[#91]好きこそモノの上手なれ?

写真・文/上岡篤(モノ・マガジン編集部)

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「ゴメン、明日の朝イチでmowebの原稿書くから」と、更新担当にメールして、一路広島へ。

いま、私上岡はかなりタブレットづいております。スタジオに行けば各社のタブレットがゴロゴロしており、使っては充電し、AndroidタブレットにはGoogleアカウントを入れる毎日。

そんな日々の中広島へ向かったのは、スマートフォンやタブレットのケースを木で作っているメーカーの取材。

広島駅から電車で約15分ほど、JR可部線・古市橋駅の近くにある「Sweet D」という会社。世界三大銘木と言われる、アフリカンマホガニーという木材を使ってスマートフォンやタブレットのケースを製作しています。

アフリカンマホガニーの良い点。それは、独特の木目が挙げられます。高級木材ゆえ、これまでは住宅や家具などに使われることが多く、なかなか手の届くものではありませんでした。「この木材の良さを、もっと多くの人たちに知ってもらいたい」ということで、Sweet Dが立ち上げたブランドが「LIFE」なのです。

アクセサリーやカフスなど、1点モノの作品も多くありますが、今回はスマートフォンやタブレットケースに注目。その始まりは、社長の宮野絵梨花さんのアイデアにありました。

「iPodのケースをマホガニーで作れない?」

正直社員は驚いたそうです。LIFEにふさわしいケースを作るには、相当薄く加工しなければならない。でも、マホガニー材の良さを知り尽くしているわれわれだからこそ、できるのではないか。

出来上がったiPodのケースは展示会などで長蛇の列ができるほどの人気。そうなると、スマートフォンのケースやタブレットのケースにつながっていくのは当然で、現在雨後の竹の子のように新製品が出てくる各種スマートフォンのケースを見事に作り上げています。

工程を取材させてもらいました。みんな、真剣です。でも、面倒くさいとかそんな顔はしていない。

「確かに単純作業かもしれません。でも、みんな本当にこの作業が好きなんです。ヤスリがけひとつとっても、こうすればもっと滑らかに仕上がるんじゃないか。向上心を持っていれば楽しくできるんです」と、チーフデザイナーの佐々木綱史さん。

取材した日は「その日は工場が休みなんですよ」と言われていた日。「いや、いいんですよ。休みって言ったって、みんな家に居るよりも、ここで作業していたほうが楽しんです」(佐々木さん) まさに、好きこそモノの上手なれ。

現場の皆さんの「真摯ぶり」に驚いた1日でした。

なぜこの頃タブレットづいているか……。それは、おなじみになっている弊社「モノすごいシリーズ」で、「モノすごいタブレット」を制作しているからなんです。今回取材したSweet Dのことも、もっと詳しく紹介します。5月31日(木)発売予定。お楽しみに!

img001工場に積まれたマホガニー材、の端材。デザイナー(というかクリエイター)の方たちは、自由に適当なサイズの木材を持って行き、自分の作りたい作品にトライすることができる。もちろんスマートフォンやタブレットのケースも!

img002形作られたスマートフォンのケース。形成の際にできた傷を、サンドペーパーで丹念に磨いていく。磨いてはライトに当ててチェックする。その単純作業の繰り返しだが、美しく磨きあげるために、決して避けては通れない作業だ。

img003実は、「モノすごいタブレット」用に、とあるタブレットのケースをお願いして作ってもらいました。出来上がりは、まさに「ピッタリ!」「美しい!」。手にとってみてビックリしました。さて、なんのタブレットケースか、わかるかな?

img004行きがけの羽田空港第2ターミナル、搭乗待合フロアで発見した「Free Charging」ステーション。サムスンの提供のもの。各キャリアの携帯電話用コネクターのほかに、タブレット用ではGALAXY Tab用もあった。さすがサムスン提供!

【問】Sweet D http://sweetd-life.com