[#135] 石巻の街へ

文/徳本真弓(モノ・マガジン編集部)

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『石巻工房』
住所:宮城県石巻市中央2-10-21サトミビル1階左
http://ishinomaki-lab.org/

先月、宮城県石巻市にある『石巻工房』へ伺ってきました。(詳細は発売中の『モノ・マガジン2013年5-2号106-107ページ』にて)

JR石巻駅から石ノ森章太郎氏のマンガキャラクターのモニュメントが並ぶ、マンガロード商店街を歩き、とあるビルを改装したビジネスカフェ兼、『石巻2.0』のインフォメーションセンターでもある『IRORI』へ向かいました。石巻工房は現在IRORIのとなりにあるサトミビル1階に工房を構えています。

2011年3月の震災直後、地元の若い店主たちは夜な夜な鍋をつつきながら熱く語り合いました。単に街を復興させるだけではなく、震災前よりも魅力ある街にバージョンアップしたい。その願いを込めながら、2011年6月に石巻2.0が誕生しました。石巻2.0の活動は多岐に渡っていて、ラジオ番組の放送や、フリーペーパー、『復興BAR』というBARの存在なども含まれています。

石巻2.0の活動と並行して、建築家の芦沢啓治さんを中心に、その考えに賛同した人たちによって生まれたのが市民工房『石巻工房』でした。石巻工房は市民が参加し、自らの手で作りあげる製品がコンセプト。芦沢さんはクライアントだった阿倍久利さんの同級生である元寿司職人の千葉隆博さんのDIYの腕を見込み、工房長に抜擢しました。千葉さんは、震災以前は市内で父親と共に寿司店を経営しており、家具の世界とは無縁だったわけです。現在では、賛同するクリエイターやデザイナーも増え、製品バリエーション、注文数ともに一気に増加しており、工房はフル稼働中。

「石巻でやらなくちゃいけないことはまだまだあります。まずは多くの方々に石巻の街に興味を持っていただき、さらには、街に実際に足を運んでもらって、現状を見て頂きたいです。旨い魚も酒も沢山ありますし、石巻の街を楽しんでほしいですね」とは千葉さん。千葉さんをはじめ、石巻の街に新たな魅力を生みだそうとしている人たちの活動から目が離せない。石巻の街の人々の人柄や美味しい食べ物に魅了された一人として。

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『IRORI』の空間を整えたのは、石巻工房と、ハーマンミラーチームでした。街の将来をみすえて内装や家具などを石巻2.0に譲渡し、石巻工房は現在、隣のさとみビルに工房を構えています。

『IRORI』
住所:宮城県石巻市中央2-10-2
営業:10時~19時
休:火曜

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写真は自家製パイン泡盛。パイナップルをつけ込んだ泡盛が美味。

『石巻復興BAR』
住所:宮城県石巻市中央1-8-8
営業:19時~26時(都合により前後)
休:日~火曜

『石巻2.0』
http://ishinomaki2.com/

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『モノ・マガジン5-2』
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