[#180] 走りの醍醐味を堪能したいなら「ケータハムセブン160」を!

文/小野正章(モノ・マガジン編集部)

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この3月10日、駐日イギリス大使館で「ケータハムセブン160」の発表記者会見が行われた。

同車は「セブン」のエントリーモデルとして、昨秋から販売されていた「セブン130」を引き継ぐ形で発表されたもので、「130」が軽自動車規格の自主規制によってエンジンの最高出力を64psまで抑えていたのに対し、「160」では規制を上回る80psを発揮する。しかしながら、リアフェンダーを削るなど、車体を「130」と同様の全幅(147㎝)とすることで、見事に軽自動車としての基準を満たしたのである。

ちなみにエンジンはスズキ「ジムニー」が搭載していた660cc直列3気筒ターボエンジン。5速ギアボックスにもスズキが採用されているため、車体はイギリス製ながらも心臓部は日本製というきわめてユニークな存在となった。とはいえ、走りの醍醐味を味わうならば、このエンジンしか考えられなかったのも事実である。

まるで F1カーのように低いコクピットとステアリングの動きがダイレクトに伝わるフロントタイヤ。そしてアクセルを踏み込んだ分だけ加速する軽量ボディ(時速100キロに達するまでに僅か6.9秒!)。 欧州の排ガスや燃費規制をクリアしながら走りの楽しさを実現するには、まさにスズキのエンジンが最適だったのだ。

とはいえ、シートに座れるのはたったの2人。もちろんエアコンなど快適装備があるはずもない。だが、走ることにかけてこれだけ楽しめるクルマはそうそうないだろう。日本の道路事情を考えれば、一台目にはどうかと悩む。しかし、セカンドカーとしてならばぜひお勧めしたい。
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ケータハムセブン160
全長310×全幅147×全高109㎝。最低地上高10cm。重量490㎏。前輪ソリッドディスク、後輪ドラムブレーキ。タイヤサイズは前後とも155/65R14。車両本体価格394万2000円。
【問】ケータハムカーズジャパン ℡03-5754-2227

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想像以上に快適な本革製シート。ステアリングはmomo社製。ここに身体を沈めれば気分はフォーミラーパイロット!?

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テールランプの横にはエンジンを提供するSUZUKIの文字が輝く。

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スズキ製3気筒ターボエンジンを搭載。排気量658cc、最高出力は80ps。最大トルク10.9㎏f/m。最高速度は160㎞/hに達する。5速MT。