[#192] ロケーション悲話

文/小野正章(モノ・マガジン編集部)

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濡れたことで、むしろそれらしく見えたシートゥサミットのポケットシャワー。

『モノ・マガジン』7月16日号(7月2日発売)の第1特集は「キャンピングギア」。

ということで、5月初旬の編集会議で担当を拝命。そのロケーションを6月5日と6日に設定した。この日程よりも前だと、前号の編集作業に追われているため企画を詰める時間がなく、それより後だと締め切りに間に合わなくなるという絶妙なスケジューリングのはずだった。

ただし、唯一の心配事が、梅雨。例年だと関東地方は、ちょうどこの時期に梅雨入りしてしまうのだ。だが、その心配がだんだん現実のものとなっていく。

5月下旬になると九州地方の梅雨入り時期が6月2日頃と発表される。ということは関東地方の梅雨入りはその2~3日後。しかし、スタイリストにはすでに商品集めを以来しているし、カメラマンやライター、モデルなどのスタッフも、すでにこの日程でスケジュールを調整済み。いまさらロケを延期するなんて考えられない。晴れてなくても、せめて雨さえ降らなければ…。そう願っていたものの、一週間の予報では、まさに前日から梅雨入り(泣)。雨天は確定的な状況になってしまった。だが、いまさら変更はできない。

そして当日。朝から雨が降り続け、気分は絶望的。スタッフは二手に分かれて出発し、談合坂SAに集合。都留ICで高速を降り、食料、バッテリーなど必要なものを購入し、道志村のキャンプ場へ。

まずはバンガローに荷を広げて、「SOLO」シーンの撮影準備を開始。キャンプサイトはさすがに水捌けがいいものの、やっぱり雨中の設営は気が滅入る。準備が整い、男性モデルが登場して撮影を始めるが、雨水が簡易テントに流れ込んでしまって中々シャッターを切ることができない。ワンカット撮るたびに雑巾掛けを繰り返し、ようやく最初のシーンの撮影は終了した。

当初の予定ならば、その日中にもうワンシーンを終了するはずだったが、雨がひどいため翌日に持ち越すことに決定。その晩はスタッフの一人の得意料理に舌鼓を打ち、このロケで唯一楽しいひと時を過ごす。

食事後、早々と布団に入ったため午前3時頃には目が覚める。天井をたたく雨音から外は明らかに豪雨の模様。しかも、管理人から街道と高速道路が閉鎖されたとの情報が入る。だが、もともと撮影が終了するまでは帰るつもりはなかったから、道の閉鎖など全然気にならない(笑)。ただスタッフの一人に、その日、別の現場で取材アポが入っていたのは気の毒でした。

朝食後、早速「COUPLE」のシーンを撮影開始。しかし、雨はやまない。昼近くになってようやく最後の「FAMLY」シーンの準備を開始。なんとなく空も明るくなってきて、道路閉鎖が解除されるとの情報が入る。そして午後2時過ぎ、ついに撮影が終了。帰途に就く。

大月ICから調布府中料金所までは閉鎖続行中だったため、大きく迂回しながら新宿駅に着いたのが、午後8時。モデルの皆様、おつかれさまでした。寒いなか、ありがとうございました。

このロケで得た結論。7月発売号でキャンプ特集はいかんでしょ。懲り懲りです。

192_02岩肌のシズル感がいい具合。ナルゲンのプラスチックボトル。192_03ペアで楽しみたいenoのダブルネスト。本番撮影前に試してみた筆者とスタイリスト氏。 192_04重宝してしまったユーロシルムのアンブレラ。今回もっとも役立ったキャンピングギアはこれだった? 192_05よく見ていただきたい。かなり濡れていることがわかるはず。コールマンのLEDストリングフェスライト。192_06何度も拭きなおしながら撮影したホグロフスのダッフルバッグ。