[#56]エロは男の健気が産むもの!?

文・本田賢一朗/モノ・マガジン編集部

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main谷中のスタジオ兼ショップのディスプレイもJayさんのエロ明るい!? クリエイションが全開だ。ジェイ ツジムラ ジュエリー・スタジオ&ストア ℡03-5814-8181 


現在発売中のモノ・マガジンで、まとまった記事としては久しぶりのメンズ・ジュエリー企画。そこで紹介した『Jay Tsujimura』の「HOPE」シリーズは東日本大震災を受けて制作された復興を願うラッキーチャームだ。

JayさんはずっとN.Y.を拠点にジュエリーを作り続けてきたのだが在米時、9.11のアメリカ同時多発テロ事件も体験している。

そんな未曾有の経験によったものでなくてもN.Y.ではビジネスでもアートでも何をやるにしてもつぶし合いで人を押しのけ踏みつけ這い上がっていくのみ。アメリカの負の部分は認めつつも、自己を貫き通すメンタルがジュエリー作家としての地力になっている。そういった毎日をサバイヴしてきたから、ヴィスコンティの映画などに触発された作風だったり、“とがった”ジュエリーへと辿り着いていたのかもしれない。

でも、だから? Jayさんはとーっても穏やかだし、なかなか天然なカワイらしい人だ。「一度しかない人生だから、チャレンジと情熱!」とか「LoveとHappy」など明るくポジティブな口癖もあって、おネェと間違えられることもおありだろう。それは違うのだ……が、多分、いや?……モチーフはトンガっていても、宿しているのはマルいのだ。

日本に帰国して5年を越えて、谷中を拠点に活動を続けているのだが今回、3.11の東日本大震災に「本当にジュエリーなんて作っていて良いのだろうか?」など多くのことを考えさせられ、創作する手は止まったという。

ジュエリー作家として、今できることはこれ、と手がけたこのラッキーチャームは日本地図を透かし彫りにするなど蛇やセクシャルなものをメインモチーフにしてきた、一連の作風からすれば、ずいぶんとカドが取れたように最初見た時思ったが、「僕はこれしかできないから……」という懸命さが現れて、穏やかで優しいJay.さんの人柄そのもの。(谷中のスタジオ兼ショップを訪れてみれば、わかるはず)

今回、純粋に復興を願って作ったチャームでこのブランドは尖った挑発エロではなく健気な男性の可愛らしさがブランドの境地であることを明らかにしたように思う。

これまでスリリングな部分を誌面で伝えようとしてきたがちょっと違ったのかも……彼のチャーミングな部分、丸っこい部分がエロく出れば、またメンズ・ジュエリーは跳ねる!

img0019.11と3.11にかけて、価格は9311円(現在の情勢を見るにつけ貴金属の原価はシャレにならないくらい高騰していることは、皆さんも想像に難くないはず)それでも価格を大幅に抑えてアンダー1万円。そして売上利益の30%を、ショップでも取扱いのあるメンズ・セクシー・ランジェリー『manifica/TOKYO BOYZ』が取り組んでいる支援プロジェクト「野菜de助け隊」に充てている。http://yasaidetasuketai.jp/

img002モノ・マガ本誌ではこちらをメインに掲載。これにしても、可愛らしさがあるので女性にこそウケるかもね。