジン、トランスミッション、シャシー、ボディを一から見直した「スカイアクティブテクノロジー」を採用したクルマたちである。中でも注目は、そのエンジン。
ひと昔前は強まる環境規制に対応できずに衰退の道をたどっていたディーゼルエンジンを、同社独自の技術でクリーン化した「クリーンディーゼルエンジン」。
2012年に登場したCX-5を皮切りに、アテンザ、アクセラにも採用された。この3車種に搭載されたのは2.2リッターのクリーンディーゼルエンジン。
排気量もそこそこあるため、ディーゼルならではのパワーが体感できるのは当然といってもいい。
だが、ボディは少々大柄。価格もそこそこするということもあり、「マツダが好きな人にはわかってもらえているが、まだまだその魅力を伝えきれていない層がたくさんある」(開発主査の土井歩さん)という自責の念もあったという。

そこで登場するのが、クリーンディーゼルエンジン搭載第4弾となる、デミオだ。 昨日試乗会が行われたので、Be a Driverとなるべく参加した。
前3車種と異なり、搭載するのは1.5リッターのディーゼルエンジン。
2.2リッターエンジンと比較すると、正直劣るところはあるそうだが、アクセルを踏み込んでみると、軽い踏み込みでも充分なトルクを感じることが出来る。
トルク……クルマを前に押し出す力、と言えば良いだろうか。
へぇ、1.5リッターでもこんなに力強さを感じることが出来るのかと、正直驚いた。

ターゲットは若い人たち。マイカーを初めて持つ人たちに、背伸びし過ぎず、それでも走る楽しさ、操る面白さを充分に感じてもらえるクルマに仕上げているという。
これまで女性をターゲットにしたクルマは、どこか「ほわっと」した雰囲気を求められた。
そのアプローチは間違ってはいない。が、やはりクルマだ。走る楽しさを感じ取ってもらいたい。
そこで、デミオというクラスのクルマに合ったディーゼルエンジン、コンパクトながらも広々と使える車内空間、そしてドライバーを高揚させるステアリング回りなど、「女性でも、男性でもその面白さを理解してもらえるように仕上げた」(前出土井さん)のが、この新型デミオである。

車両本体価格はまだ未定とのことだが、同クラスのハイブリッド車と同等の価格に落ち着きそうと、マツダの関係者。
これまでのデミオの「街乗りクルマ」という概念を変える、ちょっと遠出をしてその走行性能、快適性能を存分に味わいたくなるクルマなのである。

199_02
最上位グレードに設定された、レザーをあしらったインテリア。このクラスのコンパクトカーとしては、とても良く作りこまれている。

199_03
リアシートを倒せば、広大なラゲッジルームが生まれる。ホームセンターなどで大物を買い込んだときでも、安心して積載できそう。

199_04
1.5リッターのクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」。1.5リッターながら、2.5リッターガソリンエンジンなみのトルクを生み出す。そのトルクは250N・m/1500-2500rpm(AT車)。坂道なども楽に登ることができる。

199_05
開発段階では、フロントマスクのデザイン、とくにヘッドライトランプが「女性には怖いと思われるのでは?」という意見もあったそうだが、聞こえてくる声は“可愛い”が多かったという。アテンザやアクセラよりも、丸っこいところがそう思わせるのか。

199_06
左からCX-5、アテンザ、アクセラ、そして新しいデミオ。フルスカイアクティブテクノロジーを採用するのは、これで4モデルとなった。来年はロードスターがここに加わる?

199_07
マツダ デミオ
SKYACTIV-D 1.5というディーゼルエンジン搭載モデルのほかに、SKYACTIV-G 1.3ガソリンエンジンを搭載するモデルもラインナップ。9月発売予定。価格はディーゼルエンジン搭載モデルだと、170万円台からというところか?
http://www.demio.mazda.co.jp/pre/