[#99]保育所にもICTの波、来てます

文/上岡篤(モノ・マガジン編集部)

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子どもは欲しい。でも、仕事は続けたい。そんな「働く女性」を悩ませているのが、託児施設の不足だ。一時期は託児施設に入れない待機児童の数が問題となっていたが、最近では鉄道会社が駅の中、あるいは駅近くに託児所を開設したりと少しは改善しているようだ。

でも、やはり職場とできるだけ近いところのほうが親として安心できるのは当然。そんな希望が多く寄せられている中、積極的に職場内に託児施設を併設する企業も増えてきているようだ。

今日はNTT東日本が本社内に開設した保育所「DAI★KIDS 初台」のオープニングセレモニーと内覧会にお邪魔した。

NTT東日本のような企業ならば託児施設の開設に積極的に取り組むのは何も不思議なことではない。0歳児から未就学児を受け入れるこの「DAI★KIDS 初台」には、NTT東日本ならではの工夫が盛り込まれている。

それは、ICT(Information and Communication Technology)を利用した保育所という点だろう。ICTなんて書くと小難しい。要はフレッツの光回線網を活用した、一歩進んだ保育所である。

とはいえ、何も光回線を使って職場のお母さんやお父さんがあたかも子どものそばにいつでも居る、という環境を作り出すものではない。保育士もきちんと居る。子どもが遊べる遊具やベビーベッドだってある。

一見普通の保育所と変わる点はないのだが、NTT東日本がすでに一般向けにも提供している、光回線網を便利に活用できる端末が置いてあったりする点が違うのだ。

たとえば、タブレット端末でもある「光iフレーム2」。子ども向けのお絵かきアプリなどで子どもが遊べるのはもちろん、自宅にこの光iフレームを置いておけば、保育士が撮影した保育中の我が子の様子がフォトフレームのように閲覧できたりする。

自分がいないところで、我が子はどんな生活を送っているのか? これって結構関心が高い点ではないかと思う。

また、「ひかりフレッツフォン VP3000」を保育所内に設置。職場に設置されているVP3000との間でテレビ電話が可能。我が子の様子を確認できるほか、嘱託医との間もテレビ電話でつなぎ、病気が疑われる子どもの状況を伝えることで、診察前に事前に相談できるという環境も整えられている。

こう書くと、「なんだ、NTT東日本の社内だからできることでしょ?」と思われがちだが、そんなことはない。NTTの光回線網を導入している会社ならば、何もハードルの高いことではない。

社員の仕事と育児の両立支援に関心が高まっているいま、「働くお母さん」を支援する方法のひとつとして、注目されていくのであろう。

img001NTT東日本の代表取締役社長・山村雅之氏も登場して行われたオープニングセレモニー。今回入園した5人の幼児も出席していたが、スーツ姿のおじさんが多くて、ちょっと戸惑っていた様子。

img002img003保育所内は一見普通の保育所と変わらない。年齢別に遊ぶ場所がおおまかに決められている。0歳児も受け入れるため、ベビーベッドやおむつ交換台、授乳室も用意されている。

img004「光iフレーム2」が置かれている。子どもたちは知育アプリなどでタブレット端末を使って遊ぶことができる。また、保育士が撮影した写真をスライドショーのように流すことも可能。

img005「ひかりフレッツホン VP3000」が置いてあり、職場の母親・父親とテレビ電話によるコミュニケーションが可能。お互い顔を見合って話せるというのは、やはり安心できる。