[#154] ジェスチャーで「ハイチーズ!」 ニコン・クールピクスS6600

写真と文/モノマガ男(モノマガジン編集部)

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スマホやミラーレスデジカメの普及に挟撃され、コンパクトデジカメの苦戦が伝えられる。だがミラーレスやデジ一眼レフよりも高級な路線は上手くいっている。レンズ交換ができないから安いのではなく、レンズまで一体で完璧に調整された優れたコンパクトデジカメというスタンスが、コンデジの活路なのかもしれない。「コンデジ」とはもはや「入門用の安いデジカメ」と同義ではない。

が、ユニークさをうたえるのもまた、コンデジのメリットである。「レンズ交換をしなくちゃいけない」縛りがないため、古来よりコンデジは極めてユニークな機能やカタチを採用してきた。今回使ったクールピクスS6600は、スモール&ラウンドのシェイプこそ見慣れた感じだが、その「ジェスチャー撮影」機能が面白い。

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(バリアングルモニターを採用。ジェスチャー機能はもちろん、普段使いでも、頭の上から、路面ギリギリから撮る場合など、非常に便利だ。)

使ってみた。
くくっていえば、ジェスチャー撮影とは回転させた背面液晶画面上の指定の場所に手をかざすことにより、写真や動画のシャッターを切ったり、ズームを駆動させることができるというものだ。「液晶を見ながら、離れた場所から操作できる」というのが特長で、カップルや子供と使うとなかなか盛り上がる。

手のひらを画面と並行にかざすのがポイントで、少し斜めになったりすると、認識が解除されてしまう。慣れないとちょっと「あれ? 巧くいかないな」と感じるだろう。

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(「MODE」から「設定」で「ジェスチャー操作をオン」にする。背面液晶を自分撮り仕様にすると「ジェスチャーモード」が入り、中央に手のひらマークが出現する。)

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(マークに手のひらをかざすと四隅に写真シャッター、動画シャッター、ズームの広角と望遠の操作マークが浮かぶ。)

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(そのまま手のひらの右上のシャッターに移動すると3秒のセルフタイマーが動作してチーズ! というワケ。)

むろんセルフタイマーと同等の機能であるが、少し離れた場所からジェスチャーでカメラを操作できるというのがトピックだ。「離れた場所」といっても、使用上、画面が見える程度の間隔ということになるから、1.5メートル位までが実用上の限界と言えよう。手のひらも、あまり小さいと認知しない。4,5名までの上半身をまとめてワイワイ撮るなんて場合に楽しめると思う。

カラバリは4色だ。
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写真をフィルター加工するのもおもしろい。たとえば、魚眼。
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(通常画像)

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(で、こちらが魚眼。なんかすごい顔)

ズームは光学12倍だ。こんなちっちゃいのに、すごい倍率。ググッと引き寄せる実感が得られる。
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(ワイド端)

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(望遠端。光学12倍。エディオンの看板である。)

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(さらにデジタルズームを加えると、見えすぎちゃって困ることに!)

スペシャルエフェクトにはこんなのがある。計13種類+バリエーションだ。
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(絵画調)

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(セピア調)

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(クロスプロセス)

それからミラー。中央から画像を折り返してシンメトリカルな画を作れる。
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(通常撮影)

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(ミラーエフェクト)

コンデジらしく、発色のはっきりした見栄えのいい絵作りである。日常はもちろん、旅行時にもいい画を撮ってくれるに違いない。ジェスチャー操作を使うには、簡易な三脚があったほうが角度の自由度が高い。ジェスチャー操作時に背面液晶を上下に回転させると画像が反転し、ジェスチャーモードが解除されてしまうためだ。

クールピクスS6600はオープン価格。実勢は2万7000円くらいで推移している。

以下、自由作例。ある秋の日の、アキバである。

ここほど視界すべてが原色な場所も珍しい。

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①「思いやり。人に車に・・・」下の句を考えよう。 ②アキバの極彩色は本当にすごいと思う。 ③シルバー仮面が変身する時のビルに似ている。 ④三丁目の夕日的なラジオセンター。 ⑤さすがに直射ではゴーストが出ますな。 ⑥色抽出撮影。赤でやると鯛だけ色づいた。 ⑦マーチエキュート神田万世橋。パノラマで撮影。 ⑧マクロ。ズーム域により2~10センチまで寄れる。 ⑨最近気に入っているJBLのUSBスピーカー「ペブルス」。あのJBL製で実売6000円程度と空前絶後のお買い得品。黒もある。 ⑩望遠300㎜域の圧縮効果。 ⑪痛そう。 ⑫万世橋に開業した「マーチエキュート神田万世橋」。内覧会にて。