[#87]五感de人間ヤメられませんぜ

文・本田賢一朗/モノ・マガジン編集部

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main(右)「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」
(左)アウトソールもさらに薄くなり、軽い軽い。フットワークもずいぶん向上した印象の「NIKE FREE RUN +3」価格11,550円 ランニングの縦の動きのみならず横の動きにも安定した履き心地。他のス【問】ナイキお客様相談室 ℡0120-500-719 


先日、伺った『ナイキ』の発表会が忘れがたいものになりました。

“野性のつよさをよびさませ”と題したランニングシューズ「NIKE FREE+」新作体験会でコラボレートしたのは「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」なるイベントだ。現在世界30ヵ国、600万人以上が体験し、東京・外苑前のイベントは予約が取れないほど注目を集めているのでご存知の方も多いだろう。

光を完全に遮断した空間の中で、参加者は視覚障害者のサポートのもと五感(視覚以外)を頼りに、さまざまな行動体験をするというものだ。いかに素足の感覚に近づけるか究極なまでに軽量化を図るシューズを、こういうアプローチで触れるのはナイキならでは。

8人が1グループとなって部屋へ案内される。これまでの人生で体験したことのない、ホントにあった漆黒の空間。目が暗闇に慣れないほど暗いっ! うわ~一歩踏み出すのにも怖いし、案内人の方が「僕の声のする方へ来て下さ~い」と言われて動くにも、声のする方向はどこで、どれくらい離れているのか心もとない。他の参加者と声をかけあうことなしには動けない。

「足元がなにやらフカフカしてる。カーペット?」  手で触れてみれば草? 土のにおいもする。「あぁ! 芝生……」 素足感覚のランニングシューズで感じるのは…しゃがんで手で触ってみると? においは? 五感のひとつひとつが拾った情報をまとめ上げて僕らはモノ・コトを知覚していることがよくわかった。

人間本来の感覚を改めて見直すと、寒いも暑いも、臭いも不味いもうるさいもありがたいネ(いつもは嫌だけど)。

img001img002img003「ダイアローグ~」体験後、こりゃランニングマシンなぞ走ってられんぞ! と息巻くも別フロアに用意されていた女子の世界記録保持者ポーラ・ラドクリフ、自転車・トライアスロンのランス・アームストロング、『GYAKUSOU』を手がけるデザイナー・高橋盾の3人のランナーのペース設定されたトレッドミルの体験が楽しい。こーいうのもいいね! ラドクリフ(約18km/h)はほとんどダッシュだし、アームストロングより猫ひろしのほうが速いのか……。シューズのフルラインナップのほか、バランスボールを使ったトレーニング体験もできて充実のひと時。