[#64]上野の東京芸大で10月23日まで開催の「モチハコブカタチ」展に行ってきた。

写真と文・モノマガ男/モノ・マガジン編集部

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main最前列が1956年発売の「ナイロンボストンバッグ」。今回復刻販売されてもいる。1956年の大阪府工業奨励館にて昭和天皇の天覧を賜ったという。


モノ別冊『カバン・モノ』でもおなじみのカバンの総合メーカー「エース」が、東京藝術大学美術学部デザイン学科とタッグを組んで展開している「エースのデザイン展 モチハコブカタチ」に行ってきた。

場所はJR上野駅公園口から徒歩およそ10分。広々とした公園内を散策でき、この季節特に気持ちがいい。お近くの方は自転車散歩ついででも良いし、リーリーとシンシンに会いに動物園に行くついでも良かろう。上野アメ横・軍モノ専門店の中田商店がてらでも……つまり上野は楽しいところなので、ぜひ行くべしといいたいワケだ。

本展の企画趣旨は、創業71年のエースがさまざまに手がけてきたカバンを通じて時代を考察する、または時代の潮流からカバンの有り様を探るといったもの。天井が高く清々しい東京藝術大学 大学美術館陳列館に足を踏み入れると、モノを持ち運ぶ道具としてのカバンが、時代を映す鏡でもあるかのように見えてくるから不思議だ。

そういえばエースは、米国サムソナイト社製品を1960年より輸入販売し、1964年には日本でのサムソナイトトランクの製造販売を開始している。日本の自動車メーカーが米ビッグスリーからさまざまな教えを得たように、カバン、トランクの分野に置いてもアメリカを教師として日本が大いなる成長を遂げたことがわかる。

会場には現在までのメモリアル製品が50本近く並べられている。1階はヒストリカルなカバンたちを、2階は現在のエースのモノヅクリを中心にした内容となっている。よく考えられた展示だ。

今回の展示会関連の特別企画としては、まずは同大生徒さんのカバン作品の展示がある。若い彼らの「カバンという道具」の捉え方がわかるようでとても興味深い。下の写真は芸大学生さんたちの作品。ユニーク!

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もうひとつの特別企画は復刻カバンの限定販売。これは2本あるが、1本目は「芸大マジソンバッグ」(写真左下)。これは芸大の英表記がプリントされた洒落心あるナイロンバッグだ。価格1万円で限定70本。その場で購入可能だ。2本目は1956年発売の「ナイロンボストンバッグ」の復刻版(写真右下)。こちらは80本限定で8000円。11月中旬ごろのお届けとのこと。

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モチハコブカタチ展は10月23日までの開催で、期間中無休、入場無料。開館時間/10:00~18:00(入場は17:30まで)、住所/東京都台東区上野公園12-8 
http://www.ace.jp/news/design/index.html

img002現在はエースがポリカーボネート製のゼロハリバートンを手がけているが、これは1950年代のビンテージ。

img0031960年代のサムソナイトトランク。手前はデザインまですべてエースが手がけたメイドインジャパンのサムソナイトである。

img00480年代のカバンたち。イクシーズなど懐かしいブランド物が並ぶ。

img0051970年大阪万博のEXPOショルダーバッグ。

img006会場の様子。

ƒ|ƒXƒ^[•Ž†-11展示会ポスター。