[#39]“急”は困るから…

文・宮崎晋之介/モノ・マガジン編集部

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main非常時でなくても、UPSに接続したパソコンのスリープモードや電源OFFに連動して、接続しているスピーカーなどの周辺機器を自動的にON/OFFできる省エネに役立つ機能も。運転状況は前面のLEDで、障害発生時は警告音でもしらせてくれる。サイズは190×91×310mm(高さ×幅×奥行き)。質量6.83kg。『BR550G-JP』(価格2万685円/APCオンラインショップ価格)。
【問】APC jinfo@apcc.com http://cyber.apc.co.jp/(APCオンラインショップ)


今までの自分の生活が、いかに色々なものに依存していたか、あらためてかみしめている人も多いかもしれない。実際に被災している方々とは比べるべくもないが、日々の備えが重要であると実感している次第だ。

中でも、電気が通らなくなると、本当に日常のいろいろなことができなくなる。“明かりが消える”だけですんだのはもはや昔話だろう。停電している間は困る、というだけでない。たとえばデスクトップパソコンや外付けのハードディスクなど、場合によっては書き込み中の急な停電で中身が消えてしまいかねない。運よくそういったことがなくても、その瞬間、未保存のデータは失われてしまう。

そこでここにきて、注目を集めているのが無停電電源装置(UPS)という商品だ。これはものすごく簡単に言ってしまうと、バッテリー付きの電源タップ。不意の停電があっても、いきなり落ちず、しばらくの間バッテリーから給電して、機器を動かせるというもの。平常時は、コンセントから給電しているので、普通の電源タップのように使えるものだ。

大規模なオフィスなどに備える大容量タイプも多いが、一般の家庭などで使うのなら、たとえば写真のAPC「BR550G-JP」などが最適ではないだろうか。出力コネクタ(コンセント)は電源バックアップ+サージ(雷による異常な過電流を防ぐもの)機能があるものが3つ、それから、サージのみ(こちらには電源バックアップ機能はつかない)のが3つの6口。これだけあれば、たいていの状況には間に合うだろう。

あらかじめ指定している時間内に電源が復旧しなければ、安全にPCをシャットダウンさせる。これならが急な停電でデータがダメになることを防げる。
 
ただ誤解しないでほしいのは、そもそもUPSというのは「これがあれば停電時も電気を使っての作業ができる」ようにするためのものではない。それは病院などに設置される、グッと大型で高価な自家発電装置のことだ。UPSは急な停電の時に失われて困るデータを安全に保護してシャットダウンするためのもの。

大事なデータを一瞬でなくさないための備えとして、1家に1台、これからは必須アイテムになっていくのかもしれない。

img背面の様子。バックアップや連動など、各々どんなコンセントなのかがひと目でわかりやすくなっている。