[#48]電チャリはさりげなくよ

文・本田賢一朗/モノ・マガジン編集部

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main「おしゃれな小径には乗りたいけれど、荷物がしっかり入るバスケットも」という女性の要望から開発された『JOSIS-WGN(ジョシスワゴン)』は2010年1月から発売されたモデル。今回、初めて電動アシストモデルを開発。フレームはまたぎやすく、重心が低く安定した乗リ心地のロングホイールベースのアンダーボーンフレーム。価格8万9800円


作家・伊集院静が、昨今言われる「KY」に関して「女子どもの吸っている空気なんて読む必要がない」なんて言っていたが、こと自転車においてはそうはいかないだろう。

かのゲイリー・フィッシャーにインタビューをした際にも、「自転車における次の時代の主役は電動アシストバイク」と聞いて、目から落ちたウロコを探している間にもはやそんな状況になっているのだ。

昨年の欧州自転車ショー「ユーロバイク’10」ではスポーツバイク専門ブランドが、ペダリング無しでも加速するものまで登場させるほど、電動スポーツバイク開発ブーム。日本国内でも2011モデルにジャイアントとルイガノが電動バイクを登場させたことも記憶に新しい。

こんな動向とともに、日本国内の出荷台数で原付を抜いた電動アシストバイクがいよいよこなれたと実感させられたのが、先日ブリヂストンサイクルから発売された『JOSIS-WGN E.A.(ジョシスワゴンイーエー)』である。女性向けとあるが、のみならず現実的な用途として感心させられたのが、バスケット装備にBMXライクなスタイリング。

えー、そこかよ! そこじゃねーだろ、といわれるとそうなんですが……。

従来比寿命2倍のバッテリー、約5.4cmと幅が広いタイヤ、前輪20インチ/後輪18インチと変更車輪サイズにより荷物を積載しても安定した乗り心地。オプションでバスケットも備え付けられるフロントキャリア装備。で、なんといっても9万円を下回った価格etc.とそりゃいろいろありますが、ね。

4月に発売された弊社ムック『mono style ジテンシャNo.4』でレストアを得意とするショップ 高円寺『I.D.E store』がBMXを最強のママチャリにレストアするというので取材に 伺った時、やはり小径とかコンパクトなサイズにキャリアを付けて荷物を積める自転車が、日用では最強なんだなと改めて気づかされた。。

で、そのレストアを依頼したのが主婦の方らしいのだが、BMXをママチャリ仕様に作り変えるという今どきのヤンママ感覚、スタイルは崩したくないし毎日便利でないとお話にならないわ、という現実的な女性の声とテクノロジーが、なんか気持ちよく握手できたように、この電動アシスト車で初めて感じられたわけです。

たまたまBMXっていうキーワードで話をつなげちゃいましたが、またぎやすいフレームとか電動ユニット以外のところが気になったり、でも電動ユニットは当たり前になっていてママチャリも無くなるのか? と思わなくもなかった。風景はさりげなく、劇的に変わっているし。

img001ラクな乗車姿勢がとれるハンドルと、踏み込みしやすい幅広ペダルはBMXスタイルに。

img002コンテナ風のリアバスケットに、荷物落下防止用のドット柄カバーを標準装備。

img003従来の約2倍の寿命となった「長生きバッテリー」。ひとつのバッテリーの総航続距離も約2倍になり、買い替えが1個分お得になるという見通しも。着脱もさらに簡単。

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発想的には似たものを感じる、文中で触れたスーパーの買い出し仕様にレストアした『シュウィン』のBMX。

協力/I.D.E store

【問】ブリヂストンサイクル
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